クモヤ193・192-1
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/18 08:46 UTC 版)
「国鉄193系電車」の記事における「クモヤ193・192-1」の解説
191系電車を置き換える目的で1980年(昭和55年)3月11日に近畿車輛で新製され、片町・東海道・山陽本線で公式試運転を行った後、品川電車区(現・東京総合車両センター)に配置された。その後、新潟地区と首都圏各線の検測に使用されるが、下記の新機軸の搭載により測定に誤差の有無確認のため同系登場後クモヤ191系も一年程検測に使用された。 前頭部はクハ183形1000番台に準じている。運用の関係上特急列車のダイヤを使用する場合もあるため、最高速度は120km/hである。架線のトロリー線の測定が従来の可視光線からレーザーに変わったため、昼間の検測が可能になった。 クモヤ192形にはATC車上装置を装備している。その関係で、前位(運転台側)台車は速度測定用としてモーターなしのTR69Iとされ、2両で6個のモーターを搭載し、端子電圧500Vで用いる独特の設計となっている。後位には洗面所を設置している(トイレは設置していない)。 国鉄分割民営化後は東日本旅客鉄道(JR東日本)に承継され、首都圏の路線でE491系が登場する2003年頃まで使用した。その後、2013年6月10日付けで除籍され、消滅した。
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