びーななよんななとは? わかりやすく解説

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【B747】(びーななよんなな)

Boeing 747.
1960年代後半ボーイング社開発した四発超大型ジェット旅客機
ジャンボジェット」という愛称を持つ。

本機当初アメリカ空軍次期大型戦略輸送機として開発されロッキード社争った敗れたため、そのノウハウをもとに民間機として再計画され経緯をもつ。

当時民間旅客機分野で遅れを取っていたボーイング社は、(アメリカ合衆国フラッグキャリアにして世界最大路線網持っていた)パン・アメリカン航空パンナム)の支援得て、C-5との競争敗れた機体の開発データを基に、超大型旅客機開発取り掛かった
当時旅客機にも高速大量輸送対すニーズ高まっており、また、パンナムでも「太平洋無着陸横断」を望んでいたため、かつてない超大型旅客機となった
当初太平洋無着陸横断不可能とさえ言われ、当然開発は困難を極めたが、ボーイング社倒産危機に陥りながらもパンナム支援得て社運賭けて取り組んだ

開発当初は完全な新造設計試みられたこともあったが、最終的には既に実績のあるB707設計を基に拡大したスタイルになった
従来には無い二階建てワイドボディであり、貨物室含めて内部が非常に広く太平洋無着陸横断できる初めての旅客機としてその後地位確立した
しかし、デビュー同時期に石油危機第四次中東戦争原因とするもの)が勃発して燃料価格急上昇また、提供可能な座席数それまでの数倍に膨れ上がったため空席埋めきれず、団体旅行運賃作ってツアー旅行客ばら撒く羽目となってしまった。
これによって、それまで富裕層だけのものだった航空旅行一般庶民にも身近なものになったが、その反面ローンチカスタマーとなったパンナム経営破綻へ下り坂一気転げ落ちる羽目となった


基本的に旅客型には350450前後乗客搭乗可能だが、日本の航空会社発注した客席増加仕様B747SRB747-400D存在する
また民間特別塗装火付け役もこの機体で、全日本空輸の「マリンジャンボ」はその代表例である。

最新派生型として、2005年11月14日B747-400後継としてB747-8ローンチ発表した
これはB747-400ベース胴体延長し座席数を約30増加しB747-400エアバスA380中間的な座席数確保できる機体となる。

その他にE-4VC-25B747-47CAL-1など、軍向けの派生型少数存在する

関連ジャンボジェット テクノジャンボ

スペックデータ

乗員3名(機長副操縦士航空機関士
2名(機長副操縦士)(B747-8
基本乗客数3クラス366名/2クラス452名(B747-100初期型
3クラス467名(B747-8
全長70.6m(B747-100(初期型
76.4m(B747-8
全高19.3m(B747-100(初期型))
19.5m(B747-8
全幅59.6m(B747-100(初期型))
68.5m(B747-8
胴体縦:7.85m
横:6.49m
内部キャビン6.1m
主翼面積511㎡(B747-100(初期型))
空虚重量162.4t(B747-100(初期型))
最大離陸重量333.4t(B747-100(初期型))
440t(B747-8
エンジンターボファンエンジン×4基
P&W JT9D-7Aまたはロールス・ロイス RB211-524B2(B747-100(初期型))
P&W JT9D-7R4G2またはロールス・ロイス RB211-524D4またはGE CF6-50E2(B747-200/300)
P&W PW4062またはロールス・ロイス RB211-524HまたはGE CF6-80C2B5F(B747-400
GE GEnx-2B67B747-8
推力209kN(B747-100(初期型))
66,500lb(B747-8
巡航速度M0.85(B747-100(初期型))
M0.855(旅客)/M0.845(貨物)(B747-8
貨物容量170.6㎡(5パレット+14LD1コンテナ)(B747-100(初期型))
161.5㎡(旅客)/854.3㎡(貨物)(B747-8
航続距離9,800km(B747-100(初期型))
14,815km(旅客)/8,275km(貨物)(B747-8

派生型のラインナップ

B747-400系列については当該項目参照のこと。




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