「教会」の関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 15:11 UTC 版)
「DEATHTOPIA」の記事における「「教会」の関係者」の解説
真賀田秋人(まがた あきと) とある教会の地下で陽子たち3人を従え、彼女たちから「先生」と呼び慕われている、神父服姿の男性。頭頂から左右で色の異なる長髪が特徴。表の顔は敬虔な神父として教会に立っているが、裏の顔はUD曰く「全てのチーターの源となった男」であり、「チーター」を育てて(後述のウイルスを感染させて)政界・財界・国家権力へ潜伏させ、彼らによるクーデターで「チーター」の存在を公表し、「チーター」を「先祖返り」と蔑む人間たちへ裁きの鉄槌を下そうと画策している。後述の理由から、激昂した際には全身に「検査」による傷痕が浮かび上がる。 クーデターの決行4日前には、コウと結衣たち3人、UDと瑞樹の抹殺を陽子に命じたうえ、その際には自身曰く「たった一つの憂い」を晴らすため、蒔絵の肉塊の一部を回収させている。蒔絵の弟にしてUD(阿久津)の義弟であることから、コウにとっては叔父に当たる。 物語開始の18年前にはUD曰く「姉に寄生していた真性の屑」の青年であり、金を持たされてアメリカへ放逐されていたが、帰国して素手で女性2人をバラバラに殺害したことから逮捕され、厳重に拘束された状態で科警研へ送られる。常人とは異なる遺伝子を検査される際に常人なら確実に死亡する凄惨な処置を受けさせられた結果、細胞が死の直前に若返る分化転換(英語版)を起こす身体であることが確認される。そのため、能力が不老不死かつ超再生と推察される一方、身体からは血液を媒体とする未知のウイルスが検出される。秋人を哀れんだ蒔絵の隙を突いて能力を感染させると、拘束を解いて彼女を抱えながら所員たちを殺害して脱走を図るが、失神した蒔絵の手からこぼれ落ちたコウが無自覚のうちに放った無効化能力(実際は母の胎内に居たひなたによるもの)で自分の能力を阻害され、苦痛のあまり蒔絵を放置して脱走せざるを得なくなった。そのため、現在では心臓だけの姿に変わり果てた蒔絵に歪んだ愛情を向ける一方、コウには激しい殺意を向けている。トオルの台詞によれば、前述の脱走後はUDのネットワークを乗っ取って自分の行方を隠す一方、コウの行方を捜していた模様。 クーデターの決行前日には、教会で新郎新婦に扮したコウと結衣の奇策に遭って斬首されるが、その首は九重による銃撃を浴びてもまだ生きているうえ、再生しようと蠢いている。まもなく、璃子が九重から奪取して秋人の身体のもとへ向かう際には、彼女の身体を譲られたことで結衣を圧倒して自分の身体を取り戻す。復活した後はコウの目の前で結衣を刺殺するが、激昂した彼の手刀打ちの一撃で心臓をえぐり出される。咄嗟に結衣の刀でコウの右手首を切断して難を逃れるが、人質に取ったひなたの無効化能力で自分の再生能力を無効化されて苦しみだしたところ、コウに燃え盛る炎の中へ叩き込まれて焼き尽くされる。結衣の台詞によれば、教会の焼け跡からは陽子たちと同様に焼死体が発見されたという。 陽子(ようこ) 慶東大学の研究棟へ潜入して蒔絵の暴走による混乱に乗じ、全裸の彼女の姿に擬態して現れた美女。「チーター」の1人でもあり、他人の姿への擬態能力にちなむ「カメレオン」の通称を持つ。擬態に先んじてプロテクターで武装しており、α1(アルファワン)と名乗って秋人との電話中に外したガスマスクの下の素顔は、ロングヘアをポニーテールにまとめた普通の女性であるが、蒔絵の培養槽の置かれた部屋へ向かう際にはコウの銃撃で負傷した護衛のチンピラの1人からその場所を言葉巧みに聞き出したうえ、平然と約束を反故にしてチンピラの喉をアーミーナイフで掻っ切って殺害するなど、冷酷な性格を覗かせている。また、秋人と同じく瑞樹には通称で知られており、負傷したUDが能力を放った際にそれを見越して跳躍でかわすなど、高い身体能力を持っている。 培養槽の置かれた部屋では、UDに抱き締められると同時に隠し持っていたナイフで彼の右脇腹を突き刺し、擬態を解除する。その直後、跳躍先に置いていたプロテクターからサブマシンガンを取り出してUDを射殺すると、舞夜と瑞樹のことも射殺しようと銃撃を浴びせるが、黒眼化中のコウや結衣たち3人の身体能力が向上することは聞かされていなかったため、結衣と早希の連携攻撃に遭って形勢を逆転されそうになり、M18 SMOKE GREENを用いて煙幕に紛れ、撤退する。しかし、それに先んじて回収していた蒔絵の肉塊の一部は、秋人の手へ渡ることとなった。 教会では舞夜と交戦するが、先の戦闘時とは違って回復した身で殺意に燃える彼女の戦術に押され、至近距離からの銃撃で負傷し、またも煙幕に紛れて葵のもとへ現れる。葵に失神させられた早希から衣服と拳銃を奪って彼女に擬態し、駆けつけた舞夜を欺いて背後から射殺しようと目論むが、すでに気配の違いから看破されており、さらなる至近距離からの銃撃を受ける。弾切れを迎える多数の銃弾を浴びてなお、最後の力を振り絞って舞夜を2階から突き落とすと、璃子を秋人の首の奪取に向かわせるためにテルミット焼夷弾で援護し、死亡する。 針ヶ谷冬花(はりがや とうか) とある教会の地下で陽子の帰りを待っていた美女の1人。「チーター」の1人でもあり、オールバックのロングヘアと眼鏡、携えた竹刀袋が特徴。雄々しい口調でコーヒーを飲みながら、陽子の回収した蒔絵の肉塊入りのアタッシュケースを評する。 教会では結衣と交戦し、骸流薙刀術(むくろりゅうなぎなたじゅつ)の使い手として、竹刀袋から取り出した薙刀で彼女の剣術を凌駕し、優勢に立つ。剣術家としての誇りにこだわらず刀を投げて拳銃を用いるという結衣の奇策を、「チーター」としての動体視力や骸流薙刀術で銃弾を切断しながら凌ぐが、コウが援護射撃に入ったことでまもなく薙刀が折れたため、眉間への銃撃で死亡する。 火垣璃子(ひがき りこ) とある教会の地下で陽子の帰りを待っていた美女の1人。「チーター」の1人でもあり、ウェーブの入ったショートヘアと十字架の紋章を彩った爪が特徴。軽々しい口調でナイフを弄びながら、UDしか殺害できなかった陽子を自信満々にからかうが、彼女に軽くあしらわれて激怒する。 教会ではひなたと交戦して優勢に立つが、首だけの秋人の身を案じた陽子の指示に仕方なく応じ、彼女の最後の援護を受けながらその場を離脱して九重から秋人の首を奪取すると、彼の身体のもとへ向かう。しかし、到着までの生命維持のために新鮮な血液が必要となった秋人に応じ、ナイフで自分の頸動脈を切断して噴出する血液を彼の首に浴びせ、ついには自分の首を切断して身体を秋人に譲る。その後、放置された璃子の首は、秋人の身体のもとへ向かうコウとひなたに発見されている。
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