Echo 1・2とは? わかりやすく解説

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エコー

分類:人工衛星


名称:エコー1号・2号/Echo 1・2
小分類:通信放送衛星
開発機関・会社:国防高等研究計画局(ARPA)/アメリカ航空宇宙局(NASA)
運用機関会社:アメリカ航空宇宙局(NASA)
打上げ年月日:1960年8月12日(1号)/1964年1月25日(2号)
運用停止年月日:1968年5月24日(1号)、1969年9月7日(2号)大気圏突入により消滅
打上げ国名機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
打上げロケット:ソー/デルタ
打上げ場所:ケープカナベラル空軍基地
国際標識番号:1960009A(Echo1)/1964004A(Echo2)解説:エコー衛星は、プラスティック(マイラー樹脂)薄膜でできた、直径30mにも達す巨大な風船です。フィルム表面にはアルミニウム蒸着されていて、地上からの電波反射できるようになっていました
鏡と同じよう反射するだけのパッシブ(受動)型という単純な仕組みですが、1960年8月12日打ち上げられエコー1号は、歴史上はじめて、衛星用いた音声通信と、TV放送試験運用成功しました
ただし、その3カ月前の5月15日おこなわれた最初打上げ失敗終っており、このため失敗例エコー1号とし、軌道に乗ったものをエコー1Aと呼ぶこともあります
エコー1号(1A号)による宇宙中継試みは、まず単純な信号送受信8月18日アメリカフランスの間で成功8月19日にはアイオワからダラスまでアイゼンハワー大統領写真無線伝送され、23日にはニュージャージーからイギリスジョドレルバンク天文台無線望遠鏡へ声と音楽送られこののちさまざまな通信実験おこなわれました。
また、予想され軌道からのエコー衛星ズレ用いて天文学者たちは、太陽からの風すなわちイオン粒子からなる太陽風太陽光そのもの圧力観測することができました
1964年打ち上げられエコー2号は、表面の仕上げ全体の形を改良し直径も41mと大型化よりすぐれ反射率実現ねらったものでしたが、期待どおり成果得られませんでした。すでに、宇宙開発主流は、地上から受け取った電波信号をいったんメモリー・ストア、つまりたくわえた上で再送信するアクティブ(能動)型へと移っていました
2つ衛星は、計画終了したのちも、1号1968年まで、2号1969年まで軌道とどまりました
軌道浮かんだ球形の鏡でもあるエコー衛星反射光きわめて明るくまた、1000〜2000kmと比較的高い高度を飛んでいたため、地球上の広い範囲観測することができましたこのため1960年代には一般にも、人工の星の代表として有名な存在となっていました

エコー1号・2号をよく知るためのアラカルト
どんな形をして、どんな性能持っているの?
どんな目的使用されるの?
宇宙でどんなことをし、今はうなっているの?
このほかに、同じシリーズでどんな機種があるの?
どのように地球を回るの?

分類:人工衛星エコー1号・2号をよく知るためのアラカルト
どんな形をして、どんな性能持っているの?
どんな目的使用されるの?
宇宙でどんなことをし、今はうなっているの?
このほかに、同じシリーズでどんな機種があるの?
どのように地球を回るの?1.どんな形をして、どんな性能持っているの?
重量61キログラム直径約30mの薄いマイラー・フィルムにアルミニウム蒸着した巨大気球です。電波アルミ反射し地球上遠く離れたところへ中継することができました。エコー衛星最初の発射失敗したため、このあと軌道に乗ったエコー1号は、エコー1A号とも呼ばれてます。

2.どんな目的使用されるの?
通信衛星実用化向けた実験的な運用目的としていました

3.宇宙でどんなことをし、今はうなっているの?
実験的とはいえ電話回線ならびにテレビ番組宇宙中継を、世界ではじめて実現しました。また太陽風地球磁気圏など地球周辺宇宙環境を、その軌道ズレから観測する役割をはたしました。4.このほかに、同じシリーズでどんな機種があるの?
他にはありません。5.どのように地球を回るの?
近地点高度は966km、遠地点高度は2157km。軌道傾きは47.3度、公転周期は117.3分でした。




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