レース・オブ・チャンピオンズ
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/21 07:15 UTC 版)

レース・オブ・チャンピオンズ(Race of Champions 、通称ROC)は、モータースポーツの各カテゴリーのトップドライバーが参加する、個人並びに国別対抗選手権。1988年より、毎年年末に開催される。
「誰が最も速いのか?」を大会コンセプトとして、サーキットレーサーとオフロード各カテゴリ上のスタードライバーが各種のマシンに乗って特設コースで競走し、チャンピオンの中のチャンピオンを決める。
概要


- 元々は1986年のツール・ド・コルスにおいて事故死したヘンリ・トイヴォネンの追悼を目的に、元WRCドライバーのミシェル・ムートンらが企画したイベントであり、現在でもムートン自身副会長として華を添えている。
- 先にインターナショナル・レース・オブ・チャンピオンズとしてアメリカンモータースポーツ諸元としていた大会が存在していたが、対してこちらはFIA戦出身者が主だったエントラントとして連ねている。
- 現在は個人対抗戦のレース・オブ・チャンピオンズと、国別対抗戦のネイションズカップ(1999年創設)が同じ日に行われる。
- 創設以来、中期(1992年~2003年まで)主要会場であったスペインカナリーアイランドに至るまでの初期は、グループBカーとグループAカー2台ずつでのエキシビジョンマッチ的な方向であったが、1990年バルセロナからラリーのスーパーSS的なコース取りとなる。
- コース取りの関係上、無論ターマックエリアもあったが野外のラフロード色が濃かったため、当初よりWRCの現役ドライバーは積極的に参戦していたが、F1の現役トップドライバーは参戦に消極的だった。そのため、中期までのサブコピーが「Rally Masters」となっている。これにより2004年のパリ大会以降、アメリカで主流のエックスゲームズ中のラリー部門色の濃いスタジアムラリークロス主体のイベントへと移行した。
- 競技使用マシンはKTM・クロスボウ、フォード・フォーカスWRC、ソリューションFプロトタイプ・ツーリングカー、フィアット・グランデプントアバルト、アストンマーティン・V8ヴァンテージN24、ROCバギー(単座と二座バージョンありRX150)と多彩であり、整備等に関しても均等性が図られる。
- エキシビジョンも代々受け継がれる大会の目玉のひとつで、往年のチャンピオンマシンも集う。
- 2004年にミハエル・シューマッハが、ROC史上初のF1現役王者としてエントリー。以降も継続エントラントとして名を連ね、2010年にはアラン・プロストもエントリーするなど、クラシック的な意味合いも帯びて来ている。
- コース取りにおいてはムートンが毎年監修しており、実際試走した後に、夏期頃に行われる出場選手達のプラクティスでお披露目される。
- 2013年は、タイのバンコクで開催される予定であったが治安悪化により中止となった。
- 2020年は、大会初のバーチャルレースが行われた。
基本ルール
上記の英語版Wikipediaによると、2007年のルールからわずかながら変化があるが、基本的には以下となる。
- 基本的に各対抗戦は先述のとおり、1ヒート2台単位でのレースとなる。
- ネイションズカップでは国別2名、8つのチームに分類。トーナメント形式で行われ、1ラウンドにつき大会コースを2ヒート先取した国が次のラウンドにコマを進められ、セミファイナル、スーパーファイナルで勝ち上った国が優勝となる。
- メインイベントであるレース・オブ・チャンピオンズは、1ヒート制でのトーナメント形式となる。
- 各種対抗戦上、スーパーファイナルでは3つの車種を決められた枠内で選択後、車種別レースで2本先取したチーム及びドライバーがチャンピオンとなる。
レース結果
回 | 開催地 | レース・オブ・チャンピオンズ(所属) | ネイションズカップ | ||
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ウィナー | ファイナリスト | 優勝国 | 選手 | ||
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ペター・ソルベルグ オリバー・ソルベルグ |
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ペター・ソルベルグ オリバー・ソルベルグ |
33 | 中止 | ||||
32 | オンライン開催 | ![]() |
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ジェームズ・ボールドウィン (レーシングドライバー)(イギリスGT) ロマン・グロージャン(F1) |
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ヨハン・クリストファーソン(WRC) トム・クリステンセン(WEC) |
30 | ![]() |
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ティモ・ベルンハルト(WEC) レネ・ラスト(WEC) |
29 | ![]() |
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セバスチャン・ベッテル(F1) |
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アンディ・プリオール(DTM) ジェイソン・プラト(BTCC) |
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トム・クリステンセン(WEC) ペター・ソルベルグ(WorldRX) |
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2013年タイ反政府デモのため開催中止 | |||
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ミハエル・シューマッハ(F1) セバスチャン・ベッテル(F1)※ |
24 | ![]() |
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ミハエル・シューマッハ(F1) セバスチャン・ベッテル(F1)※ |
23 | ![]() |
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ミハエル・シューマッハ(F1) セバスチャン・ベッテル(F1)※ |
22 | ![]() |
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ミハエル・シューマッハ セバスチャン・ベッテル(F1) |
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ミハエル・シューマッハ セバスチャン・ベッテル(F1) |
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ミハエル・シューマッハ セバスチャン・ベッテル(F1) |
19 | ![]() |
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ヘイキ・コバライネン(F1) マーカス・グロンホルム(WRC) |
18 | ![]() |
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スカンジナビア | トム・クリステンセン(ル・マン)※ マティアス・エクストローム(DTM) |
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ジャン・アレジ(DTM) セバスチャン・ローブ(WRC)※ |
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オールスターズ | クリスチアーノ・ダ・マッタ(F1) ジル・パニッツィ(WRC) フォンシ・ニエト(MotoGP) |
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コーリン・エドワーズ(WSB)※ ジェフ・ゴードン(NASCAR) ジミー・ジョンソン(NASCAR) |
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フェルナンド・アロンソ(F1) ルーベン・チャウス(WSB) ヘサス・ピュラス(WRC) |
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ジル・パニッツィ(WRC) イヴァン・ミュラー(BTCC) レジス・ラコーニ(WGP) |
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トミ・マキネン(WRC)※ J.J.レート カリ・ティアイネン(WEC) |
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※・・・所属カテゴリーの現役チャンピオン
記録
チャンピオン獲得回数
回数 | 選手 | 獲得年 |
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1993,1994,1996,1999 |
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2003,2005,2008,2022 |
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2006,2007,2009,2023 |
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1988,1991 |
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1989,1990 |
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2014,2018 |
回数 | 国 | 獲得年 |
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2007,2008,2009,2010,2011,2012,2017,2018 |
|
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2000,2004 |
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1999,2006 |
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2022,2023 |
連覇回数
回数 | 選手 | 達成年 |
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1989-90 |
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1993-94 |
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2006-07 |
回数 | 国 | 達成年 |
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2007-2012 |
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2022- ※ |
※・・・継続中
ファイナル進出回数
太字・・・チャンピオン
関連項目
- レース・オブ・チャンピオンズと呼ばれる他の選手権
- インターナショナル・レース・オブ・チャンピオンズ
- レース・オブ・チャンピオンズ (ブランズ・ハッチ) (en: Race of Champions (Brands Hatch))
- F1
- GP2
- WRC
- ダカール・ラリー
- WTCC
- DTM
- BTCC
- NASCAR
- インディカー・シリーズ
- ル・マン
- ワールドシリーズ・バイ・ニッサン
- MotoGP
- WSB
- WEC
- en: Rally Fusion: Race of Champions
外部リンク
「Race of Champions」の例文・使い方・用例・文例
- Microsoftがβ版をランチするのは「NetShow streaming server」で動画や音声をオンデマンドで提供する。
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 an admiral of the fleet 海軍元帥.
- 篏入的 r 音 《英音の India office /ndiərfɪs/の /r/の音》.
- =《口語》 These kind of stamps are rare. この種の[こういう]切手は珍しい.
- (英国の)運輸省. the Ministry of Education(, Science and Culture) (日本の)文部省.
- は of の誤植です.
- を off と誤植する.
- あいまい母音 《about, sofa などの /ə/》.
- 副詞的小詞 《on, in, out, over, off など》.
- 迂言的属格 《語尾変化によらず前置詞によって示す属格; たとえば Caesar's の代わりの of Caesar など》.
- çon of garlic [humor]. それにはガーリック[ユーモア]がちょっぴり必要だ.
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 the Speaker of the House of Commons 下院議長.
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 the Committee of Ways and Means 歳入委員会.
- 初めて読んだ英文小説は“The Vicar of Wakefield”
- (違法罪―a sin of commission―に対する)怠惰罪
- 『each』、『every』、『either』、『neither』、『none』が分配的、つまり集団の中の1つのものを指すのに対し、『which of the men』の『which』は分離的である
- 『hot off the press(最新情報)』は『hot(最新の)』の拡張感覚を示している
- 『Each made a list of the books that had influenced him』における制限節は、リストに載った本を制限節で定義された特定の本だけに制限する
- 臨床的鬱病を治療するのに用いられる三環系抗鬱薬(商品名ImavateとTofranil)
- 『sunshine-roof』は『sunroof(サンルーフ)』に対する英国の用語である
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