6代目 YF型(2009年-2014年、タクシー仕様は2010年-2014年、ハイブリッドは2010年-2014年)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 16:46 UTC 版)
「ヒュンダイ・ソナタ」の記事における「6代目 YF型(2009年-2014年、タクシー仕様は2010年-2014年、ハイブリッドは2010年-2014年)」の解説
2009年9月17日、韓国国内で発表・発売。国内市場の反応は大きく契約件数は発売から半月足らずで月販目標17,000台を大きく上回る5万台を突破した。 2005年からプロジェクトコード名「YF」として開発がスタートし、4500億ウォン(日本円で約360億円)が投じられた。 2010年1月18日 新開発の2.4L・シータ(θ)GDi(Gasoline Direct Injection(=直噴))エンジンを搭載した「F24 GDi」を追加。次世代中型級ガソリンエンジンとしてクラス最強の動力性能を具現した。同時にシリーズ全体も仕様を向上。GDIという名称は三菱自動車が日本において商標登録しているそれと同じであるが、三菱のGDIが希薄燃焼(リーンバーン)方式であるのに対し、この2.4LシータGDiはストイキ方式という違いがある。 2010年2月からは北米での販売が開始された。発売から僅か2週間で運転席ドアの不具合によるリコールがあったにもかかわらず、NF型を含めて前年同月比58.3%増の7506台を販売している。なお、2010年8月にはアメリカで21,399台を販売し、中型セダンではトヨタ・カムリ(29,599台)、ホンダ・アコード(22,506台)に次ぐ三番手に躍り出た。 オーストラリア市場にはヒュンダイ・i45の車名で導入された。 ロシアでは2010年8月のモスクワ国際モーターショーでお披露目された。 なお、欧州市場にはYF型ソナタではなく、プロジェクトコード名「VF」として開発されたヒュンダイ・i40が投入される。但し、韓国市場についてはワゴン・セダン(i40サルーン)とも遅れて投入されたので同市場においては併売されることになる(スタイリングとソナタに設定の無いディーゼルエンジンを搭載して一応の差別化は図っている)。 2011年4月、中国にて発売開始(中国語表記は索納塔)。生産は合弁企業である北京現代が行っている。2011年からは全世界で年間45万台の販売を目指している。なお、中国自動車市場、中型車カテゴリにおいては、日本車(トヨタ/ホンダ/日産/マツダ)、ドイツ車(フォルクスワーゲン)、アメリカ車(ゼネラルモーターズ)に人気があり、ソナタは苦戦しているが2011年9月、発売後初めて月産1万台を突破した(同月、日産ティアナは1万5千台、ホンダアコードは1万4千台、トヨタ・カムリは1万3千台を販売)。 キャッチコピーは、"Art of Technology"(アートオブテクノロジー) "fluidic sculpture"(流体の彫刻)と呼ばれるヒュンダイの新しいデザイン言語が導入され、歴代と同じ4ドアセダンではあるが、メルセデス・ベンツ・CLSクラスやフォルクスワーゲン・パサートCC同様にクーペのイメージを取り込んだ流麗なスタイリングとなっているのが特徴である。 搭載されるエンジンは当初、先代・後期(トランスフォーム)で登場したθⅡの2リッターガソリンと同LPi、2.4L・GDiガソリンの3種が用意されたが、遅れて2.0GDiターボエンジンも追加された。 乗用仕様は「Grand」「Prime」「Premier Beige」「Premier」「Top」「Sports」の6グレード構成となり、トランスミッションはマニュアルモードつき(グレードによりステアリング脇にパドルシフトも装備)の6速ATもしくは6速MTが組み合わされ、前者にはクソナタ初の足踏み式パーキングブレーキが組み合わされる。ただし、タクシー仕様やレンタカー仕様にはLPi(5AT・5MT)の設定もある。 エクステリアには2代目日産・ティアナにも似た大型ガラスサンルーフや電動式トランク、LEDテールレンズ、コーナーセンサーを採用することでクラスを超えた上質感をアピールしている。 サスペンションはフロント:マクファーソンストラット、リア:マルチリンク。全長はあまり変わらないが、ホイールベースは旧型比で+65mm延長され、2,795mmとなっている。 なおこの車の納車第一号は韓国の俳優、チャン・ドンゴンである。姉妹上級車ヒュンダイ・グレンジャーと同様リアピラーにも窓があるシックスライトとなった。 2011年7月、マイナーチェンジ。実施新デザインのアルミホイール、新形状のリヤコンビネーションレンズを採用するとと共、2.4Lエンジンを廃止。パーキングブレーキを足踏み式から電子式に変更。 2012年2月、2.0L・θⅡエンジンはCVVL化され、出力と環境性能が向上。2.0L・GDiターボと2.0L・LPiの性能は変更なし。 6代目ソナタ(後期) フロント/リア 2011年末から、この形のソナタがアクセルを踏んでいないにも拘らず暴走する事故が韓国国内で多発しており、その様子がYouTubeに複数アップロードされている。メーカーは原因を調査中としている。 日本の玩具メーカー、タカラトミーは2012年5月より、韓国市場にて当モデルをベースにしたトミカ(韓国語:토미카)を韓国車シリーズの第一弾(KR-1)として販売している。
※この「6代目 YF型(2009年-2014年、タクシー仕様は2010年-2014年、ハイブリッドは2010年-2014年)」の解説は、「ヒュンダイ・ソナタ」の解説の一部です。
「6代目 YF型(2009年-2014年、タクシー仕様は2010年-2014年、ハイブリッドは2010年-2014年)」を含む「ヒュンダイ・ソナタ」の記事については、「ヒュンダイ・ソナタ」の概要を参照ください。
- 6代目 YF型のページへのリンク