クモヤ143形50番台
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/18 05:14 UTC 版)
「国鉄143系電車」の記事における「クモヤ143形50番台」の解説
1986年(昭和61年)の荷物輸送全廃にともない余剰となったクモニ143形から、将来のクモハ123形化改造を考慮して[要出典]改造された。1986年11月のダイヤ改正で行われた車両転属により特急「雷鳥」「白鳥」「北越」用の485系が上沼垂運転区(現・新潟車両センター)に転入したが、485系は同区初の交直流電車であり、同系の工場入出場を新津車両所(後の総合車両製作所新津事業所)にて行うことになったが、入出場における交直流電車と併結可能な牽引車が必要になったため、クモニ143形から2両が改造された。 種車のクモニ143形はクモヤ143形をベースにした車両で、荷物車としての形態はクモニ83形に準じている。車体寸法はクモヤ143形0番台と共通であるが、前面は非貫通構造である。 クモヤへの改造の際に連結器が双頭式となり150 mm伸びたため、全長は従来の20,000 mmから20,300 mmとなった。前面排障器(スカート)を撤去した以外はスノープラウが残されるなど種車とほとんど変わっておらず、塗装も湘南色であり、車内についても荷物室や荷扱い車掌室が残存し、荷物電車時代の面影を強く残している。クモニ143形自体がクモヤ143形をベースに設計されているため基本的に0番台と同一性能だが、交流直流両用電車の制御も可能となっている。ATCは搭載していない。 改造当初は2両とも上沼垂運転区に配置された。JR東日本に2両とも継承され、新潟車両センターに51が、長野総合車両センターに52がそれぞれ配置されている。 新旧番号対照は次のとおりである。改造所はいずれも新津車両所。出場日は51が1986年12月3日、52は12月23日。 クモニ143-4 → クモヤ143-51 クモニ143-5 → クモヤ143-52
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