6代目 Y62型系 (2010年-)
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「日産・パトロール」の記事における「6代目 Y62型系 (2010年-)」の解説
2010年2月発表。Y62型系は主にUAEなどの中東市場の富裕層向けとして開発され、同時に日産SUVのフラグシップと位置づけられ、堂々かつ洗練されたスタイルとなり、内外装の高級感も増している。車体寸法と室内容積も大幅に拡大している。初めて背面スペアタイヤを廃した。3代目インフィニティ・QX(のちにQX80に改称)や2代目アルマーダと共通設計となったことで従来モデルとは性格が大きく変わっており、ディーゼルエンジン、キャブシャーシ、ショートボディの設定は無く、それらが必要な市場向けには、従来のY61型系が継続販売される。本モデルより生産が日産車体九州に移管されている。 前後輪にダブルウィッシュボーンサスペンションが採用され、パトロール/サファリ史上、初めての独立懸架となった。また、日産車初採用となる「HBMC」(油圧ボディモーションコントロールシステム)は、車線変更やコーナリング時のロールを抑え、舗装路での快適な乗り心地と、砂漠などの悪路での安定性を確保する。 エンジンはインフィニティM56にも搭載された新開発の5.6 L・VK56VD型で、これもパトロール/サファリを通して初のV型エンジンとなった。吸排気系の設計やVVELとECUのセッティングはSUVに合わせてトルク重視とされ、最大出力400 ps、最大トルク 56.1kgmとなっている。組み合わされるトランスミッションは7速ATのみである。 パトロール/サファリでは新採用となるオールモード4X4は、1995年発表のR50型系テラノから使われ、エクストレイルなどでもおなじみのシステムであるが、エンジン出力と車重に合わせて各部は大幅に強化されている。「サンド」、「オフロード」、「スノー」、「ロック」の4モードに切り替えが可能で、ヒルスタートアシストやヒルディセントコントロールなども採用され、オフロードでの運転操作が容易になっている。 北米市場においては、2016年より2代目アルマーダとしても販売されるため、QX80、パトロールとともに3兄弟体制となった。
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