6代目 T200型とは? わかりやすく解説

6代目 T200型(1993年 - 1999年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 06:59 UTC 版)

トヨタ・セリカ」の記事における「6代目 T200型(1993年 - 1999年)」の解説

1993年10月販売開始され6代目セリカは、より一層高められスポーツ性を特徴とした。全モデル3ナンバーサイズとなったシャシー新し設計剛性が向上、カリーナEDコロナ・エクシヴ共用される重量逆に20 kg程度軽量化(ST205,ST185前期型比)されている。まずはNAモデル先行発売され、ラインナップはハイメカツインカム3S-FE(140 ps搭載SS-Iと、スポーティツインカム3S-GE(MT:180 ps/AT:170 ps搭載SS-IIの2グレード発売された。また、SS-IIにはセリカとしては初採用スーパーストラットサスペンション装着モデル用意された。スーパーストラットモデルのMT車にはビスカスLSD搭載されオプションスポーツABS選択可能とし、更なるスポーツドライビングを実現した2ドアクーペ用意されアメリカカナダ等の北米地域アメリカ自治領含む)で販売された。 1994年2月には、新しWRCホモロゲーションモデルのGT-FOUR(ST205型)が登場搭載されるツインカムターボ3S-GTEはレーザークラッドバルブシートや、インジェクター容量拡大(430 cc540 cc)、メタルガスケット採用、Dジェトロ燃料供給方式水冷式インタークーラーなどにより255 psとなった駆動方式先代同様フルタイム4WDだが、スーパーストラットサスペンション装着しブレーキ対向4ポット(前)、対向2ポット(後)のアルミキャリパー4輪ベンチレーテッドディスクとなり制動力向上したまた、大型リヤスポイラーやフードエアスクープ、ウォータースプレー、ミスファイアリングシステムなどを装備したWRC仕様車が、国内限定2,100販売された。このGT-FOURは、TTEオベ・アンダーソン監督意見取り入れて造られていた。 1994年9月には日本市場向け量産型としては3代目となるコンバーチブル(ST202C型)を発売ASC引き続き手掛けた電動開閉装置先代までの油圧式からオール電動モーター変更され3分割レール外側広がりながら重なり合う「アウターフォールド機構」の採用省スペース化を実現後部座席幅が260 mm広がり大人男性2人でも窮屈にならない程度改善された。また、リアウインドウ初めガラス電熱線入り)を採用。幌を閉じた状態はクーペタイプに見劣りしないスマートなシルエットとなった重量剛性確保するため、ST183Cなどと同様に北米仕様のセリカクーペをベースとしているため、ST200型セリカクーペのフロントマスクを日本独自デザインにして販売していたカレンとは、トランクパネルやテールランプなどリア周辺部品共通している。 1997年12月にはエンジン改良等のマイナーチェンジが行わた。特にSS-II、SS-IIIに搭載される3S-GEエンジンにはVVT-i採用されBEAMS称された。VVT-i採用伴ってオイルポンプ吐出量増量化、オイル通路新設プーリー追加タイミングベルトカバー形状変更タイミングベルトの歯数・材質最適化なされた。その他、エンジン関係の変更点としては、シリンダーヘッドガスケットメタル化や、バルブ挟み角変更ピストン軽量化インジェクター噴射口数増加ダイレクトイグニッション採用挙げられるエンジン補機類の変更点としては、熱線エアフロメーター採用サージタンク容量拡大フライホイール軽量化、スロットルボア径の拡大インテークポートにポートファンネル形状採用ステンレス製等長エキマニ採用触媒小型化、新ダイアグノーシス採用国際規格化)、熱害警告装置廃止(全グレード)などがある。以上のようなフルモデルチェンジに迫る改良結果最高出力燃費大幅に向上させている(200 ps)。同時にエクステリア変更を受け、マルチリフレクター(ハイビームプロジェクターロービームヘッドライト採用、GT-FOURとSS-IIIには大型リアスポイラーやサイドマッドガードが標準装備された。インテリア変更点は、メタル調パネル採用(全グレード)や、エアバッグ小型化(全グレード)、ホワイトメーターの採用(3S-GE搭載車)などがある。以上のうな目ぐるしい改良が行われたにもかかわらず販売的には苦戦強いられ、わずか1年半後には次期モデルバトンタッチすることになった。 GT-FOURとコンバーチブル次期モデルのZZT230系は市販至らず、ST200型が最終モデルとなったHKSの手によってチューンされたST202型は日本産FF車として、初めて0 - 400 m加速10秒を切るタイム出した1999年8月生産終了在庫応分のみの販売となる。販売終了前月までの新車登録台数累計は89810台。 1999年9月7代目入れ替わる形で販売終了その後トヨタ4WDスポーツカー2020年販売開始GRヤリスまで待つこととなる。 後期型 コンバーチブル 後期型 コンバーチブル

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