iVDR対応BDレコーダー「アイヴィブルー」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 14:11 UTC 版)
「マクセル」の記事における「iVDR対応BDレコーダー「アイヴィブルー」」の解説
「アイヴィブルー」は日立マクセル自社生産ではなく、全て船井電機よりOEM供給を受ける形で販売されている。2017年8月現在、4Kチューナー内蔵のアイヴィブルーは発売されていない(4K対応の日立ブランド「Wooo」も2017年8月現在はパナソニック「VIERA」OEMの「L65-Z2」と三菱電機「REAL」OEMの「L55/L49-ZP3」のみ)。 HDMIケーブルは全機種別売り(アナログAVケーブル付属)。アナログAV出力端子も1系統搭載しているので、HDMI端子非搭載の従来型TV受像機(主に2005年以前モデル)とも(アナログAV接続による)組み合わせが可能(新AACS規定施行に伴いアナログAV出力端子を全廃し、TVへの出力はHDMI端子のみとするBDレコーダーが増えている中、「アイヴィブルー」は従来型アナログTV受像機における外付けデジタルチューナーとしても使える貴重な機種)。 ただし「アイヴィブルー」は全機種(世界共通の著作権保護規格である)AACS「アナログ画質による映像伝送全面禁止」規定が適用されているため、市販BDソフト再生時はアナログ映像端子より映像が出力されない(市販BDソフトはHDMI接続時のみ視聴可。S端子・D端子は非搭載)。またiVDRが外付け記録媒体として機能している(USB-HDDの役目を果たしている)事から、USB端子搭載機種であっても市販USB-HDD接続には全機種非対応(iVDRは対応の他機種で再生する場合でも初期化不要で、本体HDDよりダビングして番組を持ち出し可能。ただしiVDRは専用スロット「iVポケット」へ入れる方式による再生しか出来ずUSBケーブル接続には非対応なので、外付けUSB-HDDと同様の使い方は不可。日立以外の他社製品は全てiVDR非対応)。 全機種光デジタル出力端子を搭載しており、ホームシアター及びデジタルコードレスサラウンドヘッドホンなどとの組み合わせが可能。日立のHDMI連動機能「Woooリンク」にも全機種対応しており、日立製薄型テレビ「Wooo」のリモコンで本機の操作も可能。さらに(本機と「Wooo」をHDMI接続して「Woooリンク」を有効に設定した場合に限り)「Wooo」の電子番組表より本機(アイヴィブルー)への録画予約も可能。 「アイヴィブルー」のリモコンは日立はじめ国内主要メーカーTV受像機も操作可能。「テレビ」ボタンを押せばTV操作モードへと切り替わり、数字ボタンを押してのTV受像機側チャンネル直接選局&3桁入力選局も可能(ただし複数のコードを設けているメーカーもあり、その場合はメーカー設定の際に操作可能な側のコードを選ぶ。工場出荷時は日立製テレビが操作可能な「日立1」に設定されており、電池を抜いたまま長時間放置するとメーカー設定は初期の「日立1」にリセットされる。メーカー・機種・年式によっては「アイヴィブルー」リモコンによるTV受像機操作が出来なかったり、一部ボタンが動作しない場合あり)。 全機種アナログAV入力端子を1系統搭載しているので、ビデオデッキなど従来型アナログ再生機器からも本体HDD・iVDR・BD/DVDへのダビングが可能(ただしS映像入力端子は非搭載のため、S-VHS・W-VHS・D-VHS各方式の高級ビデオデッキを繋いだ場合でもVHSデッキ同様の標準画質によるダビングとなる)。SDカードスロット(SDXC対応)も搭載しているが、ワンセグ&フルセグ画質による(SDカードへの)番組持ち出し・SDオーディオ録再(音楽CDからHDD及びSDへの録音)には全機種非対応。さらにヘッドホン端子も全機種非搭載のため、ヘッドホンはTV受像機やアンプなどを介して繋ぐ形となる。 かつての親会社「日立製作所」は既にBD/DVDレコーダー自社生産より撤退。その後に行われていた「パナソニックから日立コンシューマーマーケティングリビングサプライ社(当時“日立リビングサプライ”)へのBD/DVDレコーダー(DIGAのOEM品)供給」は(DVL-BRT12を最後に)2012年限りで終了。のちに日立マクセルは(再上場に伴い)日立製作所の子会社から関連会社に変わったため、本体・リモコン・取扱説明書へのメーカーロゴ表記は(旧来の「HITACHI」から)「maxell」に変わっている。なお日立「Wooo」カタログと日立特選品カタログ「ふぁみーゆ」にも「アイヴィブルー」とiVDRを掲載(BDプレーヤーはオンキヨー&パイオニアのPioneerブランドの製品を掲載)。 本機は公式発表上は「量販店兼用モデル」として発売されているが、実際「アイヴィブルー」を販売する量販店&ネット通販サイトはごく一部のみで、(「Wooo」と共に)日立チェーンストールでの販売が中心となっている(「アイヴィブルー」はもともと発売機種=ラインナップ及び生産台数が少ないため、多くの日立チェーンストールでは「Woooリンク」と同一規格のHDMI連動機能「ビエラリンク」を採用したパナソニック「DIGA」も併売)。
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