ウ イルスとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 生物 > 生物 > ウイルス > ウ イルスの意味・解説 

ウイルス【(ラテン)virus】


ウイルス


ウイルス

同義/類義語:ビールス, バイラス
英訳・(英)同義/類義語:virus, Virion

ゲノムとしてRNADNAをもち、タンパク質多糖複合体形成して細菌細胞内でのみ増殖できる微小生物細菌通さないうな目の細かいろ材通過する濾過性病原体として最初に認識された。

ウイルス (ういるす)


ウイルス (ういるす)

人や動物病気の原因などになるもの。自分では増えることができず、人や動物などの「宿主」の体内細胞にもぐりこみ、自分コピーをつくらせ、悪さをします。また、のどなど粘膜悪さをするウイルス、腸の中で悪さをするウイルスなど、それぞれ、ウイルスには「好みの場所」があったりしますインフルエンザやはしか(麻しん)、水ぼうそう水痘)などの病気は、すべてウイルスによるものです。
link_out.png参考:予防接種と感染症

ウイルス

Virus

【概要】 英語ではヴァイラス発音する。およそ30~150nm(=ナノメーター、1mm百万分の1)の大きさ生物(?)。特有の動物植物細菌細胞寄生する基本構造核酸少数酵素とそれを包む膜でできている。 

【詳しく】 遺伝子核酸DNA場合RNA場合があるが、HIV遺伝子RNAである。HIV外側の膜は人の細胞の膜(脂質の2重膜)をかぶっている。いっぽうパルボウイルスなどはいきなりウイルス蛋白の殻になっている。ウイルス自身呼吸もしないエネルギー作るともない生きた細胞中に入ると、遺伝子働いて細胞色々な装置利用して自分自身増やすことができる。細胞コンピュータ例えると、ウイルスはプログラム保存したフロッピイディスクに相当する

《参照》 宿主HIV


ウイルス

【仮名】ういるす
原文virus

細胞感染することのできる微生物で、疾患原因となるものもある。

ウイルス

遺伝情報である核酸とそれを保護するタンパク質からなる最も構造簡単な微生物一種です。ウイルスの大きさ数十数百 nm1 nm10億分の1 m)で、 最小生物といわれています。ウイルスは、それ自身では増殖することができず、 他の生物ヒトを含む動物・植物細菌)に感染し、その細胞中のタンパク質合成エネルギー利用してはじめて増殖できます

ウイルス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/20 12:54 UTC 版)

ウイルス英語: virus〔ヴァイラス[3]〕, ラテン語: virus〔ウィールス[3]〕, 中国語: 病毒)は、他生物細胞を利用して自己を複製させる、極微小な感染性の構造体で、タンパク質の殻とその内部に入っている核酸からなる。ウイルスは1930年代に電子顕微鏡が用いられるようになったことで観察が可能になり、その存在が知られるようになった。


注釈

  1. ^ 日本細菌学会が意訳。中国語に取り入れられ、現在でも使用されている。
  2. ^ 労働安全衛生規則(昭和四十七年労働省令第三十二号)第61条第1項第1号”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2019年12月17日閲覧。に「病毒伝ぱのおそれのある伝染性の疾病にかかった者」とあるが、この場合の伝染性疾患とは結核を指すとされている(労働安全衛生規則等の一部を改正する省令の施行について 平成12年3月30日・基発第207号より)。すなわち、この場合の病毒はウイルスではなく、細菌である結核菌を指す。

出典

  1. ^ Virus Taxonomy: 2021 Release”. International Committee on Taxonomy of Viruses (ICTV). 2022年4月19日閲覧。
  2. ^ 「国際ウイルス分類委員会の新しい分類体系(「ICTV New Taxonomy Release(2019)」)で提唱された目より上位の分類(2020年3月承認)」神谷茂 監修、錫谷達夫・松本哲哉 編『標準微生物学 第14版』付録:表 27-4、医学書院、2021年(2022年4月19日閲覧)
  3. ^ a b 辻野 2010, p. 63.
  4. ^ 森安史典『あなたの医学書 C型肝炎・肝がん』(誠文堂新光社、2009年)17ページ ISBN 978-4-416-80933-4
  5. ^ パトリック・フォルテ―ルはパスツール研究所及びパリ=サクレ大学名誉教授。インタビュー記事「ウイルスは生命体」『朝日新聞』GLOBE(朝刊別刷り)233号/2020年9月6日付【特集】世界はウイルスに満ちている(7面)による。
  6. ^ 中屋敷均 2016, p. 136-137.
  7. ^ a b c d e f g h i j k l 見えざるウイルスの世界 (PDF) 東京大学医学部東京大学医学部附属病院 健康と医学の博物館(2021年8月22日閲覧)
  8. ^ 山内一也:病気を引き起こすのは「氷山の一角」『朝日新聞』GLOBE(朝刊別刷り)233号/2020年9月6日付【特集】世界はウイルスに満ちている(3面)
  9. ^ 国際組織「生物多様性および生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム」(IPBES)による。【環境】パンデミックを防ぐため、世界的な自然保護政策を、報告書/哺乳類や鳥類に未知のウイルスは推定170万種、うち85万が人間に感染する恐れ ナショナルジオグラフィック日本語サイト(2020年11月4日)2021年6月24日閲覧
  10. ^ Definition of "virus" > Translations for 'virus' (Collins English Dictionary)
  11. ^ William T. Stearn: Botanical Latin. History, Grammar, Syntax, Terminology and Vocabulary. Third edition, David & Charles, 1983. 「Virus: virus (s.n. II), gen. sing. viri, nom. pl. vira, gen. pl. vīrorum (to be distinguished from virorum, of men).」
  12. ^ Pons: virus
  13. ^ e.g. Michael Worboys: Cambridge History of Medicine: Spreading Germs: Disease Theories and Medical Practice in Britain, 1865-1900, Cambridge University Press, 2000, p. 204
  14. ^ e.g. Karsten Buschard & Rikke Thon: Diabetic Animal Models. In: Handbook of Laboratory Animal Science. Second Edition. Volume II: Animal Models, edited by Jann Hau & Gerald L. Van Hoosier Jr., CRC Press, 2003, p.163 & 166
  15. ^ 『文章表現辞典』(東京堂出版、1965年)p.48
  16. ^ 野田省吾「学術集談会演説要旨」『実験医学雑誌』1937年 21巻 4号 pp.385-388, doi:10.3412/jsb1917.21.4_38
  17. ^ 遠藤保太郎「植物のヷイラス病」『蠶絲學雜誌』7(3): 195-207(1935), hdl:10091/6066
  18. ^ 深井孝之助,土佐英輔,西義美「インフルエンザ・ヴイールスの赤血球による收着」『VIRUS.』1951年 1巻 2号 pp.135-140, doi:10.2222/jsv1951.1.135
  19. ^ 波多野基一「日本脳炎ウイールスの赤血球凝集反応 (第1報)」『VIRUS.』1952年 2巻 3号 pp.187-194, doi:10.2222/jsv1951.2.187
  20. ^ 田久保茂樹,川久保義典「家兎ニヨル發疹チフス病毒ノ實驗的研究」『細菌學雜誌』1930年 1930巻 416号 pp.643-652, doi:10.14828/jsb1895.1930.643
  21. ^ 日本ウイルス学会について”. 日本ウイルス学会ホームページ. 2020年4月6日閲覧。
  22. ^ 日本植物病理学会編 (1995). 植物病理学事典. 養賢堂. p. 91 
  23. ^ マシューズ、ホルダ、アハーン『カラー生化学』(西村書店刊、2003年5月15日発行)16ページ
  24. ^ a b c 細菌とウイルスとの違い? - 東邦微生物病研究所
  25. ^ Krupovic M, Koonin EV (February 2015). "Polintons: a hotbed of eukaryotic virus, transposon and plasmid evolution". Nat Rev Microbiol. 13 (2): 105–115. doi:10.1038/nrmicro3389. PMC 5898198. PMID 25534808. 2020年6月10日閲覧
  26. ^ 加藤茂孝『人類と感染症の歴史 未知なる恐怖を越えて』(丸善出版 平成25年3月30日発行)p.4
  27. ^ Wendell M. Stanley - Facts”. NobelPrize.org. 2020年4月6日閲覧。
  28. ^ ハーシーとチェイスの実験”. 生物分子科学科 > 高校生のための科学用語集 > 生物用語. 東邦大学理学部. 2013年5月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月6日閲覧。
  29. ^ 驚異のウイルスたち(3)「巨大」出現 新生命体へ進化?多数の遺伝子 揺らぐ定義日本経済新聞』朝刊2020年6月7日(サイエンス面)2020年6月10日閲覧
  30. ^ Coronavirus Resource Center” (英語). Harvard Health (2020年2月28日). 2022年6月12日閲覧。
  31. ^ 日本ウイルス療法学会が発足、理事長は東大医科研の藤堂具紀教授」日経バイオテク(2022年10月31日)2022年11月26日閲覧
  32. ^ 中屋敷均 2016, pp. 27–30.



ウイルス(Virus)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 00:28 UTC 版)

スポンジ・ボブの登場キャラクター一覧」の記事における「ウイルス(Virus)」の解説

カレンのウイルス』から登場。いつもはらぺこ

※この「ウイルス(Virus)」の解説は、「スポンジ・ボブの登場キャラクター一覧」の解説の一部です。
「ウイルス(Virus)」を含む「スポンジ・ボブの登場キャラクター一覧」の記事については、「スポンジ・ボブの登場キャラクター一覧」の概要を参照ください。


ウイルス(virus)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/01 15:39 UTC 版)

ウイルス (曖昧さ回避)」の記事における「ウイルス(virus)」の解説

ウイルスとは、他の生物細胞利用して自己複製させることのできる微小な構造体で、タンパク質の殻とその内部に入っている核酸からなる事物 コンピュータウイルス - 悪意のあるコンピュータープログラム携帯電話ウイルス - 悪意のある携帯電話プログラムバイラルメディア - SNSなどでの感染的な流行バズり)を狙ったメディア作品 復活の日 - 1964年日本SF小説英題が“Virus”。 ヴァイラス (1999年の映画) - 1999年アメリカ映画VIRUS - 1997年の日本コンピューターゲームVIRUS - 氷室京介楽曲アルバムFollow the wind収録人物 ヴィールス (プロレスラー) メキシコ・メキシコシティー出身男性プロレスラー

※この「ウイルス(virus)」の解説は、「ウイルス (曖昧さ回避)」の解説の一部です。
「ウイルス(virus)」を含む「ウイルス (曖昧さ回避)」の記事については、「ウイルス (曖昧さ回避)」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ウ イルス」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

ウイルス

出典:『Wiktionary』 (2021/07/18 11:58 UTC 版)

異表記・別形

名詞

ウイルス

  1. 遺伝物質とそれを覆うカプセルからなる微小構造体遺伝子を持つが細胞持たず、他の生物細胞依存なければ自己複製できない
  2. コンピュータの他のプログラム自身埋め込み自己増殖する不正プログラムコンピュータウイルスワームトロイの木馬を含むマルウェア全般がウイルスと呼ばれることもある。

語源

  1. ラテン語 virus から。
  2. 生物感染するウイルスと同じようコンピュータ不具合を起こさせ、増殖することから。

類義語

関連語

翻訳


「 ウイルス」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



ウ イルスと同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ウ イルス」の関連用語

検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ウ イルスのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
実用日本語表現辞典実用日本語表現辞典
Copyright © 2024実用日本語表現辞典 All Rights Reserved.
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
JERICHO CONSULTINGJERICHO CONSULTING
Copyright (C) 2024by Jericho Consulting Co.,Ltd. All Rights Reserved.
社団法人日本造園組合連合会社団法人日本造園組合連合会
JAPAN FEDERATION OF LANDSCAPE CONTRACTORS 2024 All rights reserved
JabionJabion
Copyright (C) 2024 NII,NIG,TUS. All Rights Reserved.
バイテクコミュニケーションハウスバイテクコミュニケーションハウス
copyright© communication house of biotechnology
農林水産省
赤ちゃん&子育てインフォ赤ちゃん&子育てインフォ
Copyright©2024 Mothers' and Children's Health and Welfare Association. All Rights Reserved.
中四国エイズセンター中四国エイズセンター
Copyright (C) 2024, Chugoku-Shikoku Regional AIDS Center
がん情報サイトがん情報サイト
Copyright ©2004-2024 Translational Research Informatics Center. All Rights Reserved.
財団法人先端医療振興財団 臨床研究情報センター
食品安全委員会食品安全委員会
Copyright © 2006 - 2024 Food Safety Commission. All Right Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのウイルス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのスポンジ・ボブの登場キャラクター一覧 (改訂履歴)、ウイルス (曖昧さ回避) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryのウイルス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS