水銀整流器
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水銀整流器(すいぎんせいりゅうき)とは、ガラス管または鉄製容器[1]の中に封入した水銀と炭素電極間のアーク放電で整流を行なう整流器である。
- ^ “日本初の電鉄用鉄製水銀整流器”. 東芝未来科学館. 2019年6月22日閲覧。
- 1 水銀整流器とは
- 2 水銀整流器の概要
- 3 関連項目
水銀整流器
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回転機の整流子の保守を避けたい場合やもっと高電圧を使う場合には「水銀整流器(管)」を使った。電力回生が必要な場合は、ゲート制御電極付き水銀整流器を使って、逆接続の回路を設けて電力回生に必要な交流の逆方向電流を許容した構成にした。日本では陰極共通のガラス製の三相用3 - 6陽極水銀整流器をその形状から「タコ」と呼んだ。 大型の水銀整流器は鉄槽型で、陽極数は6極、12極があり、真空ポンプで真空状態を作って動作させたが、その補助ポンプに高真空を作る水銀拡散ポンプを必要とし、動作温度範囲が狭く陰極の予熱が必要だったり、アークの電圧降下も20 V弱 - 数10 Vあって損失も大きく、逆弧の発生など扱いが大変だった。 なお、イグナイトロン、エキサイトロンはゲート電極付き単極水銀整流器の一種であり、それを封じ切り構造とした車載用製品を初期の交流電気機関車に採用している。走行振動によるアーク不安定、(センタータップ式整流回路での2組の電圧切替を避ける)高圧タップ式電圧切替の絶縁などのトラブルに悩まされて、安定な大電力シリコン整流器の台頭で次々換装された。
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「水銀整流器」の例文・使い方・用例・文例
- 水銀整流器という整流器
水銀整流器と同じ種類の言葉
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