クモヤ491形→クモハ491形とは? わかりやすく解説

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クモヤ491形→クモハ491形

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 20:00 UTC 版)

国鉄72系電車」の記事における「クモヤ491形→クモハ491形」の解説

1958年昭和33年2月および3月仙山線仙台 - 作並間の交流電化作並 - 山寺間の直流電化直通する試作交直流電車としてモハ73形2両 (73033, 73050) が大井工場および吹田工場日本最初交流直流両用電車直流1500V、交流20000V・50Hz)に改造された。電動車屋根上のパンタグラフ撤去され相棒制御車伊那電気鉄道からのクハ5900形 (5900, 5901) とし、A編成モハ73033+クハ5901、B編成モハ73050+クハ5900、で編成した塗装は、モハ73形茶色一色にクリーム色の帯が車体裾に引かれたもの、クハ5900形は幕板腰板小豆色、窓周りクリーム色塗り分けたまた、1959年6月称号規程改正により、モハ73形の2両はクモヤ491形に、クハ5900形の2両はクヤ490形に改称されモハ73033+クハ5901はクモヤ491-12+クヤ490-11となり、モハ73050+クハ5900はクモヤ491-11+クヤ490-1となった。 この電車は、クモヤ491制御電動車モハ73形使用されていた142kwのMT40B形を改造した4個の主電動機2つ台車に、制御装置抵抗器床下それぞれ搭載しており、クヤ490制御車屋根上に交直両用パンタグラフ空気遮断器・交直切替器を、床下主変圧器水銀整流器・交直転換器・直流リアクトルそれぞれ搭載しており、交直の切替車上切替方式採用していた。クモヤ491をM車、クヤ490をD車(電源車)と呼称され2両でユニット組んでおり、直流区間では、架線からの電源が、交流区間では、主変圧器水銀整流器により降圧整流された直流電源制御車を介して制御電動車入り制御電動車制御装置主抵抗器を介して抵抗制御電動機制御する構成となっており、制御電動車ユニットを組む制御車から電源供給を受ける方式であったまた、A編成B編成では搭載されている主変圧器水銀整流器異なっており、主変圧器A編成では外形、B編成では内形で、水銀整流器A編成では三菱電機のイグナイトロン、B編成では日立製作所のエキサイトロンがそれぞれ搭載されていた。水銀整流器水銀入れた真空タンク加熱させて発生させた水銀蒸気作用整流する方式であったため、温度制御取扱い極めて厄介であり、出庫時に水銀整流器予熱などで数10分の時間かかっていたが、その後予熱不要耐電圧性や容積優れたシリコン整流器三菱電機日立製作所東芝の3社で製作され1958年昭和33年11月に両編成仮設搭載され性能試験が行われた。この時のシリコン整流器素子には日立製作所東芝製がGE社製、三菱電機ウェスチングハウス社製の外国メーカーのものが使用されていたが、翌年1959年昭和34年)にはこの素子国産化ができるようになり、水銀整流器代わる形で搭載され長期耐久試験が行われた。 試験終了後試験行っていた仙山線営業運転を行うこととなり、1960年10月営業用に改造された。クモヤ491形は総括制御装置設置されたほか、車体後方機械室トイレ設置し中間の2か所の扉は締め切られてその部分にも座席および吊り革設置された。また、両端部の扉は半自動化され、扉の下には自動ステップ取り付けられた。車体塗装も、小豆色赤13号)とクリーム4号交直流電車標準塗装となった。これにより、クモヤ491形はクモハ491形に、クヤ490形はクハ490形に形式改めた仙山線では、同年11月から臨時列車使用されたが、1966年2月廃車となった

※この「クモヤ491形→クモハ491形」の解説は、「国鉄72系電車」の解説の一部です。
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