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ネズミ
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ネズミ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/01/27 10:36 UTC 版)
| ネズミ | |||||||||||||||||||||
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Common Vole
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| 科 | |||||||||||||||||||||
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ネズミ(鼠または鼡)とは、哺乳類ネズミ目(齧歯目)の数科の総称である。ハツカネズミ、ドブネズミなど、1000種以上が含まれ一大グループを形成している。
目次 |
形態および生態
ネズミのほとんどが夜行性である。また、ネズミは齧歯類に特徴的な一生伸び続ける門歯をもつため、常に何か硬いものを(必ずしも食物としてではなく)かじって前歯をすり減らす習性がある。硬いものをかじらないまま放置しておくと、伸びた前歯が口をふさぐような形になり食べ物が口に入らなくなってしまい餓死してしまう。
世界中のほとんどあらゆる場所に生息している。ネズミ上科のほとんどの種が、丸い耳、とがった鼻先、長い尻尾といった、よく似た外観上の特徴をもち、外観から種を見分けることは難しい。このため、頭骨や歯によって識別がなされている。
繁殖力が旺盛である。ハツカネズミなどのネズミは一度の出産で6~8匹生むことが出来、わずか3~4週間程度で性成熟し子供が産めるようになる。
分類
ネズミ亜目
通常ネズミと呼ばれる種はネズミ亜目のうち8科(科の数は分類により増減する)に含まれる。ただし、ネズミ亜目は他にビーバー等も含む。
歴史的には、この8科やこれにほぼ一致するグループをネズミ亜目やネズミ上科等に当てる分類もあったが、現在はこれらのみをまとめる分類群はない。主要な6科がネズミ下目にまとめられるが、系統的にはやや離れたホリネズミ科など2科をネズミから除外することは少ない。
- ネズミ下目(狭義のネズミ亜目) Myodonta
- ビーバー下目(ビーバー亜目) Castoriomorpha
- ホリネズミ上科 Geomyoidea
- ホリネズミ科 Geomyidae - ホリネズミ
- ポケットマウス科 Heteromyidae - ポケットネズミ、カンガルーネズミ 等
- (ビーバー上科 Castoroidea)
- ホリネズミ上科 Geomyoidea
- (ウロコオリス下目(ウロコオリス亜目) Anomaluromorpha)
他のネズミ目
ネズミ亜目に近縁なヤマアラシ亜目にも、ネズミと呼ばれる種がいる。和名にネズミを含む種が散在するほか、ヤマアラシのような顕著な外見上の特徴がない、チンチラなどの小型種はいずれも、漠然とネズミと呼ばれることがある。また、カピバラやフーティアのような(ネズミ目としては)大型動物でさえ、「巨大なネズミ」と表現されることもある。
ただし、解剖学的にはネズミ亜目と異なる点もあり、「広義のネズミ」には含まれうるものの「真のネズミではない」といった表現がされることもある。
和名に「ネズミ」を含む主な種は以下のとおり。分類群は関連するもの以外は省略。
- ヤマアラシ下目 Hystricognathi
- テンジクネズミ小目 Caviomorpha
- デグー科 Octodontidae - コルロネズミ
- チンチラネズミ科 Abrocomidae - チンチラネズミ
- テンジクネズミ科 Caviidae - テンジクネズミ(モルモット)
- アメリカトゲネズミ科(アメリカトビネズミ科)Echimyidae - アメリカトゲネズミ、ギアラトゲネズミ 等
- フィオミス小目 Phiomorpha
- ヨシネズミ科 Thryonomyidae
- アフリカイワネズミ科 Petromyidae
- デバネズミ科 Bathyergidae - ハダカデバネズミなど
- テンジクネズミ小目 Caviomorpha
もう一つの亜目であるリス亜目には、通常はネズミと呼ばれる種はいない。しかし、ヤマネ科 Gliridae をネズミ亜目に含める説があった影響で、古い文献ではヤマネ科をネズミに含めていることがある。
ネズミ目以外
ネズミ目以外にも「~ネズミ」という和名の生物がいるが、これらは最も広義のネズミにも含められることはなく、あくまで名前がそうであるだけのものとして扱われる。
- トガリネズミ目トガリネズミ科 - トガリネズミ、ジネズミ、ジャコウネズミ(スンクス)、カワネズミ
- ハリネズミ目ハリネズミ科 - ハリネズミ
- ハネジネズミ目 - ハネジネズミ
- 有袋類オポッサム目 - フクロネズミ(オポッサム)
- 有袋類フクロネコ目 - フクロトビネズミ
- 「海鼠」は「ナマコ」と読む。
人間との関わり
世界的にネズミは有史以前から人間が収穫した後の穀物を盗んで食べる害獣である。農作業において自然の鳥獣が時折田畑に食物を食べに出てくるのは自然なことであり、人間が自然の恵みによって間接的に自然から食料を得ているという意識のもとでは、そうした鳥獣は殺して駆除すべき対象ではなく、殺さずに追い払う対象であった。しかし、収穫後の穀物は自然と切り離された人間の所有物であり、それを食べるネズミは古今東西忌み嫌われてきた。
アリストテレスの『博物誌』では、農作物に害をなすことが述べられているとともに、ネズミは塩を舐めているだけで交尾をしなくても受胎すると考えられていたほど、ネズミは繁殖力が強い。中世のヨーロッパでは、ネズミは不吉な象徴でありペストなどの伝染病を運んでくると考えられていた(実際、ペストの媒介動物である)。欧米では「ゾウはネズミが天敵」と信じられていた(ネズミはゾウの長い鼻に潜り込んで窒息死させると言われていた)。これは単なる迷信などではなく、ネズミは自分より体の大きなものであっても襲うことがあるためである。人間の乳児や病人などはネズミにかじられてしまうことが多々あった。飢饉などで動けなくなり周囲も看病をできなかった弱った人間がネズミにかじられて指を失った事例などは世界中にある。
また、ドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミの3種はイエネズミと呼ばれ、人間社会にとってもっとも身近なネズミである。現代でも病原体を媒介したり樹木や建物、電気機器などの内部や通信ケーブルなどをかじったりして人間に直接・間接の害を与える衛生害獣であり、駆除の対象となっている。
20世紀に入って以降になると、次第にネズミはイヌやネコと並んで、物語や漫画、ゲーム、アニメなどの動物キャラクターとして登場するようになる。尚、チーズが好物とよくされているが乳製品は実は与えても積極的に食べようとはしない。これはよく漫画などで見られる穴あきチーズ(エメンタールチーズ)の気泡により出来る穴が昔はネズミが齧ったものだと誤解されていた為である。ネズミの体重が軽いことと安く飼育して増やせることを利用し、薬品や化粧品や傷病や手術の実験動物として使われたり、アフリカ・タンザニアでは、ベルギー人バート・ウィートジェンスが創設したNGO・APOPOが、ネズミを使って地雷を発見するという活動を始めている。ネズミの仲間のハムスターなどはペットとして人気がある。
語源説
日本語の「ネズミ」という言葉について、過去に以下のような語源説が唱えられた。
- 「ネ」は「ヌ」に通じ「ヌスミ」の意味。盗みをする動物であることから。(『日本釈名』)
- 「寝盗」。寝ている間に盗みをする動物であることから。(『和訓栞』)
- 「ネ」は「根の国」の「根=暗いところ」、「スミ」は「棲む」。暗いところに棲む動物であることから(『東雅』)
- ^ “(無題)”. 平成11年度 公正取引委員会年次報告. 公正取引委員会 (2010年3月31日). 2011年10月15日閲覧。
- ^ “「蚊よけ器」公正取引委員会による排除命令につきまして:” (2007年11月21日). 2011年10月15日閲覧。
- ^ 井戸田総一郎「雑誌『ユーゲント』の魅力:言葉・デザイン・図像 (PDF)」 、『図書の譜(明治大学図書館紀要)』第9号、明治大学、2005年3月、p.p.1-10、2010年11月10日閲覧。
- 1 ネズミの概要
- 2 ネズミの駆除方法
- 3 関連項目
ネズミと同じ種類の言葉
ネズミに関連した本
- ねずみ石 (光文社文庫 お) 大崎梢 光文社
- ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学 (中公新書) 本川 達雄 中央公論社
- 窮鼠はチーズの夢を見る (フラワーコミックスアルファ) 水城 せとな 小学館
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