江崎グリコ
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沿革
- 1919年(大正8年) - 創業者である江崎利一がカキの煮汁からグリコーゲンを採取し、それをキャラメルの中に入れた栄養菓子「グリコ」を製作。
- 1921年(大正10年) - 江崎利一が大阪市西区にて合名会社江崎商店を設立。
- 1922年(大正11年)2月11日 - 大阪の三越百貨店で「グリコ」を発売。この日を「江崎グリコ創立記念日」と制定。
- 1927年(昭和2年) - おまけ付きグリコ発売。日本最初の食玩。
- 1929年(昭和4年) - 株式会社江崎に組織変更。
- 1933年(昭和8年) - 酵母菓子「ビスコ」発売。日本で最初の豆文広告が登場。
- 1934年(昭和9年)
- 財団法人母子健康協会を設立。
- 2月 - (初代)グリコ株式会社に商号変更。
- 1935年(昭和10年) - 大阪・ミナミ戎橋に巨大ネオン広告(初代、高さ33mのネオン塔)登場。
- 1943年(昭和18年)
- 鉄材供出のため、大阪・戎橋の巨大ネオン広告を撤去。
- 2月 - (初代)江崎グリコ株式会社に商号変更。
- 1949年(昭和24年)12月 - (2代目)グリコ株式会社に商号変更。
- 1955年(昭和30年)
- 1956年(昭和31年) - グループ企業としてグリコ栄養食品、グリコ協同乳業(現在:グリコ乳業)設立。
- 1958年(昭和33年)
- 「アーモンドチョコレート」を発売。
- 1月 - (2代目)江崎グリコ株式会社に商号変更。
- 1960年(昭和35年) - 「ワンタッチカレー」を発売。
- 1962年(昭和37年) - 本社研究所を開設。
- 1963年(昭和38年)
- 1966年(昭和41年) - 「ポッキー」を発売。
- 1970年(昭和45年) - タイ王国に現地法人「タイグリコ」を設立。
- 1972年(昭和47年)
- 3月 - 創立50周年記念事業の一環として「江崎記念館」を設立。
- 10月 - 毎日放送系テレビ番組「がっちり買いまショウ」の2代目提供スポンサーとなる。
- 大阪・戎橋に巨大ネオン広告(4代目、陸上競技場のトラック部分が点滅するネオン塔)を設置(左上に「一粒300メートル」の文字に青色の背景のもの)。1992年のロゴ変更までのデザインは、このネオン塔の設置が最後となった。
- 1978年(昭和53年) - 「パナップ」を発売。
- 1980年(昭和55年)2月2日 - 創業者の江崎利一が逝去。死因は悪性リンパ腫。
- 1982年(昭和57年) - ヨーロッパ現地法人「ジェネラルビスケット・グリコ・フランス」設立。「MIKADO」発売。
- 1984年(昭和59年)
- 3月 - グリコ・森永事件が発生。社長が誘拐されただけでなく、同事件により多大な損失を出す。半年にわたり商品が店頭から消え、テレビCM(番組提供含む)も自粛。
- 10月 - グリコ製品の包装システムが現在のものに変更される。
- 1985年(昭和60年) - セブンティーンアイスの自動販売機による展開を開始。高級アイス「エクセレントアイスクリーム」発売。
- 1986年(昭和61年) - 生物化学研究所を設立。アイス「アイスの実」、レトルトカレー「LEE」発売。
- 1987年(昭和62年) - 「キスミントガム」を発売。
- 1988年(昭和63年) - 兵庫県神戸市に工場型テーマパーク「グリコピア神戸」をオープン。
- 1989年(平成元年) - 「DONBURI(現在:DONBURI亭)」シリーズを発売(東京牛丼、横浜中華丼、京都親子丼の3種)。
- 1990年(平成2年)4月 - 大阪・花の万博に「ゴールデンパビリオン」を出展。
- 1992年(平成4年)4月 - 創業70周年を機に、新企業理念「おいしさと健康」、Glico スピリット「創る・楽しむ・わくわくさせる」を発表。併せてロゴマークを筆記体で表記する「glico」へ変更した(旧ロゴマークは、ゴシック体で「Glico」)。これをきっかけに、テレビCM、並びに提供クレジットの表示(これまでは「江崎グリコ」<江崎が通常のゴシック文字、グリコが商品ロゴにもなっている太めのブロック文字>も、このCIロゴに置き換えて使用するようになった。
- 1993年(平成5年) - Jリーグ・清水エスパルスのオフィシャルスポンサーとなる。
- 1995年(平成7年)
- 1月17日 - 阪神・淡路大震災が発生。これにより大阪本社や大阪工場、グリコピア神戸が被災(一部で操業停止)。
- 「熟カレー」を発売。
- 1996年(平成8年)
- 1月21日 - 大阪・戎橋の巨大ネオン広告(4代目)を隣接するビルの改装工事に伴い撤去。
- 公式ホームページ開設。
- 1998年(平成10年)7月6日 - 大阪・戎橋に巨大ネオン広告(5代目、描かれた空の色が時間とともに変化する)を設置。
- 1999年(平成11年) - 11月11日を「ポッキー&プリッツの日」に制定。これは1999年が平成11年で、「11年11月11日」と、1が並んだ状態を棒状である「ポッキー」と「プリッツ」に見立て制定したもので、日本記念日協会の認定も受けた。
- 2000年(平成12年) - 本社、全製造拠点でISO14001取得。
- 2001年(平成13年) - 乳幼児用粉乳・飲料製造販売のアイクレオを子会社化する。
- 2002年(平成14年)6月 - 2002 FIFAワールドカップ開催を記念し、戎橋のグリコ巨大ネオン看板がサッカー日本代表ユニフォーム仕様となる(大会終了後は通常仕様に復帰)。
- 2003年(平成15年)
- 4月11日 - 大阪・戎橋のグリコ巨大ネオン看板が大阪市指定景観形成物に制定される。
- 8月20日から11月4日まで、戎橋のグリコ巨大ネオン看板が阪神タイガースユニフォーム仕様となる(期間終了後は通常仕様に復帰)。
- 2004年(平成16年) - カレー「ZEPPIN」発売(CMには高橋克実を起用)。
- 2006年(平成18年) - 「オトナグリコ」を発売。
- 2010年(平成22年)12月 - 日本縦断グリコワゴンキャンペーン開始( - 2011年2月)
- 2011年(平成23年)
- 2012年(平成24年)
- 2014年(平成26年)
- 2015年(平成27年)10月1日:完全子会社のグリコ乳業を吸収合併[16]。従来の菓子・食品事業に加え、乳製品も取り扱う総合食品メーカーとなる。
- 2018年(平成30年)10月 -グリピア神戸をリニューアルオープン。
- 2020年(令和2年)
- 7月 - 各地域の生産関係会社をグリコマニュファクチャリングジャパンに吸収合併させ、一本化。
- 2022年(令和4年)2月 - 創業100周年。新CIを導入し、企業スローガンを「すこやかな毎日、ゆたかな人生」に変更された。
- 2024年(令和6年)4月5日 - 4月3日に社内の基幹システムを変更した際、システム障害が発生していることを発表[17]。4月14日より乳製品、洋生菓子、果汁飲料、清涼飲料などほぼ全ての冷蔵商品(前述のキリンビバレッジ製品販売業務受託分を含む)の出荷を停止[7][8][18]。4月18日に一旦再開したものの、すぐに再度出荷停止となった[19][20]。
注釈
- ^ a b Glico グループは、「存在意義(パーパス)」と、「ありたい会社の姿(ビジョン)」を制定しました(2022年4月4日閲覧)
- ^ 【グリコ パピコ】Papicoの秘密(男の浪漫伝説 Vol.64) | ドリームメール
- ^ グリコネオンの歴史
- ^ 渋谷駅前グリコビジョンで流れるオリジナルCMは、雑誌「東京グラフィティ」とのコラボレーションによる。
- ^ 阪神タイガースが優勝した2003年(平成15年)には公式戦での赤星憲広中堅手(現在は現役引退、野球解説者)のダイビングキャッチと、グリコポッキーの広告(当時、左中間の外野フェンスにあったもの)が一緒に映ったCMを放送した。映像はTigers-aiが撮影したものを使用した。
- ^ “キリン、「トロピカーナ」など出荷停止 グリコの障害で”. 日本経済新聞 (2024年4月23日). 2024年5月4日閲覧。
- ^ a b 田村慶子 (2024年4月23日). “キリンビバ「トロピカーナ」などにも飛び火 江崎グリコのシステム障害”. 産経新聞. 2024年4月25日閲覧。
- ^ a b “江崎グリコ、キリンビバレッジ『トロピカーナ』など出荷停止で謝罪 再開は「システムが復旧し次第」【キリンビバレッジ出荷停止商品一覧】”. ORICON NEWS (2024年4月24日). 2024年4月25日閲覧。
- ^ “グリコ、ハム事業の子会社売却”. 日本経済新聞 (2013年10月30日). 2023年9月4日閲覧。
- ^ 綾瀬はるか ミニワンピでグリコポーズ決める
- ^ 【動画】大阪・道頓堀 6代目グリコ看板が完成 ── LED映像が流れるリニューアル
- ^ グリコ看板、6代目をお披露目 LED使用で動きが多彩に
- ^ 大阪・道頓堀の「グリコの看板」がリニューアル LED使用
- ^ “グリコ看板”16年ぶり一新!6代目披露
- ^ “Yahoo!が選ぶ“今年の顔”に羽生結弦!第1回Yahoo!検索大賞受賞でファンに感謝”. シネマトゥデイ. (2014年12月8日) 2014年12月8日閲覧。
- ^ 江崎グリコ、「プッチンプリン」のグリコ乳業を吸収合併へ 産経ニュースWEST 2014年12月15日閲覧
- ^ 当社基幹システムトラブルに関するお詫び - 江崎グリコ、2024年4月5日
- ^ 当社基幹システムトラブルに関するお詫び - 江崎グリコ、2024年4月12日
- ^ 当社基幹システム障害に伴う 「チルド食品」(冷蔵品)の一時出荷再停止に関するお詫び - 江崎グリコ、2024年4月19日
- ^ “カフェオーレもプッチンプリンも…グリコ、5月中旬まで出荷できず”. 朝日新聞DIGITAL (2024年4月19日). 2024年4月19日閲覧。
- ^ a b 2008年(平成20年)よりサンデー・マガジン両誌の創刊50周年を記念し、両誌とのコラボレーションによる「ジャイアントペロティ」(両誌人気漫画作品のキャラクターが印刷されている)が発売されている。
- ^ 独自の円柱型の容器を「Pキャン容器」と呼ぶ。
- ^ 2003年(平成15年)まで「幼児牛乳」
- ^ 1992年(平成4年)まで円錐形容器、2000年(平成12年)まではゲーブルトップ65ml
- ^ 「ワンタッチカレー」(1960年(昭和35年)発売当時)の復刻版には甘口と辛口の2種類がある。
- ^ ちょい食べシリーズ
- ^ a b c d e 1979年(昭和54年)には「ドカベン」「ザ☆ウルトラマン」「ベルサイユのばら」といった三本同時間にオンエアされていたアニメのスポンサーを同時に勤めていた経歴もありウルトラマンとベルバラのキャラ商品も同時に売っていた事もあった。
- ^ 2011年2月より「空が鳴っている」を使用しているが、メンバー不祥事により、椎名ソロによるバージョンに変更されている。
- ^ 2008年の「二十五年後の磯野家」編ではワカメを演じたほか、過去にシリーズ商品の1つ、ディアカカオのCMに出演していた。
- ^ 「二十五年後の磯野家」カツオ役。
- ^ 「二十五年後の磯野家」タラ役。
- ^ 「二十五年後の磯野家」イクラ役。
- ^ グリコ事件後の1984年10月〜11月に、萩本欽一がCMに出演し、幼少時代からファンだったグリコへの熱い思いを語った。この特別編の企業CMは当時提供していた『欽ドン!良い子悪い子普通の子おまけの子』番組内で放送された(また一部新聞に特別の広告も掲載された)。
- ^ 東北フローズン
- ^ 関西フローズン
- ^ 2014年4月 - 、「嵐にしやがれ」から移動。同番組は2003年10月 - 2007年3月に提供しており事実上の復帰である。
- ^ 「鉄人28号」は第1シリーズ放映終了後の1965年(昭和40年)9月から続編「新・鉄人28号」として再スタート。1966年(昭和41年)5月まで13回放映された。
- ^ ただしラスト半年は「ロボタン」と平行放送していた。また東映ビデオ「エイケンTVアニメ主題歌大全集」(ビデオソフト、LD、DVD)に収録されているOPには、「グリココール」が無い。
- ^ ドラえもんは、中断中の1976年頃から「アーモンドグリコ」のCMに登場していた。なお声は、中断中は1973年版の後期に担当していた野沢雅子だったが、再開後は大山のぶ代が担当した。
- ^ グリコ本社のほか、グループのグリコ協同乳業も提供していた。なお、本社はダスキンがスポンサーとなる手前で降板している(ただし乳業は「日本昔ばなし」ゴールデン撤退後も引き続きTBS土曜19時枠前半で提供を担当)。
- ^ 一時期のみ
- ^ 初期ごろのみ
- ^ 9月放送分のみ
- ^ 5月放送分のみ
- ^ 日曜8時30分枠時代と月曜18時枠の時代のスポンサーを担当。
- ^ 4月・5月放送分
- ^ 4月〜6月放送分
- ^ 5月・6月放送分
- ^ 「YAIBA」の関連商品を発売している。
- ^ 武田鉄矢主演の同名の映画とは無関係。
- ^ a b ドラマ3作品中「コートにかける青春」以外の2作品はともに大映テレビが製作(1972年 - 1973年)。放送終了後、両作品は再放送・ビデオソフト化などはほとんどされなかったが、2000年代中期にCS放送のチャンネルNECOで再放送され、当時の提供クレジット(「提供 江崎グリコ」→画面上にゴールインマーク拡大)もそのまま放送された。
- ^ 初期ごろのみで途中降板
- ^ 同業のロッテも共同提供。
- ^ 江崎グリコは1971年10月3日の番組放送開始時から「スター誕生!」の番組スポンサーであり、1983年9月25日の番組終了まで、12年間に亘り番組提供を長年務め続けてきた。同番組での合格者の桜田淳子や山口百恵等がCMに出演した。
- ^ a b c 同業の森永製菓も共同提供。
- ^ グリコ降板後は同業者のロッテを経て後に明治製菓がスポンサーとなった。
- ^ 現在はグリコ乳業がスポンサーで、提供クレジットには変更なし。
- ^ 1984年のグリコ・森永事件発生後は、福助にスポンサーが変更された。
- ^ 日本縦断 グリコワゴン
- ^ ベース車はトヨタ・ハイエース200系で、窓下を覆うFRPパネルやメッキのフロントグリルなどで、外観がレトロ調に変えられている。
- ^ “子どもたちの健やかな成長に寄り添い、笑顔を届ける「グリコワゴン」が手のひらサイズの「トミカ」になってご自宅に♪トミカ「No.58 グリコワゴン」 1月16日(土)発売”. PRTIMES. (2021年1月14日) 2021年6月13日閲覧。
- ^ 株式会社インプレス (2023年3月31日). “2代目「グリコワゴン」お披露目イベント開催 「ステップワゴンe:HEV AIR」ベースに江崎グリコ、ホンダ、シバックスが車両製作”. Car Watch. 2023年3月31日閲覧。
- ^ “屋根にポッキーささってる! 夢溢れる「グリコワゴン」新型はステップワゴンだ”. 自動車情報誌「ベストカー」 (2023年3月31日). 2023年3月31日閲覧。
- ^ かつては同業者のロッテのCMに出演していた。
出典
- ^ 会社概要(公式ページ)2020年5月30日閲覧
- ^ a b c d e f g h i j k 江崎グリコ株式会社 (25 March 2022). 第117期(2021年1月1日 - 2021年12月31日)有価証券報告書 (Report).
- ^ 江崎グリコ株式会社 定款 第1章第1条
- ^ “メンバー会社一覧”. みどり会. 株式会社みどり会. 2024年3月19日閲覧。
- ^ a b c 生産拠点の再構築(連結子会社の設立並びに解散)に関するお知らせ
- ^ 「グリコ、恵庭の工場閉鎖 パート247人失職へ」北海道新聞、2010年11月16日付
- ^ 菓子の主力工場、北本ファクトリーが2012年4月1日から本格稼動いたします
- ^ a b “少年サンデー・少年マガジンとコラボ「ジャイアントペロティ」/2008年3月”. 2010年10月6日閲覧。
- ^ 「グリコワゴン」ブログより
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