JR可部線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 16:19 UTC 版)
JR可部線上八木駅と中島駅の間に位置し、国道54号の2つの橋の下流側に位置する。 元々は1911年大日本軌道広島支社によって開通した路線であり、当初の橋は現在のものより北で国道54号太田川橋のすぐ下流に位置していた。現在のものは、キジア台風およびルース台風被害後に整備された太田川改修工事に伴いルート変更したものであり、1953年に開通した。 諸元 橋種 - 多径間単純プレートガーター橋 橋長 : 353.37m 支間割 : 7@31.5m + 5@25.4m 線数 : 単線 旧線と現状 現在の可部線は、当駅のすぐ北で旧国道(県道270号)から離れ、太田川を斜めに渡って中島・可部方面へと至っている。しかし、1953年に太田川の改修に伴い現在の路線に付け替えられるまでは、可部線は太田川の河岸近くまで国道に沿って走り、河岸で急カーブを描いて現在の太田川橋のすぐ南で太田川を直角に渡り、再び急カーブを描いて可部方面に進路をとり、現在の中島駅付近で現在線に合流していた(なお、当時の当駅は現在より0.4kmほど北に位置しており、また中島駅は1943年に休止され1953年当時は存在していなかった。また、当時の太田川橋は現在の太田川橋のすぐ北に位置していた)。 上八木駅北側の県道270号の傍らには、現在でも可部線旧線の路盤がかなり明瞭に残っている。太田川の西岸には橋台の跡(旧線のものかそれ以前の軽便鉄道時代のものかは不明)が残っており、川の中にも橋脚の跡を認めることができる。なお、太田川の東岸は改修に伴い位置が大きく変わっており、東岸側での旧線の痕跡は旧線の路盤を転用したと思われる中島駅前の駐輪場くらいである。 下流側から。奥のトラス橋が国道54号であり近接している事がわかる。 下流側から。 現橋梁の上流西岸側に残る旧橋梁橋台跡 上八木駅北側に残る旧線の路盤跡
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