縛りプレイ
しばりプレイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 08:25 UTC 版)
「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」の記事における「しばりプレイ」の解説
従来シリーズで一部のプレイヤーが実行していた、「一人で魔王撃破」など自ら制限を課してクリアするプレイが、今作からシステムの機能として導入された。設定できるしばりプレイは全部で4種類となっている。『11S』では全8種類になった。 物語開始時に設定でき、魔王ウルノーガ撃破まで維持することで達成となる。達成するとしばり項目に星マークが表示される。達成状況は全セーブデータに共有される。例えば、しばり達成後にしばりを達成できていないセーブデータをロードして再セーブすると、星マークが表示されるようになる。なお、しばりを達成しても「希少アイテムの入手」など冒険に影響のある特典は一切なく、純粋に制限された状態でのプレイを楽しむためだけの要素となっている。 しばりプレイは教会でいつでも解除でき、一度解除すると二度と再設定できない。しばりを複数設定している場合、個別に解除できず、一括でしか解除できない。例えば、全しばり中にクエストをコンプリートしたい場合、購入制限のみを解除することはできず、全解除するしかない。『11S』の3Dモードでは改善され個別解除が可能になった。 戦闘から逃げられない 逃走できなくなるため、必然的に勝利か全滅の二択となる。海上など一部を除き、戦闘はシンボルエンカウントで発生するため、接触しなければ戦闘を回避できることもあり、難度は低い。 買い物できない 買い物での戦力強化が行えなくなる。ただし、ふしぎな鍛冶・宝箱・敵からのドロップなどでアイテムを入手できるため、難度は高くはない。 買い物でしか入手できない装備品や買い物でしか入手できない素材で生成される装備品も存在するため、このしばりを解除しない限りアイテムコンプリートは達成できない。また、買い物でしか入手できないアイテムに関連する称号も得ることはできない。メリットとして、ダーハルーネの兄弟商人から無料でアイテムを入手できる。 防具を装備できない パーティ全員に対して頭・体・アクセサリーの防具が一切装備できなくなる。防御力だけでなく一部の防具が持つ「呪文ダメージ軽減」や「すばやさ上昇」などの特殊効果も受けられない。また、状態異常耐性も付与できないので、状態異常攻撃には無抵抗状態となる。「うさぎのしっぽ」等を装備できず、敵からのドロップも完全に運任せになる。全縛りの中で難度が最も高い。 特定のクエストでは防具を装備することが達成条件となっているものもあるため、このしばりを解除しない限りクエストコンプリートは達成できない。この点は『11S』では改善され、防具を装備せずとも見た目を変更できるようになったため、この縛りを課した状態でもクエストコンプリートを達成できるようになった。 はずかしい呪い 戦闘中に一定の確率で主人公が行動不能となる。影響は主人公のみだが、2連続3連続で発動することもある。パーティが少人数かつ低レベルの物語序盤や主人公が単独で戦うイベント戦の難度は飛躍的に高くなる。逆にパーティが増えて仲間が育っている物語終盤はカバーが容易になる。主人公が特定の状態異常にかかっているときに呪いが発動した場合、上書きによって元々の状態異常が解除される。 また、人との会話の直前でも呪いが発動し、話しかけることができなくなることがある。恥ずかしい呪いの発動時に「パンツのゴムが緩んで動けない」「敵が子供の頃好きだった相手に似ている」などといった様々なメッセージが表示される。これらは堀井雄二氏によって考案されている。 『11S』では連続発動することがなくなった。また、状態異常攻撃を受けたとき、一定確率で「恥ずかしそうだ」と表示され状態異常を回避することができるメリットが発生するようになった。 以下は『北米版』で追加された項目。 楽な戦いは経験値なし 自分よりレベルの低い敵を撃破しても経験値が半分しか入手できず、さらにレベル差が開くと経験値を一切入手できなくなる。これにより過剰にレベルを上げてからのストーリー攻略ができなくなった。ただし、低レベルクリアを強要される縛りではなく、無理なくストーリー攻略できる程度にはレベルを上げられるため、実際は経験値半分によるレベル上げ効率が落ちる方がネックになっている。 厳密には撃破した敵の中で最もレベルの高い敵で判定される。例えば、「はぐれメタル」を撃破しても経験値を入手できない状態であっても、経験値を入手できるドラゴンライダーなどを先に撃破した状態でスペクタクルショーで「はぐれメタル」を召喚して撃破すれば、本来入手できなかった「はぐれメタル」の膨大な経験値を入手できるようになる。 なお、時間を遡った後の世界で出現する邪神の影響を受けたモンスターは、ザコ敵であっても経験値なしにされることはなくレベル99にすることができる。ゆえに序盤中盤で大きく影響する縛りと言える。 すべての敵が強い ザコ敵からボスまで、全ての敵が強化される。ただし、「楽な戦いは経験値なし」の縛りを併用してレベル上限がある状態であってもストーリー攻略はできるため、劇的に強化されるわけではない。むしろ他の縛りを併用することで難度が上がる縛りと言える。例えば、全縛りの場合、防具は装備できず、レベル上げも制限され、確率で全員が行動不能になった上で、全ての敵が強くなるので、攻略難度が劇的に上昇する。 以下は『11S』で追加された項目。なお「戦闘から逃げられない」縛りは削除された。 超はずかしい呪い 主人公以外の全員にも「はずかしい呪い」が発動するようになる。運が悪いと、複数人が連続で動けなくなることもある。「はずかしい呪い」は主人公一人をフォローすればよかったが、こちらは他全員で発動するので運悪く回復役で発動すると全滅することもある。また、「はずかしい呪い」が発動したキャラクターを含む連携技は発動できない点にも注意が必要になる。 町の人にウソをつかれる 町の人と会話した際にウソをつかれることがある。「はずかしい呪い」と同様のお邪魔要素であり、発動時は同様に呪いの音楽が流れる。一般人はもちろん、エマやデルカダール王などの主要キャラクターからもウソをつかれることがある。縛りプレイの中で唯一、攻略難度が上がらず遊び要素の大きい縛りとなっている。 主人公がやられたら全滅 主人公が死亡した時点でゲームオーバーになる。今作の主人公は強く、戦闘に参加させる機会が多いが、運悪く集中攻撃を受けて死亡するとゲームオーバーになる。「防具を装備できない」縛りも設定している場合は耐性を付与できないため、ザラキーマなどの即死スキルも脅威となる。最後列に配置して被弾率を減らしたり、パーティから外したりするなどの工夫が必要になる。
※この「しばりプレイ」の解説は、「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」の解説の一部です。
「しばりプレイ」を含む「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」の記事については、「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」の概要を参照ください。
- しばりプレイのページへのリンク