「教師の栄光」編(6巻)
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「不能犯 (漫画)」の記事における「「教師の栄光」編(6巻)」の解説
貫井 拓真(ぬくい たくま) 西杉並高校バレーボール部顧問兼監督。"腑抜けの貫井"とあだ名されるが、実は5年前まで北練馬高校のバレーボールの名監督であり、熱血指導で無名の公立高校を全国優勝に導く存在だった。しかし、本性は泣く子も黙る暴力教師で過去に部員を1人(佐山の兄)、暴力に耐えかねて自殺に追い込んでいるが、当時の部員達は貫井を恐れて真実を明らかにする事ができず、学校側もそれを鵜呑みにしてしまった為に何の責任も追求されずに他校に転任し、その後、西杉並高校に赴任した。現在の学校に赴任後、指導方針を一転させた理由は明らかになっていないが、佐山は「兄を殺した事が少しは堪えていたのか?」と推測している。 学校に現れた宇相吹に「蛭川を殺しにきた」と言うので、慌てて部室に駆け付け蛭川らを逃がそうと試みるが、蛭川らには相手にされず、逆に羽交い絞めにされ服を脱がされる悪戯をされるが、宇相吹のマインドコントロールによって暴力教師時代の威勢と、自身の拳が殴った衝撃で指がほとんど欠損し、骨がむき出しになる程の強烈な怪力を発揮して、蛭川を殴り殺してしまった。蛭川の凄惨な遺体と、自身に恐怖して錯乱しながら逃げる蛭川の仲間達の様子を目の当たりにして我に返ったところで、宇相吹と共に現れた佐山から、彼が5年前に自殺に追いやった生徒の血縁者である事を明かされ、茫然自失となった。その後は蛭川の仲間が通報した警察に逮捕される。 佐山(さやま) 西杉並高校バレーボール部1年、今回の依頼人。他校からスポーツ推薦が来るほどの実力者だが、貫井の為にわざわざ推薦を断ってまで西杉並高校に入学している。練習の邪魔になる蛭川の殺害を宇相吹に依頼する。 実は5年前に貫井の暴力に耐えかねて自殺した生徒 山神 祐介(やまがみ ゆうすけ)の弟であり、佐山は母方の姓。依頼も死んだ兄の無念を晴らすため。依頼通りに貫井に蛭川殺害の汚名を着せる事で逮捕に追いやり、これで彼の犯した罪を白目の下に晒されるのを期待していたが、貫井逮捕後、ネットニュースを見て兄の仇を取ったことに満足するが、同時にコメント欄に貫井に同情するコメントが多く、自らの本当の目的であった『貫井の過去の罪を世の中に知らしめる』事は果たせなかった事に、悔しさの慟哭を上げた。 蛭川(ひるかわ) 佐山の先輩で、西杉並高校バレーボール部の中でも札付きの不良部員。仲間達数人と練習時間中に部室を占拠し、顧問の貫井を頭からバカにしており、日頃から不真面目な態度で、バレー部の活動を邪魔している。 その為、佐山から「貫井の目を覚まさせる為」に宇相吹へ殺しが依頼され、その話を宇相吹自身から聞かされた貫井から逃げる様に促されるも、自身は全く信じずに、仲間と共に嘲笑い、更には嘘で自分達をビビらせて憂さ晴らししようとしたと勘違いし、「お仕置き」と称して服を脱がそうとするが、宇相吹のマインドコントロールを受けた貫井から頭が胴体から千切れるほどの強烈な一撃を食らい、殺害される。
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