物の怪
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物の怪(もののけ)は、日本の古典や民間信仰において、人間に憑いて苦しめたり、病気にさせたり、死に至らせたりするといわれる怨霊、死霊、生霊など霊のこと[1][2]。妖怪、変化(へんげ)などを指すこともある[3][4]。
- ^ a b c d e 小林 1986, p. 696
- ^ a b 朝倉 1963, p. 434
- ^ 北原保雄他 編『日本国語大辞典』 第12巻(第2版)、小学館、1976年、1361頁。ISBN 978-4-09-522012-3。
- ^ 松村明 編『大辞林』(第3版)三省堂、2006年、2531頁。ISBN 978-4-385-13905-0。
- ^ a b c d 大藤 1988, pp. 5–6
- ^ a b c d e f g h 服部 1975, pp. 32–54
- ^ 多田 1990, p. 300
- ^ 赤澤春彦「日本中世における病・物気と陰陽道」小山聡子 編『前近代日本の病気治癒と呪術』(思文閣出版、2020年)ISBN 978-4-7842-1988-9 P172-173.
- ^ a b c d 次田 2008, p. 108
- ^ 小山聡子「平安時代におけるモノノケの表象と治病」小山聡子 編『前近代日本の病気治癒と呪術』(思文閣出版、2020年)ISBN 978-4-7842-1988-9 P156-164.
- ^ a b 池田 1959, pp. 205–210
- ^ 多田 1990, p. 57
- ^ 大江篤『日本古代の神と霊』臨川書店、2007年、18頁。ISBN 978-4-653-03967-9。
もののけ (1)
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「ナルニア国ものがたりに登場する人物一覧」の記事における「もののけ (1)」の解説
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もののけ
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「friends もののけ島のナキ」の記事における「もののけ」の解説
200年前に人間に追われ、もののけ島にひっそりと住んでいる。主として島に自生するキノコを食べている。寿命は長く、当時の生き残りも居るが、総数は数えるほどに減っている。しかも、多くは戦闘能力もないもののけで、人間が襲ってきたら勝ち目はないと恐れている。だから、人間たちにそのことを知られないように、迷い込んだ人間を返してはならないという掟がある。 ナキ 声 - 香取慎吾、加藤清史郎(子供時代) 本作の主人公。赤鬼。名前の由来は、子供の頃は泣き虫だったから。200年前に人間に母親を殺され、大の人間嫌い。そのため心を閉ざしてしまい、周囲に乱暴を振るったため、他のもののけからも嫌われているがグンジョーの計らいで島にいさせてもらっている。 キノコを採りに来た兄とはぐれたコタケとの出会いで心が開き、友情を育む。足に力を入れることでどこでもジャンプできる能力を持っている。 粗暴に見えるが本来は優しい性格。 グンジョー 声 - 山寺宏一 青鬼。200年前に人間に追われたときに母親と生き別れ、生死不明。ナキとは古くからの付き合いでコンビネーションも良く仲もいい。お調子者で悪知恵があり、他のもののけとの付き合いもよい。透明になることができる。あるもののけから母だと思われるもののけを見たという話を聞くもナキのことが気がかりになっている。 ゴーヤン 声 - 阿部サダヲ ゴーヤもののけ。もののけ島のマスコットキャラクター。ナキの隣に住む。家を壊されたりするなど、不幸な目に遭っている。 ミッケ 声 - YOU ネコもののけ。もののけ島のお姉さん。尻尾が2本あり、腕のように自在に動かすことができる。 かまさん かまいたち+一反木綿。 カメッピ 一つ目亀小僧。 ゴッチー & クッチー 声 - 小岩井ことり 双子の五口鳥。 ネギ坊 ネギもののけ。 デブー 大サンショウウオ+竜。 鐘タコ タコもののけ。 長老 声 - 大木民夫 なまずもののけ。 コロポ コロポックル。 テテ と ソクソク 手長足長もののけ。上がおばさんのテテ、下がおじさんのソクソク。 ヤーネン からす天狗+牛鬼。 ぬっぺ ぬりかべ。 ボクー 夢見るバクもののけ。
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もののけ
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「がんばれゴエモン〜もののけ道中 飛び出せ鍋奉行!〜」の記事における「もののけ」の解説
敵として登場する「もののけ」をつるりん和尚から授けられた「ひょうたん」を使って封印、捕獲し、各地の「ほろほろ寺」でゴエモンたちに憑依させることでパートナーとして利用できる。もののけを捕獲した直後のみ、本名とは別に名前の入力が可能。パートナーとして戦闘に参加させることでレベルアップし、基本ステータスが上昇、キャラクターの戦う度合いや行動の傾向によって性格が変化し、戦闘での行動にも変化が生じる。 また「はぐれ町」にある総本山に限り、「もののけ融合の術」を用いてもののけの強化が行える。これは、先に強化したいもののけAを、次に素材となるもののけBを選択して、もののけBが持つ特殊技能をもののけAに任意で選択継承できるシステムである。 もののけの特殊技能には共通して8のスペースが設けられており、特殊技能の効果が高くなるに従って1、2、3・・・と占有スペースが大きくなっていくため、8のスペースに収まるように取捨選択しなければならない。もののけの持つ特殊技能には、敵に何らかの影響を及ぼす基本的なものから、敵味方全員に影響を及ぼすものや味方にのみ影響を及ぼすもの、継承不可能な専用技能、特定の技能が集まって初めて発動する複合技能、憑依した特定のメンバーと強力な連携攻撃を繰り出す合体技能などがある。 もののけの一部には、以下の2つの方法で一度でも呼び出さない限り、該当する生息地に出現しない特殊なもののけが存在する。 「護符」の利用 アイテム「護符」を使い、上記の融合システムを利用して特定のもののけと護符を組み合わせることによって、特殊なもののけを人工的に生み出す。それぞれの護符には、ヒントとして該当するもののけの組み合わせが虫食いで記されている。全10種類。 「禁断の秘法」の利用 アイテム「禁断の秘法」を使い、『もののけ双六』で入手したパスワードを入力することによって、特殊なもののけを召喚する。召喚されたもののけは、自動的に「ほろほろ寺」へ送られる。全20種類。 各地の「ほろほろ寺」で閲覧できる「もののけ図鑑」を利用すると、封印によって捕獲したもののけの由来、属性、生息地、特殊技能が確認できる。上記の特殊なもののけを含めた全146種類のうち、『もののけ双六』で利用できるパスワードを持つもののけが18種類存在する。 双方にセーブデータがある状態で通信ケーブルを繋ぎ、タイトル画面の「通信」を選ぶと捕獲、育成したもののけを使っての通信対戦と交換が可能。
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もののけ
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駅の中には「もののけ」という敵キャラクターがいることもある。もののけのいる駅に止まると戦いになり、もののけを倒すと報酬(おさい銭と食材)が手に入る。もののけにはじゃんけん属性があり(鞠=グー、鋏=チョキ、団扇=パー)、神衣の効果や属性で有利不利が変わる。負けても宝玉を使えばさらに攻撃できる。また、期間限定イベントではイベント限定の強敵「もののけがしら」が現れる。戦闘では言葉を使った問題が出題され、クリアするとツクモがもののけに攻撃する。もののけの体力をなくせば勝利。強さは普通のもののけは数字が大きいほど強く、もののけがしらは鬼>松>竹>梅の順に強い。
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もののけ
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人界とは異なる「もののけ界」に住む生き物。日本古来の妖怪や半獣をモチーフにしたものが多い。その存在は人間にも普通に認知されており、人界で生活するもののけもある程度存在する。(ただし、人界で住むにはもののけ界で発行される免許が必要)
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もののけ
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シシ神(ディダラボッチ) 生命の授与と奪取を行う森の神。イメージボードでは鹿神(ししがみ)。夜に命を奪ったり、命を与えたりしている。夜そのもので、神の中では下級に位置する。新月の時に生まれ、月の満ち欠けと共に誕生と死を繰り返す。その首に不老不死の力があると信じられている。昼の姿は枝分かれした、樹木の角が無数に頭頂部から生えた猿のように赤い人面の鹿(猫のような丸い瞳 (色は赤) と鼻、ヤギのような耳、猪のように前身が発達した胴体、長い体毛で毛色は背中は薄い茶色、胸から腹にかけては白、小さな犬のような尾、3つの蹄のある鳥のような脚といった無数の動物の様態を持つ)のような生き物で、水面を浮いて歩く。地面では歩く度、足下で植物が一斉に成長しては枯れる。夜の姿は頭と背中にとげのようなものがついたディダラボッチで、独特の黒い模様と半透明な体を持つ。身長十数mの巨人。体内で青い光を放ちながら、夜の森を徘徊し、森を育てている。人語を話す事はできない。アシタカが受けた石火矢の傷を癒した。また、エボシに新石火矢で二回目に撃たれそうになった時に、新石火矢を見て木の部分に枝葉を生やし撃てないようにしようとした。 昼から夜の姿に変わる瞬間にエボシの新石火矢で首を飛ばされた際は、黒い体液となって飛び散った後、首を求めて暴走を始め、あらゆる生物の命を奪い取り死に至らしめた。朝日を浴びて消滅寸前となり、すんでのところでアシタカとサンの手で首を返されたものの時すでに遅く、倒れると同時に消滅してしまった。その際、辺り一帯に行き渡る程の暴風を起こし、その風の力によって枯死していた山々の植物を甦らせた。黒い体液は、水に浮き、水上では動きが遅くなる。 アシタカとサンが首を返却する際に、タタリ神の黒いあざがアシタカとサンの全身に広がるが、首を返却した後に、二人の全身のあざが消え、アシタカの右腕のタタリ神の黒いあざも、薄く小さく痕の状態になり、呪いは消えている。 さらにタタラ場の傷病者 (甲六ら) やエボシ (右腕をモロに食いちぎられた) 、アサノ軍の侍との交戦の矢によって負傷していたヤックル (アシタカが牛飼い頭に頼んで預けて、男衆と共にいかだでタタラ場に帰還途中に日の出を迎えた) の傷も完全に治癒している。 モロの君(きみ) 二本の尾を持つ白い巨大な300歳の犬神 (山犬) 。メスで母親である。シシ神の森の近くの山頂の洞穴にサンや子供達と共に棲む。乙事主とは百年ほど前まで恋仲であった。実子の2頭の山犬同様に、人間に捨てられたサンを育て、娘として愛している。人語を解し、高度な知能と強靭な力を持つ。犬神として恐れられているが、子供想いの母性的な性格であり基本的には温和で争いを好まない。サンと同様に人間を嫌っている。シシ神の森を侵すエボシ御前を憎み、命を狙っている。ナゴの守同様にエボシから石火矢による傷を負わされ、加えて寿命が間近に迫っているのも相まって、既に身体が弱っているが、タタリ神と化したナゴの守と違い己の死を受け入れている。サンを人として解放しようとするアシタカには厳しく当たる一方、サンに対して「彼と共に生きる道もある」と諭す場面もあった。最期は、タタリ神になりかけた乙事主との戦いで力尽きるが、死に際、執念で首のみで動き出し、エボシの右腕を食いちぎり、そのままシシ神の体液の中に飛び込んでいった。 モロ役について、美輪は声を吹き込む前に宮崎から「モロはいわば観世音菩薩なんです」と告げられた。加えて「普段の美輪さんのまま演じて下さればいいですよ」と告げられ、アフレコはある程度スムースにいった。 しかし終盤モロが乙事主に「もはや言葉まで無くしたか」と言うシーンで、美輪は台本だけではモロの感情がつかめなかった。そこで美輪がシーンの意図を尋ねると、宮崎はニヤリと笑って「遠い昔モロと乙事主は“いい仲” (恋愛関係) だったんです」と告げた。この一言で美輪は全てを理解して演じると、一発でOKがもらえたとのこと。 猪神 人語を話す巨大な猪の神。大半は焦げ茶色の毛並みで、例外は白い毛並みの乙事主と茶色の毛並みであるナゴの守。 人間を憎んでいる点ではモロの一族と同じである他、一族の結束が強く、自らの誇りを優先する傾向があるが、それ故に凝り固まった考えをしており、九州の山の主である乙事主と共にシシ神の森に来た猪神達とモロの一族との会談でも、ナゴの守の死を「山犬がシシ神を一人占めして、助けずに裏切った」、「山犬がナゴの守を喰い殺した」と決めつけて非難した。終盤で人間と戦う前に、モロによると、シシ神の森かその周囲の森を、乙事主達が食い荒らしたという。その後、乙事主を除く猪神全員が白い泥を体に塗り、戦いの為の化粧をした。 作中ではタタリ神に変貌したナゴの守がアシタカに討たれ、乙事主と共に人間に総攻撃を仕掛けた多数の猪神も乙事主を除いて全滅、更に乙事主自身もタタリ神に変貌した挙げ句、シシ神に命を吸いとられた。ナゴの守(かみ) 冒頭で登場したタタリ神の正体であり、アシタカがタタラ場に赴くきっかけとなった巨大な猪神。乙事主と共に来た猪神達からは美しく強い兄弟だと称されている。 元々は現在のタタラ場の領域にあった森に生息している猪神達を束ねる主であり、森を切り開こうとする人間を排除し続けていたが、エボシ御前が率いて討伐に乗り出してきた石火矢衆の石火矢の威力の前に同胞は殲滅、自身も重傷を負い、苦しみと死への恐怖、劣勢から森を逃げ出し、長い逃避行の中で呪いを取り込みつつ、怨念などの負の感情を増大させ、ついにはタタリ神に変貌、前述の森から遥か遠く離れたアシタカの村へと辿り着くと人間を襲おうと村を襲撃、止めようとしたアシタカの腕に呪いを掛けたが、彼に討たれたことで本来の姿と意識を取り戻し、彼の魂を慰め鎮めたいというヒイ様に対して人間達への呪詛の言葉を吐きながら溶け、骨と化した。その後ヒイ様の命令により村で塚を作って埋葬された。 アシタカがタタラ場に到着後に、モロ一族の攻撃で谷に転落して死亡した牛飼いの通夜の際に、男衆の間でアシタカに説明するエボシの偉業としてナゴの守退治が話題に上がり、アシタカの右腕が暴走する。 アシタカの右腕の暴走は、エボシに秘密の園の病者を紹介される際にも (病者達がエボシに頼まれて、新石火矢を開発中なのを見て) エボシを殺害しようとして発生している。 乙事主(おっことぬし) 四本牙を持つ巨大な白い猪神。500歳の最長老。モロの君とは百年ほど前まで恋仲であった。 老齢のために目はすでに見えないが、嗅覚と洞察力が鋭く、ジコ坊達の偵察を見抜き、また重傷の身でありながらも巨大な岩を体当たりで粉砕するなど身体能力も高い。 モロいわく「少しは話の分かるやつ」だが、死ぬと分かっていても猪神一族の誇りを優先してしまうことがあり、モロとの別れ際には、「たとえ我が一族が悉く滅ぼうとも、人間に思い知らせてやる」と呟いている。モロの君とは旧知の間柄で良い仲 (もともとは恋愛関係で恋人同士であった) であり、森を侵す人間を憎んでいる点では意見が一致しているものの、人間への対抗の方針を巡って意見が対立しており、百年ほど前に別れた。また自分の一族が食料として人間に狩られかねない程に弱体化している事に焦燥感を募らせている。彼がテレパシーを感じ取る能力を使って、アシタカの片手からナゴの守の匂いを嗅ぎ取り、ナゴの守の最期の様子を知ったと思しき描写がある。 一族であるナゴの守の死を受け、鎮西(九州)からシシ神の森を守るために海を越えて渡来、他の猪神を率いて人間に大攻勢をかけるも、身体中から血を流す程の重傷を負い、サンに連れられてシシ神の元へ向かう途中、死んだ猪神の皮を剥いで被ったジバシリを「甦った一族」と誤認、罠に気づいたサンの制止も聞かずに錯乱状態となりながらシシ神の元へ暴走、その後タタリ神へと変貌を遂げるようになった。名前の由来は、宮崎の別荘があった長野県富士見町の乙事から(下のエボシ御前、甲六なども同じ)。 宮崎駿はアフレコ時までモロ役の美輪明宏にモロと乙事主が昔は恋人同士だったことを、絵コンテや台本に明記せずに美輪明宏がアフレコに臨んだので不満で、大急ぎでアフレコスタジオに駆け込んで美輪に修正指示してモロが元彼の乙事主への対応として声色で色恋を表現した女らしい高い声で演技してもらうことで宮崎は満足している。[要出典] モロの子 人語を解する2頭の白い犬神 (山犬) の兄弟。母より体が小さい。月夜に森の端から出てくる時に、眼全体が黄色く光る場面がある。共に作中で名は呼ばれないため不明。サンを乗せ、共に人間と戦う。サンに甘える場面がある為、弟分らしい。終盤で1頭がアシタカをエボシの所へ案内する途中で、自分より足の遅い彼を乗せた。アシタカとエボシが森の中で再会した直後に、アシタカを置いて彼はサン達の所へ向かった。終盤でサンを乗せていた1頭は、サンと重傷を負った乙事主と共にシシ神の所に向かう時、彼も傷ついている。だが、彼の傷はシシ神の風で治った。 猩々 猿神。ニホンザルより大型の霊長類。濃い灰色の体毛 (夜は黒く見える) 。黒い瞳 (夜は眼全体が赤く光って見える) 。人語を話す事ができる。夜ごと崩された斜面に集まり、森を取り戻すため木を植えようとする。森を奪った人間を憎んでいる。人間を倒す知恵を得るために人間を食べようと考え、サンに重傷を負ったアシタカを渡すよう要求する。エボシと猪達の戦いの直後、森に入ってきたジバシリにおののき逃げ出す。 コダマ(木霊) 精霊の一種で、豊かな森林に棲む。白い体を持ち、頭を動かすとカラカラという音が鳴る。この音でシシ神を呼ぶ。暗い森の中や夜に淡く光り、半透明になったり姿を消す力を持つ。人語を話す事はできない。アシタカが森の端でコダマ達と出会った時「ここにもコダマがいる」と言っているので、エミシの村の近くの森にもいるらしい。その後、森の中でコダマ達が集まる一本の大木を見て彼が「お前達の母か。立派な木だ」と言った。怪我人をおんぶしているアシタカの真似をしたり、森の中で迷ったアシタカを導くなど、特に人間に敵意を持っている訳ではないらしい。キャラクターデザインは、森に何かいるのが見えるというスタッフの手によるもの。 シシ神が首を飛ばされて死の呪いとなったデイタラボッチの黒い液体に命を吸われ死んで落下した個体も多いが、最後に生き残った1体が頭を振り回してカラカラと音を鳴らす。 監督とジブリスタッフの話し合いの中で、コダマは数百年~数千年単位の長期に渡って森の中で成長して、最終的にはトトロになるとされており、「となりのトトロ」に登場した巨大トトロも、コダマが本作「もののけ姫」の室町時代から「となりのトトロ」の現代 (昭和30年代) まで、500年程度経過した姿とされる。 タタリ神 作中で登場した巨大な荒神。動くだけで足元の植物や地面を焼けただれたものに変えるなど無差別に呪いと死をまき散らすため人間から恐れられている。 元々は猪神であり、瀕死の重傷を負い、死への恐怖と人間への憎しみによって呪いを集めて変貌した姿で蛇状の触手を纏っている。 作中で登場したタタリ神は二頭おり、それぞれ姿や経緯が異なる。ナゴの守 赤黒い蛇状の触手で覆われた姿。眼全体が赤く光る。触手を変幻自在に操ることができ、本来の姿では不可能と思われる行動(垂直に近い岸壁を這ったり、低姿勢で森の中を爆走したり、機械的に方向転換したりなど)を取ることが可能。 アシタカの村を襲おうとした際、彼に左目を矢で射抜かれるも、触手を伸ばして彼の腕にまとわりつき呪いを残したが、最期はこめかみを矢で射抜かれて倒れた。 乙事主 身体中の至る所から赤黒い蛇状の触手が生えた姿。ナゴの守と違い完全なタタリ神ではないが、言語能力を失い、血反吐を吐きながら猛進するなどかつての面影は無くなった。 サンを取り込み、彼女を取り戻そうと体に取り付いたアシタカを大きく振り払い、次いでモロの君にも襲い掛かったが、逆にサンを奪い返され、こちらへ向かって来るシシ神の存在を感じ取って、死への恐怖心からか呆然として動けなくなった上に、触手が溶けて形がなくなり、最期はシシ神に命を吸われて倒れ伏した。蛇状の触手は、水に溶けてなくなる。 尚、完全なタタリ神ではないためか、ナゴの守のように呪いを発することはなく、また死に際に言葉を発したナゴの守とは違い、最期まで言語能力を失ったままだった。
※この「もののけ」の解説は、「もののけ姫」の解説の一部です。
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もののけ
魅
魅 |
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