第二種中高層住居専用地域とは? わかりやすく解説

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だいにしゅ‐ちゅうこうそうじゅうきょせんようちいき〔‐チユウカウソウヂユウキヨセンヨウチヰキ〕【第二種中高層住居専用地域】

読み方:だいにしゅちゅうこうそうじゅうきょせんようちいき

都市計画法定められ用途地域の一。主として中高住宅良好な住居環境保護するために定められる地域必要な利便施設の建設認められるが、1500平方メートル以上または3階上の店舗事務所などは建設できない


第二種中高層住居専用地域

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/07 01:30 UTC 版)

第二種中高層住居専用地域(だいにしゅちゅうこうそうじゅうきょせんようちいき)は、都市計画法による用途地域の一つで、中高層住宅の良好な住環境を守るための地域である。もっとも住居専用と言っても店舗や事務所その他についてかなり規制緩和されている。

用途制限

用途地域による用途の制限(用途制限)に関する規制は、主に建築基準法令の規定による。以下、特記ない面積の数字については床面積の合計、階数については当該用途部分の階数について言う。

  • 住宅、共同住宅、寄宿舎、下宿 - ○
  • 兼用住宅 - 用途については住宅部分・店舗部分はそれぞれ別個として扱われる
    • 非住宅部分の用途が第一種低層住居専用地域の兼用住宅の用途規制と同等の兼用住宅 - ○
    • それ以外の兼用住宅 - 1500m²以下かつ2階以下
  • 店舗等
  • 事務所等 - 1500m²以下かつ2階以下
  • ホテル・旅館 - ×
  • 遊戯施設・風俗施設 - 特記ない限り○、ただし1500m²以下かつ2階以下
    • マージャン屋、ぱちんこ屋、射的場、勝馬投票券発売所、場外車券売場等 - ×
    • カラオケボックス等 - ×
    • 劇場、映画館、演芸場、観覧場 - ×
    • キャバレー、料理店(接待を主とするもの)、ナイトクラブ、ダンスホール等 - ×
    • 風俗営業に係る公衆浴場等、ヌードスタジオ、のぞき劇場、ストリップ劇場、ラブホテル類、専ら性的な写真・物品等の販売店等 - ×
  • 展示場等 - 1500m²以下かつ2階以下
  • 運動施設 - 特記ない限り○、ただし1500m²以下かつ2階以下
    • ボウリング場、スケート場、水泳場、スキー場、ゴルフ練習場、バッティング練習場等 - ×
  • 公共施設・病院・学校等
    • 幼稚園、小学校、中学校、高等学校 - ○
    • 大学、高等専門学校、専修学校等 - ○
    • 図書館等 - ○
    • 美術館、博物館等 -
    • 巡査派出所、公衆電話所、郵便局 - ○
    • 神社、寺院、教会等 - ○
    • 病院 - ○
    • 公衆浴場(風俗営業を除く)、診療所、保育所等 - ○
    • 老人ホーム、身体障害者福祉ホーム等 - ○
    • 老人福祉センター、児童厚生施設等 - ○
    • 自動車教習所 - ×
    • 近隣公園内の公衆便所および休憩所、路線バスの停留所の上家 - ○
    • 自治体の支部・支所 - ○
    • 税務署、警察署、保健所、消防署等 - ○
    • 電気通信、電気、ガス、液化石油ガス、水道、下水道、都市高速鉄道、熱供給の各事業のための施設
  • 工場・倉庫等
    • 単独自動車車庫 - ○
    • 建築物附属自動車車庫 - ○
    • 倉庫業を営む倉庫 - ×
    • パン屋、米屋、豆腐屋、菓子屋等の食品製造業 - 1500m²以下かつ2階以下、作業場は50m²以下、原動機設備は出力総計が0.75kW以下
      • ただし、魚肉の練製品(原動機を使用するもの)および糖衣機を使用する製品の製造業 - ×
    • 畜舎 - 15m²以下かつ2階以下
    • 準住居地域における建築基準法法令で定める量以下の危険物の貯蔵 - ○
    • 建築基準法法令で定める危険物の処理 - ×
    • その他 - ×
  • その他の建築物附属物 - 特記ない限り単独建築物として扱われる
  • 特定行政庁が用途地域における良好な住居の環境を害するおそれがないと認め、又は公益上やむを得ないと認めて許可したもの - ○
  • 卸売市場、火葬場、と畜場、汚物処理場、ごみ焼却場等 - 都市計画区域内においては都市計画決定が必要

建ぺい率

建ぺい率は30%、40%、50%、60%のいずれかに都市計画で定められ、建築物はその数値を超えてはならない。ただし、特定行政庁の指定する角地の建築物、防火地域内にある耐火建築物は、建ぺい率の制限を10%加えた数値まで緩和する。

容積率

容積率は100%、150%、200%、300%、400%、500%のいずれかに都市計画で定められ、建築物はその数値以下でなければならない。ただし、前面道路の幅員が12メートル未満である場合は、特定行政庁が都道府県都市計画審議会の審議によって指定する区域内の建築物にあっては、その幅員のメートルの数値に10分の6を、それ以外の建築物では10分の4を乗じたもの以下でなければならない。

斜線制限

道路斜線制限、隣地斜線制限、北側斜線制限の3種すべての斜線制限が適用される。ただし、日影規制の対象区域内では北側斜線制限の適用がない。

その他の制限

脚注

  1. ^ 組事務所新設、大阪の半分NG 改正府条例22日施行”. 産経新聞 (2021年11月8日). 2022年10月11日閲覧。
  2. ^ ○大阪府風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行条例(第2条)”. 大阪府 (2018年). 2022年10月11日閲覧。

関連項目


第二種中高層住居専用地域

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/11 00:54 UTC 版)

用途地域」の記事における「第二種中高層住居専用地域」の解説

第二種中高層住居専用地域は主に中高住宅良好な住環境を守るための地域1500m²までの一定条件店舗事務所等が建てられる。 例として、第一種中高層住居専用地域の例に加え小規模スーパー、その他やや広め店舗事務所などがあるもの。

※この「第二種中高層住居専用地域」の解説は、「用途地域」の解説の一部です。
「第二種中高層住居専用地域」を含む「用途地域」の記事については、「用途地域」の概要を参照ください。

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