6代目 X80型(1988年 - 1996年)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 17:38 UTC 版)
「トヨタ・マークII」の記事における「6代目 X80型(1988年 - 1996年)」の解説
ハードトップ:1988年 - 1993年 この代よりガソリンエンジン搭載車が全てDOHC化される(2.0グランデ以下のグレードは4気筒、6気筒関わらず全てハイメカツインカム化)。ツインカム車へのスーパーチャージャー搭載(グランデG)やシャーシ性能の全面的な刷新が図られる。一部グレードにはオプションで運転席エアバッグが装着可能であった。モデルチェンジの度にボディサイズを拡大してきたが、この代でついに上位クラスのクラウンセダンと全長・全幅が全く同じ寸法となり、一時的ではあるが車格が追いついた格好となった。 プラットフォーム(シャーシ)自体は先代からのキャリーオーバーだったものの、足回りは新設計された。 スタイリングはX70系のキープコンセプトでありながら、やや丸みを帯びた滑らかなものとなった。ハードトップはX70系よりも車高が低くなっている。このため室内空間が犠牲となり、ハードトップの室内の広さは大人4人の長時間乗車に耐えうる最低限の寸法が確保されている程度のものであった。セダンは法人需要が根強く、自動車教習所の教習車としても大量に投入されていた。また、居住性・性能向上の観点から小型タクシーのクラスアップが進んだ。CM出演はX70型に続き九代目・松本幸四郎(前期のみ)。 1988年8月 - フルモデルチェンジ。 1989年8月 - 3.0L(7M-GE)車「3.0グランデG」が追加され、7年ぶりに3ナンバーモデルの復活となる。5ナンバー車との違いは、モールによる拡幅(1,710mm)のみで、全長は変更なし。従来からの4輪ESC(ABS)の他にTRCも標準装備。10月 - 特別仕様車「グランデ・リミテッド」発売。ハードトップの2.0L「グランデ」と2.0L DOHC「グランデツインカム24」をベースに、バンパーモール、サイドプロテクションモールをシルバーとし、フロントスポイラー、エレクトロニックディスプレイメーターなどを装備した特別仕様車である。 1990年4月 特別仕様車「新グランデ・リミテッド」発売。ハードトップの2.0L「グランデ」をベースに、バンパーモール、サイドプロテクションモールをシルバーとし、フロントスポイラー、運転席パワーシート、エレクトロニックディスプレイメーターなどを装備した特別仕様車。 1990年8月 - マイナーチェンジ。2.5L(1JZ-GE、1JZ-GTE)車「2.5グランデ」「2.5グランデG」「2.5GTツインターボ」が追加され、入れ替わりに2.0Lのツインターボ(1G-GTE)搭載モデル(GTツインターボ)と、スーパーチャージャー(1G-GZE)搭載モデル(グランデG)が廃止。2.5Lと3.0Lには大型バンパーが装着され、全長も3ナンバーサイズに(ハードトップは4,760mm、セダンは4,725mm)。内装は、前期ではグランデGのみの設定であったフロントセンターアームレストおよびスライド式コンソールボックスがグランデ系全車およびGRサルーンのAT車に設定拡大。フロントグリル内のエンブレムが廃止される。1JZ-GTEを搭載するJZX81の2.5GTツインターボは4速ATのみの設定で、モデル末期には“専用インタークーラー”、“専用ショックアブソーバー”、“専用エアロパーツ”等が装備された「ヤマハコンセプト」が300台限定で販売された。 1991年5月 - 国内累計販売新車登録台数300万台を記念して、ハードトップに特別仕様車の2.5グランデリミテッドと2.0グランデリミテッドを設定した。 主な内容は、「2.5グランデリミテッド」にはベースとなる、「2.5グランデ」を基に“メッシュ型15インチアルミホイール”、“専用外板色のホワイトパールマイカ”、“カラードドアハンドル”、“リミテッド専用エンブレムおよびリヤゴールドエンブレム”、“ワイヤレスドアロックリモートコントロール”を装備。「2.0グランデリミテッド」には、「2.0グランデ」を基に同じく“メッシュ型15インチアルミホイール”と、“既設のホワイトのボディカラーのみ”の設定として“カラードドアハンドル”、“リミテッド専用エンブレムおよびリヤゴールドエンブレム”、“カラードフロントスポイラー”に“エレクトロニック・ディスプレイメーター”と、ファブリックシートの材質をベース車よりグレードアップさせた、“スーパーラグジュアリーシート”の3点は、2.0グランデリミテッドのみ設定となる。 11月 - セダンのみの設定だった1.8Lガソリン「GRサルーン」をハードトップにも追加。特別仕様車「GRサルーンスペシャル」を設定。ハードトップの2.4Lディーゼルターボ「GRサルーン」をベースに、14インチアルミホイール、カラードドアハンドル、ワイヤレスドアロックリモコンキーを採用した特別仕様車である。 12月 - 特別仕様車「グランデ・リミテッド」を設定。ハードトップの2.0L「グランデ」をベースにフロントスポイラー、アルミホイール、エレクトロニック・ディスプレイメーター、ワイヤレスドアロックリモコンキーなどを採用した特別仕様車である。 1992年5月 特別仕様車「2.0グランデ エクセレントパッケージ」、「2.0グランデ・リミテッド」、「新2.5グランデ・リミテッド」を設定。ハードトップの2L/2.5L「グランデ」をベースにした特別仕様車。特別装備として、2.0グランデ エクセレントパッケージは上級ファブリックシート、ワイヤレスドアロックリモコンキーなどを、2.0グランデ・リミテッドは上級ファブリックシート、フロントスポイラー、エレクトロニックディスプレイメーターなどを、新2.5グランデ・リミテッドはパワーシートなどを追加採用した。 1992年9月 - ハードトップの生産終了。在庫対応分のみの販売となる。 1992年10月 - ハードトップがX90系にモデルチェンジした後もセダンはX80系のまま一部改良を実施、グレードを整理したうえで継続生産・販売。このときにトランクリッド中央のエンブレムを新CIに変更。ここまでの新車登録台数の累計は84万2910台 1993年2月 - ハードトップの在庫分が販売終了。 1993年5月-セダンを一部改良。 1995年12月 - タクシー・教習車向けの「コンフォート」の発表を機にセダンの生産終了。在庫対応分のみの販売となる。コンフォートを始め、クラウンコンフォートと6代目クラウンセダン(XS10系)は本モデルがベースである。 1996年8月 - セダンの販売終了。これで名実ともに6代目モデルがすべて販売終了となった。 ハードトップ(前期型)1988年8月 - 1990年8月 ハードトップ グランデツインカム24 ハードトップ 2.5グランデ(後期型) ハードトップ 2.5グランデ(後期型) セダン リア
※この「6代目 X80型(1988年 - 1996年)」の解説は、「トヨタ・マークII」の解説の一部です。
「6代目 X80型(1988年 - 1996年)」を含む「トヨタ・マークII」の記事については、「トヨタ・マークII」の概要を参照ください。
- 6代目 X80型のページへのリンク