自動車教習所とは? わかりやすく解説

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自動車教習所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/22 00:45 UTC 版)

自動車教習所(じどうしゃ きょうしゅうじょ、英語:Driving school、英略:DS)は、運転免許を取得しようとする者などに対して、自動車運転するのに必要な知識技能教習する施設である。


注釈

  1. ^ 各種学校の認定を受けている自動車教習所は、各種学校#外部リンクにある各都道府県の各種学校一覧で確認することができる。
  2. ^ 全ての教習は入校日(入学金納入日)より起算して9か月以内に終わらせなければならない。9か月を過ぎて教習を消化できない場合は教習記録が全て無効となり、全ての教習料金も(教習所側のやむを得ない事由でない限り)原則返還されない(入校日から9か月以内に一身上の都合などにより教習生が自主退校を申し出た場合は、取消手数料などの経費を差し引いた上で期間中の教習料金を返還)。さらに仮免許の有効期限は(仮免試験に合格し仮免許証が交付された日から起算して)6か月である。
  3. ^ 1時限の教習時間は学科・技能いずれも「毎正時から50分間」と定められており、各業間には10分間の休憩を、正午からは1時間の昼休みをそれぞれ挟む(「毎時10分開始・正時終了」と定めている教習所もある。路上教習及び検定時は最大3時限連続となる単元を除き、開始から1時限枠の50分以内に路上コースから当該教習所内へ戻れるよう、当該時限担当教習指導員及び検定員がコース・ダイヤを即断即決で組む)。教習は「午前の部が9時開始・午後の部が13時開始、平日は午後及び夜間教習を19:50まで、土日祝の午後教習は16:50まで」とそれぞれ定めている教習所が大半を占める(教習の開始・終了時刻は一般の学校教育施設同様、チャイムによる館内自動放送にて告知)。なお「教習受講及び検定受検時は(技能・学科いずれも)携帯電話スマートフォン・その他携帯機器の電源を必ず切り、現金及び貴重品は教習生各自で肌身離さず持ち歩く」旨が規定されている(カンニングがあった場合は検定中止となり、カンニング該当者は検定不合格となる)。さらに殆どの教習所では敷地内を(送迎車・教習車の車内も含め)「(指定場所以外)終日禁煙」、かつ「(飲酒運転防止の観点から)アルコール類の持ち込み一切厳禁」と定めている。
  4. ^ 学科教習を行う教室には(正しい交通ルールや運転マナーなどを学ぶ)BD/DVD教材を上映するための視聴覚機器として、大型スクリーン&プロジェクター、大型プラズマ・液晶ディスプレイ、BD/DVDプレーヤーOHPなどが完備されている(学科教習用BD/DVD教材ソフトはテクニカAVが制作し、全国の教習所と運転免許試験場へ販売。一般市販はされず全て非売品となっており、外部への持ち出しや転売は厳禁)。ただし一般テレビ放送視聴用アンテナ線は繋がっておらず、一般テレビ放送は教習生用待合室、飲食&休憩コーナー、談話スペース、無料託児室に備え付けのテレビ受像機でのみ視聴可)。また学科教習で用いる教材は教習指導員が手作りした各教習所オリジナルの物もある。
  5. ^ 標準の総受講費用は一括で支払うと税込み30万円前後だが、低所得者や就職活動を控えた学生なども免許を取得しやすいよう、免許ローンや分割払いなどの各種プランを提示している教習所も多い。
  6. ^ 学科教習は「応急救護処置&心肺蘇生法」の単元を除き予約不要で、営業時間内であれば当日連続受講可能時間に制限はない。なお予約キャンセル時は所定の取り消し手数料が発生する他、自分が受講予定の教習車が先方の予約で埋まっている場合は順番が前後する場合がある。
  7. ^ 大半の教習所には、子育て中の主婦が(今まで免許がなくても公共交通機関・自転車・徒歩で間に合っていた大都市圏からマイカーがないと不便な地区への転居などに伴い)免許を取得するため技能&学科講習・検定を受講する間は子供を預けられる「無料託児室」が設けられている(公認保育士が常駐。無料託児室が設けられていない小規模の指定自動車教習所へ通う場合でも、教習・検定を受講している間に近隣の保育所へ子供を預ける際の費用一部助成を当該教習所より受けられる場合あり)。
  8. ^ 教習開始時刻になると技能教習予約をした当該教習生原簿を担当教習指導員が保管棚より取り出して(当該教習生の)名前を呼んだのち、乗車する教習車がある場所まで案内。当該時限の技能教習が終わったら担当教習指導員が当該教習生原簿を保管棚へ戻す。なお次時限以降の学科教習を当該時限技能教習より連続受講する場合は技能教習担当教習指導員が原簿を当該教習生へ直接渡しておき、技能・学科教習を当日分全て受講し終えたら原簿を速やかに窓口へ返却するよう告知している(学科教習を先に受講する場合、教習生自ら窓口へ申し出て自分の原簿をもらう。教習生が自ら窓口へ返却した原簿は受付担当職員又は教習指導員が保管棚へ戻す)。
  9. ^ 原簿は紛失及び個人情報流出防止のため外部への持ち出しが一切厳禁となっており、当日の全教習終了後は必ず原簿を当該教習所内の保管棚にて厳重保管するよう規定されている。このため教習生は当日分の技能・学科教習を全て受講し終えたら原簿を窓口へ返却し、同時に次回(明日)以降の技能教習予約も行う(これら予約を元に配車担当&各教習指導員勤務表作成担当職員が翌日以降の教習車及び担当教習指導員稼働ダイヤを組むので、技能教習予約は午前・午後・夜間いずれの部も必ず受講予定の前日までに済ませなければならない。予約する技能教習時間帯は学業や仕事などとの両立・その他都合を勘案し自分自身で決める)。なお「(技能教習予約用)自動チェックイン機」が設置されていたり、当該教習所公式サイトよりインターネットでも技能教習予約が可能な教習所もある(教習所によっては教習生待合室に大型プラズマまたは液晶ディスプレイを設け、そちらの画面に当日及び翌日以降の教習車技能教習予約状況を一覧表示する場合あり)。
  10. ^ 大半の教習所では教習生に「当該教習所の雰囲気・各種サービス・技能教習時における教習指導員の教え方や言葉遣いなど」についてのアンケートを行っており、寄せられた回答・要望は今後の教習所運営改善資料として活用している。
  11. ^ (パトカー・白バイ・消防自動車・救急車などの)緊急車両運転技能習熟訓練は(一般車両との人身・物損・接触事故を決して起こさず、救急搬送・現場急行・不審車両追跡のための「緊急走行」が迅速かつ安全にできるプロの仕事人を育てるという性格上)一般自動車教習所より手厳しく、その担当教習指導員になるまでの道のり(審査・認定基準など)も一般自動車教習所教習指導員より険しい。
  12. ^ 道路交通法で定められた「高齢者講習」及び「違反者講習」を実施する日・時間帯は(当該教習所の場内コース及び教習車がそちらへ使われるため)教習生への技能教習を実施しない(学科教習のみとする)場合がある。
  13. ^ 学業などで平日忙しい学生などに配慮し、教習所はGW・お盆・年末年始を除いた土日祝も営業する場合がほとんどである。教習所の営業時間はほとんどが平日「8時〜20時」・土日祝「8時〜18時」と定めているため、教習所職員(教習指導員)の勤務時間・休暇は「シフト(早番・遅番)制」を採用している(昼休み前後に職員の早番・遅番勤務交替を実施。また有給を含めた休暇は職員及び教習指導員が各自交替で取得)。
  14. ^ 教習車にカーラジオ・カーオーディオは搭載されていないが、送迎車は一般乗用車同様にカーラジオ・カーオーディオを搭載している(送迎業務中は当該地域の天気予報交通情報などを得る目的で地元のAM・FMラジオ放送を流すことも多い)。
  15. ^ 通勤用として用いている当該教習所教習指導員・職員の自家用車に教習生を乗せての送迎(いわゆる「白タク」まがいの行為)は社内規定で禁止されている場合が殆どである(万一事故を起こして教習生を死傷させた場合の責任・賠償を巡るトラブルや「教習生に教習車以外の車両=自分の自家用車で運転練習させる行為」予防のため。また「公用車」である教習車・送迎車・当該教習所に配備されている営業車の目的外使用も禁止。さらに渋滞緩和・飲酒運転防止などの観点から「マイカー通勤禁止」と規定している教習所も大都市圏を中心にある)。
  16. ^ タクシー・企業の営業車は大半がAT車のため「AT限定免許でも可」を採用条件に掲げる企業も増えてきたが、自動車メーカー・カーディーラー(中古車買取販売店も含む)・カー用品店・バイク&自転車販売店・自動車整備工場(ガソリンスタンドも含む)・レンタカー会社などはあらゆる車種の製造・販売・点検修理・部品交換・貸出・買取に対応できるよう「MT免許必須」を掲げる企業が多い。また路線バス・観光バス・トラック・建設車両などの大型車はMT車が大半を占めているので、原則「大型MT免許取得」が社の運転手採用条件に掲げられている。さらに「免許取得後1年以上経過(初心者マーク不可)」を採用条件に掲げる企業もある。
  17. ^ 就職を希望する高校生の場合、「原付・二輪は16歳・普通乗用車は18歳にそれぞれ達した時点で免許取得可能」としているが、各校では「運転免許を取得したい旨の届け出書面を担任教諭及び学校長へ事前提出した生徒にのみ教習所通学を許可し、免許取得活動は(長期休業期間などを活用し)学業に支障のない範囲で行わせる」と校則で定め、かつ「在学中に取得した免許は卒業時まで(当該生徒が所属する学級の)担任教諭が預かり、卒業証書を受け取るまでは自転車以外の車両運転を一切させない」方式を採用している(在学中に死傷事故を起こしたり交通違反で検挙されたことに起因する「就職内定取り消し」を防ぐため。教習所通学許可願の届け出書面には「免許取得を必要とする理由」を書く欄があり、私的趣味による在学中免許取得は原則許可されない=「入社時までに普通運転免許取得必須を採用条件に掲げる企業へ就職できるようにするため」という理由のみ許可。免許取得許可願の届け出書面を学校へ出さずに=担任及び学校長に内緒で教習所へ無断通学したり、通常授業を無断欠席して教習所通学した生徒へは「停学」又は「退学」処分が課される場合あり。また素行不良、学業成績不振、遅刻・欠席・早退過多の生徒も在学中の免許取得許可が下りない場合あり)。大学・短大・専門学校の場合、学則に運転免許取得に関する規定は特段設けておらず、「教習所通学は学業に支障のない範囲で行い、在学中に免許を取得した後は飲酒運転や交通違反で検挙・及び死傷事故を起こして就職内定取り消しを招かぬよう啓発」する程度にとどめている。
  18. ^ 運行時間は概ね「教習開始1時間前〜当日の最終教習時限終了1時間後まで(平日は8時台〜20時台、土日祝は8時台〜17時台。始発便は迎えのみ・最終便は送りのみのそれぞれ片道運行となり、始発便の往路=教習所から各コースへと最終便の復路=各コースから教習所へは回送)」となっており、自宅や学校などから教習所へ向かう利用者は(急カーブなど見通しの悪い場所・交差点・急勾配箇所・横断歩道・駐停車禁止箇所・路線バス停留所の近くを避けた)安全で見通しの良い運行経路上にて手を挙げて合図すれば乗車可能。車種は主にトヨタ・ハイエース日産キャラバンデリカなどのワゴン車・ライトバンなどが用いられており、各教習所ロゴが車体に印字されている(かつてはMT車が用いられていたが、近年は教習所送迎車両もワゴンタイプ・ライトバンはAT車を導入する場合が殆ど。利用者数の多い路線では三菱ふそう・ローザトヨタ・コースターなどのマイクロバスが用いられる場合があり、この場合は準中型・中型・大型の各免許を有する職員・教習指導員が運転)。また送迎車の左後ろドアは運転手のボタン操作により自動開閉となる場合と、利用する教習生自身が(一般の自家用車同様)手動で開閉する場合の二通りある。送迎車両運転手は担当する当該コースにおける各停留所乗降人員を運転日報へ記録し、担当区間運行終了後に教習車両管理者(安全運転管理者)へ(運転日報を提出する形で)それらを報告する(報告を受けた内容は今後の送迎車コース&ダイヤ作成資料として年に数回実施の当該教習所定例職員会議に諮られ、その席上にて送迎車各コース及び運行ダイヤを教習生からの要望などと総合的に勘案したうえで決定)。なお教習所送迎車は昼休み時間帯(正午〜13時の間)も運行されるため、当該時間帯に送迎車を運転する職員(教習指導員)は昼休み時間をずらしている。
  19. ^ 老朽化したり車検切れが迫った教習車・送迎車は新車へ置き換えられるが、号車は以前の車両番号をそのまま引き継ぐ場合が多い(ただしナンバープレート登録番号&記号は変更。また新車更新時は送迎車・教習車の免許種類ごとに車種・メーカー・車体色・車体に印字される当該教習所ロゴが以前と変わる場合あり。なお教習車は一般乗用車とは異なる特殊仕様&装備であるため、退役後は他社への譲渡などはされず原則廃車・解体)。
  20. ^ 将来指定自動車教習所指導員になりたい場合、「教習を担当したい車種(普通・原付・自動二輪・準中型・中型・大型・特殊・牽引)の第一種免許(MT)を取得した、志願時点で21歳以上の者」という条件を満たすことが「(教習所のある都道府県公安委員会が行う)教習指導員認定審査」及び「当該教習所社員採用試験」に応募する最低条件となる(普通・準中型・中型・大型・特殊・牽引の場合、AT限定免許では原則応募不可でありMT免許取得が最低条件。大半の自動車教習所では「自分が担当したい車種のMT免許を取得」した人材を面接などによる選抜を経て正社員として採用。入社直後は「見習い」として先輩指導員補助などを担当し、その後「教習指導員及び技能検定員認定審査」に合格して初めて指導員&検定員として独り立ちさせている)。教習及び検定は「自分が免許及び指導員&検定員資格を有する車種のみ担当可」とする旨が道路交通法で定められており、全車種の教習・検定を担当するには第1種・第2種合わせて22種類の指導員及び検定員資格を取得しなければならない(交通違反・飲酒運転などによる検挙及び事故歴が1回でもあり、認定審査&教習所社員採用試験応募時にそれら事実を隠した=履歴詐称した場合、審査&採用試験は不合格となり教習所指導員への道は閉ざされる。さらに殆どの教習所では「現役の教習所指導員が公用車・自家用車を問わず飲酒運転・交通違反で検挙されたり死傷事故を起こした場合、及び「免許を取り消されるなどして失効した旨を上司に申告せず無免許で教習したり公用車を運転し続けていた」場合は原則懲戒解雇」と規定。加えて「公金着服」・「公用車の私的(目的外)使用」・「規定通りの点呼不実施」・「粉飾決算や水増し」・「現役教習指導員&職員の飲酒運転・交通違反・死傷事故・無免許運転=更新せず失効した免許証や車種に適合しない免許証で運転」・「検定時におけるカンニングや設問漏洩など、特定の教習生が有利になるような八百長および贈収賄行為」・「現役指導員による教習生・同僚・先輩・部下などへの暴力・セクハラ・パワハラ・暴言行為」・「車検切れを放置したまま教習車・送迎車・営業車運行」・「飲酒検査での身代わり・替え玉行為」・「免許失効となり無免許状態で教習及び公用車運転」などが相次いだ教習所は、所轄の公安委員会より「一定期間の業務停止」・「教習車&送迎車数台を一定期間使用停止」・「公認剥奪」・「教習所の信用を著しく失墜させる問題行動を起こした当該人物を対象とした教習指導員及び検定員資格剥奪」など道路交通法に基づく行政処分が下される)。さらに「技能検定員」資格を取得して技能検定も担当したい場合は、「検定を担当したい車種の免許を取得して7年(志願時点で25歳)以上。かつ所属教習所における教習指導員としての実務経験4年以上」という条件を満たさなければならない。加えて道路交通法で定められた「高齢者講習」を担当したい場合は「高齢者講習指導員」資格が別途必要となる(志願時点で25歳以上、かつ教習指導員としての実務経験5年以上」の条件を満たせば受験可能)。なお年に数回の「全国指定自動車教習所指導員研修会」及び「新任教習指導員勉強会」は、名古屋市昭和区にある「中部日本自動車学校」にて実施されている。
  21. ^ 日本国内にある大半の指定自動車教習所では、トヨタの子会社「中部日本自動車学校」が発行している学科&技能教習用教本が用いられている(但し「応急救護処置」と「安全運転の基本」は全日本指定自動車教習所協会連合会発行の教本を使用)。
  22. ^ この運転シミュレーターは他の教習項目でも使われているが、画面を見ていて目眩を起こす教習生が少なくなく、またその教習効果について疑問視する意見もあり、現場での評判はあまり芳しくない。
  23. ^ 特に交通量の多い高速道路を教習ルートに選定している教習所では危険防止の観点から専らAT車が使用されている。これに関連する高速教習中の事故例もあり、特に重大なものとして高速教習開始直後の1994年6月20日京都市洛東自動車教習所(2016年閉校)の教習車が名神高速道路草津パーキングエリア付近において教習生の操作ミスにより高速道路本線上でエンストし立ち往生、そこに居眠り運転の大型トラックが追突し後部座席に座っていた教習生1名が死亡するに至った事例が存在する。
  24. ^ 緊急自動車パトロールカー白バイ消防自動車救急車など、所轄の都道府県警へ「緊急自動車」として登録しているパトライト及びサイレンを搭載した、いわゆる「サイレンカー」)は一般の自家用車同様「白ナンバー」及び「黄色ナンバー」車なので(現行の道路交通法には「緊急自動車を運転するために必要な独自運転免許制度」規定がないため)、(自動二輪・普通・準中型・中型・大型・特殊など)各車種に適合した第一種免許があれば運転可能だが、常に危険と隣り合わせである「緊急走行」を伴う性格上(道路交通法の「サイレンを鳴らしパトライトを点滅させての走行時は赤信号で停止しなくても良い」という例外規定が適用されるため)、配属先の組織(消防本部・警察本部)及び事業所において(一般車両との接触・物損・人身事故を未然に防ぐことを目的とした)運転技能習熟訓練&認定試験を(地元の運転免許試験場又は指定自動車教習所コースを借りる形で)独自に実施し、合格者に「緊急自動車運転認定証」を独自に発行している(ただ単に「普通・準中型・中型・大型・大型特殊・牽引・自動二輪の各免許を有している」のみでは緊急自動車の運転が出来ず、まず「車種に適合した第一種免許を取得後2年以上経過し=志願時点で20歳以上で、かつ無事故無違反を1年以上継続」という最低条件を満たさなければならない。警察の場合、各都道府県警組織内で一般自動車教習所より高度なパトカー及び白バイ運転技能習熟訓練&試験を独自に実施し、その運転技能に応じて「4級〜1級」までのレベルを設定(但しパトカー・白バイ運転習熟訓練に参加可能な警察官人数には上限が設けられており、技能試験の不合格が続くとパトカー・白バイの運転ができなくなる)。新人警察官は警察学校における研修期間中「3級」までの取得を目標とした車両運転訓練を実施。公道の緊急走行は「2級」以上へ昇進出来ないと不可で、3級以下は「『緊急走行が可能な車種と場面を絞る』という条件・制限付での運転」となる。最上級となる「1級」へ昇進すれば一般指定自動車教習所教習指導員より上位レベルとなる「パトカー&白バイ運転技能習熟訓練指導員」資格が得られ、後輩若手警察官へパトカーや白バイ運転方法などの指導が可能=教習指導員の多くは自動車警ら隊交通機動隊高速隊などの「パトカーのプロ集団」で活躍する現役ベテラン交通部門隊員。また白バイ隊員を対象とした「都道府県及び全国白バイ運転技能競技会」も年に数回実施されている。なおパトカー&白バイの運転技能習熟訓練は「普通MT免許及び自動二輪免許を取得後2年以上経過=志願時点で20歳以上」という条件を満たしている警察官のみ参加可能。パトカーはMT車が大半を占めているのでAT限定免許では原則運転不可。パトカー&白バイ運転技能検定は一般の運転免許技能試験より難しく、合格は狭き門となっている。また最も高度なパトカー&白バイ運転技能と臨機応変の判断力を必要とする「高速隊」へ配属されるためには、「交番」・「配属警察署交通課」・「自動車警ら隊」・「機動捜査隊」・「交通機動隊」など一般道路を管轄する各部署において実務&運転経験を一定期間積み重ねる必要があり、高速隊配属後も日夜厳しい訓練を積み重ねる)。さらに運転技能が正常に維持出来ているかを確認する「緊急車両運転技能考査」も毎年実施されており、これに不合格となった者は緊急車両の運転が一定期間出来なくなる。
  25. ^ 大型2種免許を指定自動車学校にて教習・技能検定を受講できるように法令改正された際、これまで大型2種を届出校として運用していた学校は、新たに指定を受けるために学費免除の学生を募集し検定一発合格できるよう指導を受けさせて連続10名の合格者を出せるような体制を行っていた

出典

  1. ^ 自車校(青森)、車学(新潟)、自校(静岡)、自練(沖縄)...知らないと恥をかく?地域別「自動車教習所」の呼び方(2014.4 Jタウンネット東京都)
  2. ^ 下川耿史 家庭総合研究会 編『明治・大正家庭史年表:1868→1925』河出書房新社、2000年、415頁。ISBN 4-309-22361-3 
  3. ^ 「八王子自動車教習所」が突然の倒産-教習生に衝撃が広がる
  4. ^ a b c d 冨永誠美「運転免許制度の現状と問題点」国際交通安全学会誌(2021年1月29日閲覧)
  5. ^ a b c ICC国際交流委員会『Challenge Now!アメリカ大学留学決定版 2007年』、93頁
  6. ^ a b c d e f 芳賀繁『事故がなくならない理由: 安全対策の落とし穴』PHP新書、2012年、38-39頁


「自動車教習所」の続きの解説一覧

自動車教習所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/21 10:03 UTC 版)

八幡平市」の記事における「自動車教習所」の解説

市内に自動車教習所はないものの、滝沢市にあるSTモータースクール北校と岩手町にある岩手中央自動車学校が当市内送迎バス運行している。また岩手県運転免許試験場も近い。

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自動車教習所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 03:01 UTC 版)

岩手町」の記事における「自動車教習所」の解説

岩手中央自動車学校川口49地割八幡平市岩手郡葛巻町盛岡市玉山地区一戸町小鳥谷方面へも送迎バス運行

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自動車教習所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 14:35 UTC 版)

曽於市」の記事における「自動車教習所」の解説

末吉高等自動車学校2014年6月末で閉校となった

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自動車教習所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 10:09 UTC 版)

二戸市」の記事における「自動車教習所」の解説

岩手県北自動車学校一戸軽米九戸八幡平市安代三戸方面へも送迎バス運行。また三八五オートスクール三戸校も当市へ送迎バス運行している。

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自動車教習所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/18 01:35 UTC 版)

一戸町」の記事における「自動車教習所」の解説

当町内に自動車教習所は無いものの、岩手県北自動車学校三八五オートスクール三戸校が当町北部町中心部小鳥谷地区)へ、岩手中央自動車学校当町南部奥中山宇別地区)へ各々送迎バス運行している。

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自動車教習所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 15:10 UTC 版)

魚沼市」の記事における「自動車教習所」の解説

株式会社魚沼中央自動車学校(旧小出自動車学校以前大河自動車学校小千谷自動車学校と共にグループ企業だった)下記第一種運転免許学科教習技能教習技能検定のみ取り扱う。普通自動車MT・AT中型自動車2007年6月迄の旧免許制度時代大型自動車大型特殊自動車 普通自動二輪車小型限定普通自動二輪車 市内には公安委員会指定認定)の有無含め教習所は1校しかない。公安委員会公認校のため、応急救護教習高齢者講習特定任意高齢者講習初心運転者講習等も行われていて、他に月1~2回、日曜日の朝校内コース魚沼市交通センター主催原動機付自転車免許技能講習会場にも利用されている。なお、冬期間は二輪車教習検定降雪のため行われない

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自動車教習所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 23:51 UTC 版)

鞍手町」の記事における「自動車教習所」の解説

当町内に自動車教習所は無いものの、おんが自動車学校直方自動車学校宗像自動車学校の3校が当町内へ送迎バス運行している。

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