JR各社における導入
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 03:43 UTC 版)
「指定席券売機」の記事における「JR各社における導入」の解説
北海道旅客鉄道(JR北海道) 2015年までは、札幌駅・新千歳空港駅・旭川駅に指定席特急券を購入できる指定席券売機が設置され、札幌駅と新千歳空港駅に快速「エアポート」のuシート専用指定席券売機が設置されていた。2015年11月頃より、札幌近郊の駅を中心に設置駅が増加し、2016年3月には北海道新幹線の各駅にも設置された。さらに2018年頃、道北・道東地区の主要駅にクレジットカード専用端末が設置された。小樽駅や千歳駅北口など、後述の「話せる券売機」に置き換えられた駅もある。 2019年10月現在、QRコードによる乗車券類の購入のほか、一部の駅ではICカードへのチャージや、近距離きっぷの購入が可能である。 東日本旅客鉄道(JR東日本) 東京近郊および新幹線・特急列車の停車する主要な駅を中心に、指定席特急券を購入できる券売機が設置されている。 以前はJR東日本が独自に開発した端末「トラベルエディ」が設置されていたが、この名前は撤去され現在の端末には使用されていない。単に「指定席券売機」と呼ぶだけである。 定期券など各種切符や割引切符も購入可能。一定の範囲で設置駅以外の任意の駅間や日付も指定でき、従来の券売機の機能を大幅に増やした、みどりの窓口の機能に近い券売機である。 2019年時点では熱転写印字式のMV30型およびMV35型、感熱印字式のMV35D型およびクレジットカード専用MV35C型、性能を更新した感熱印字式のMV50型およびクレジットカード決済専用MV50C型が使用されている。これらは特急券のほかに、トクトクきっぷや普通乗車券(東京近郊の駅ではJR線の任意の区間、一部の地方路線の駅では自駅発のみ、および連絡他社線にまたがる区間の乗車券を購入可能)・磁気定期券、Suica定期券(Suica取扱駅のみ)も購入できる。この券売機の導入に伴って、オレンジカードに対応している自動券売機での新幹線自由席特急券の販売を終了した駅や、定期券券売機の設置数が減らされた駅もある。一部の列車を除き、シートマップから座席を選択できることが特徴である。 2007年12月から、新幹線・在来線乗継メニュー内で時刻検索機能が利用できるようになり、マルスの時刻検索機能を利用してJR全線(博多南線など一部路線を除く)および連絡他社線の列車時刻・乗換検索、および当該区間・列車の乗車券・特急券などの発売が可能となった。これにより、以前は設置駅周辺を発着する、あらかじめ設定された列車および新幹線からの乗り継ぎのみ発売が可能であった特急券・急行券などに関しても、JR全線および連絡他社線の任意の区間について発売ができるようになっている。 2008年4月からは、インターネットで予約した定期券の購入(ネットde定期券)、普通回数券の購入、本日以外の指定券の乗車変更、さらには現金で東日本管内の駅の指定席券売機で購入したものについての払戻し機能が付加された(JR東日本独自の機能)。 「えきねっと」受取専用機としてJR東日本情報システムの独自開発によるMEV型が使用されている。 東海旅客鉄道(JR東海) 新幹線特急券をメインとした指定席特急券が発行可能な自動券売機が主要駅に設置されている。また、エクスプレス予約の受取専用またはクレジットカード専用指定席券売機も設置されている。 2000年頃の指定席券売機設置時は「新幹線の券売機」、のちに「エクスプレス券売機」という愛称を使用しており、エクスプレス予約が東京駅 - 新神戸駅間で行われていた2006年までは券売機の表示(最上部の「JR東海」の横に表示されていた)、ウェブサイトの案内とも使用されていた。エクスプレス予約が東海道新幹線・山陽新幹線全線に拡大した2006年以降は券売機の表示は残ったが、案内では単に「指定席券売機」となった。その後、券売機の機種更新により「エクスプレス券売機」の表示も消滅した。 2014年10月1日より、JR他社の同等機種と同様に、指定券購入時にシートマップ選択ができるようになった。以前は窓側、通路側のみの選択だった。 西日本旅客鉄道(JR西日本) 初代のMV10型登場から暫くはJR他社と同様に「指定席自動発売機」の名称で設置していたが、2001年(平成13年)10月頃より「みどりの券売機」という愛称を付けており、MV30型・MV50型などが設置されている。みどりの窓口と同じ緑色を基調としたデザインが特徴。なお、「みどりの券売機」はJR西日本の登録商標(第5498177号)である。また、JR東海と同様にエクスプレス予約・e5489受取専用機としてMV40型・MV60型などを使用している。 普通乗車券の発券に当たっては「乗車券のみ」のメニューからは、自駅発かつ当日分に限って発行され、「時刻検索で購入」の機能を使用した場合、検索された列車が全区間普通列車の場合は、前売り分の購入が可能な一方、発売駅が発駅となる場合以外は購入が不可能な設定となっている駅が多い。 四国旅客鉄道(JR四国) 2008年3月15日に高知駅に設置されたMV30型指定席券売機が最初の事例である。2008年6月1日には高松駅にも導入、その後、松山駅、坂出駅、丸亀駅、新居浜駅などにも設置された。高松駅にはe5489・エクスプレス予約受取専用端末も設置されている。 乗車券については、JR東日本の首都圏同様に任意の区間の前売購入が可能となっている。 当初は特に名称を付けていなかったが、2020年に一部の駅で導入されたアシストマルス(後述)には「みどりの券売機プラス」の名称が付けられている。 九州旅客鉄道(JR九州) 博多駅・小倉駅などに指定席・自由席特急券・2枚きっぷ・4枚きっぷ・継続定期券を購入できる指定席券売機が設置されている。また、博多・小倉・長崎・大分・熊本・鹿児島中央の各駅には、JR九州電話・インターネット予約の受取用に「ご予約きっぷ受け取り専用機」端末が設置されている。
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