lubricant
「lubricant」とは
「lubricant」は、日本語で「潤滑油」または「潤滑剤」と訳される英単語である。機械や装置の摩擦を減らし、動作をスムーズにするために使用される。自動車のエンジンや工業機械、さらには日常生活の中で見かけるドアのヒンジなど、多岐にわたる分野で利用されている。「lubricant」の発音・読み方
「lubricant」の発音は、IPA表記では/lʌbrɪkənt/となる。日本人が発音する際のカタカナ表記は「ラブリカント」である。この単語には発音によって意味や品詞が変わるパターンは存在しない。「lubricant」の定義を英語で解説
「lubricant」は、a substance that you put on the surface of something to make it smooth or slippery. と定義される。つまり、何かの表面に塗布し、滑らかまたは滑りやすくするための物質という意味である。「lubricant」の類語
「lubricant」の類語としては、「oil」、「grease」、「lube」などがある。これらも同様に摩擦を減らすために使用される物質を指すが、用途や性質によって使い分けられる。「lubricant」に関連する用語・表現
「lubricant」に関連する用語としては、「friction」(摩擦)、「viscosity」(粘度)、「lubrication」(潤滑)などが挙げられる。これらの用語は、潤滑剤の性質や機能を理解する上で重要な概念である。「lubricant」の例文
1. The lubricant reduces friction between the machine parts.(潤滑油は機械部品間の摩擦を減らす。)2. This lubricant is specifically designed for high-temperature applications.(この潤滑剤は高温環境での使用を特に考慮して設計されている。)
3. The viscosity of the lubricant can affect the performance of the machine.(潤滑剤の粘度は機械の性能に影響を与える。)
4. Regular lubrication is necessary to maintain the machine's performance.(定期的な潤滑が機械の性能を維持するために必要である。)
5. The lubricant used in this engine is synthetic oil.(このエンジンで使用されている潤滑油は合成油である。)
6. The lubricant helps to prevent rust on the metal parts.(潤滑剤は金属部品の錆を防ぐのに役立つ。)
7. The lubricant should be stored in a cool and dry place.(潤滑剤は涼しく乾燥した場所で保管するべきである。)
8. The lubricant was applied to the gears to ensure smooth operation.(潤滑剤が歯車に塗布され、スムーズな動作を確保する。)
9. The lubricant used in this machine is biodegradable.(この機械で使用されている潤滑剤は生物分解性である。)
10. The lubricant can also serve as a coolant in some applications.(潤滑剤は一部の用途では冷却剤としても機能する。)
ルブリカント【lubricant】
読み方:るぶりかんと
⇒潤滑剤
潤滑剤
元来は摩擦を減少させ、摩擦面の摩耗を防ぐために用いられる物質のことをいい、鉱油、植物油、石墨、滑石、グリスなどがある。この意味を広義にとらえて異なる物質を混合する場合に、両者の濡れ性を高め、混合性をよくするために用いられる物質も意味する。塗料に顔料を混合する場合に、顔料表面に塗料樹脂を湿潤させる作用のある界面活性剤や、ゴム中に充填剤を配合するときの高級脂肪酸などがある。自動車用の潤滑油の場合には酸化防止剤、防錆剤、耐摩耗剤、清浄分散剤・流動点降下剤、粘度指数向上剤、消泡剤などの添加剤が使用されるが、これらの添加剤に含まれる多環芳香族は発がん性を示すものがあり、取り扱いには注意が必要である。
潤滑油
エンジンや変速機、差動装置などを潤滑するための液体状のオイル。また、ホイールベアリングやウオーターポンプの潤滑などに用いられるグリースも含まれる。エンジンオイルとしては、鉱物油あるいは合成油を基油とし、酸化防止剤、防錆剤、発泡防止剤などの添加剤を加える。エンジンオイルの作用としては、減摩作用、密封作用、緩衝作用、冷却作用、防錆作用などがある。
参照 エンジンオイル潤滑剤
(lubricant から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/22 16:42 UTC 版)
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潤滑剤(じゅんかつざい、英語:lubricant)とは、潤滑のために使用する、グリースや潤滑油などといった物質のこと。減摩材ともいう。機械の可動部分に塗って相接する固体の摩擦を減らし、摩擦熱や摩耗を防ぐ。
機能
潤滑剤により適切な潤滑を施すことによって、摩擦部分の寿命延長、エネルギーロスの削減が可能となる。潤滑剤の機能として下記の項目が挙げられる。
- 減摩作用:乾燥摩擦によるトラブルを防ぎ、流体摩擦状態を保って摩擦を低減させる作用。摩擦面での潤滑剤の膜の安定性は高粘度のものほど良好であるが、あまり高すぎると潤滑剤自身が摩擦熱で温度が上がってしまう。
- 冷却作用:高荷重・高速で回る歯車等では、摩擦熱による昇温が避けられない。その場合大量の潤滑油を循環させて局部的な温度上昇を抑える機能を持たせている。放熱性は潤滑油の粘度が低い方が良好で、固体状のグリースには冷却作用を期待できない。
- 応力分散作用:歯車やベアリングの回転で潤滑剤が無いと、金属同士の接触面は点または線であり、接触面に大きな応力集中が起こる。金属の間に粘度の高い油膜があれば これがクッションの役割をして応力集中を緩和する。
- 密封作用:自動車のエンジンを考えると、金属部品であるシリンダーとピストンリングは直に接触していないが、潤滑剤であるエンジンオイルがエンジンの密閉性を受け持っている。
その他防錆作用(錆の予防)、防塵作用(グリースを使う場合)も期待される。
種類と性質
潤滑剤としては、液体の潤滑油、半固形のグリース、固体潤滑剤などがある。
潤滑油
一般に良く使われる潤滑油は石油精製物である。目的に応じて粘度・精製度・添加物等の異なるグレードが市販されている。潤滑油の粘度はVG値で表されるが、これは40℃における動粘度(cSt)センチストークス値に相当する。低速のウォームギヤ用のVG460はねっとりとした油であり、油圧用に使われるVG46の粘度は大豆油に近い。潤滑油として最も低粘度のVG2は低荷重・高速用に使われ、サラサラの油である。
また潤滑油の粘度は温度に依存し、温度が高くなると粘度が低下する。潤滑油としては温度による粘度変化が少ない方が望ましい。温度による粘度変化の大きさを粘度指数と呼び、この数値の高い方が粘度変化の少ない良い油である。一般の潤滑油は粘度指数80以上であるが、一般油圧作動油は粘度指数106~113、航空機用の作動油は120~140のものもある。
添加剤としては、エンジンオイルに使われる極圧添加剤は亜鉛やモリブデンなどの金属系化合物を主体とした添加物であるが、シリンダーやピストンリングの表面に吸着して潤滑膜を形成し、境界摩擦状態でも母材を保護する。上記の粘度指数を改善する目的で粘度指数向上剤が使われる。
グリース
グリースは増ちょう剤に潤滑油を保持させることで揺変性(チキソトロピー)を与えた、粘着性の潤滑剤。揺変性物質は静置状態では流動せず、外から力を加えられることで流動性を示すが、流動に要する力の大きさをちょう度と呼び、ちょう度が大きいほど柔らかいグリースである。グリースは温度が高くなると増ちょう剤の3次元網目構造の崩壊などにより、静置状態においても非流動性を保てなくなるが、その温度を滴点と呼んでいる。
固体潤滑剤
正式には、自己潤滑性のある固体材料と定義される。固体潤滑剤には黒鉛(グラファイト)、二硫化モリブデン、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE:テフロン)、銀、鉛、等が使われている。微粉末を使用するもの、膜を形成させるもの、含浸させるもの等がある。何れも表面の硬さが低い、融点が高く焼きつきにくい、化学的安定性が良いなどの性質を有している。
歴史
人類は、有史以前から火を起こすなど積極的に摩擦や摩耗を利用してきた。しかしながら、産業革命が本格化する18世紀まで摩擦自体が学問として体系的に研究されることはほとんどなかった。1966年にイギリスでまとめられた摩擦や摩耗による損害を推定した報告書(ジョストレポート)の中で、ピーター・ジョスト(Peter Jost)は適正な潤滑を行なえば51,500万ポンドの節減が可能であると報告し、摩擦摩耗潤滑に関する技術の重要性が認識されるようになった。これがトライボロジーの始まりとされることもある。
しかしながら、理論研究こそ最近まで行われなかったものの、人類が試行錯誤しながら潤滑油を作って来た歴史は非常に古い。古代エジプトでは、石像を動かすのにオリーブ油が用いられたことを示す壁画がある。現在主力である石油系潤滑油のほとんどは、油田が発掘された19世紀後半以降開発されたが、BC400年代のヘロドトスの「歴史」には石油の精製法とその利用方法が記載されている[要出典]。 旧約聖書にも石油についての記述が見つかることが知られている[要出典]。
種類
関連項目
外部リンク
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