1982年カナダグランプリ
(1982 Canadian Grand Prix から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/04 17:28 UTC 版)
レース詳細 | |||
---|---|---|---|
![]() |
|||
日程 | 1982年シーズン第8戦 | ||
決勝開催日 | 6月13日 | ||
開催地 | サーキット・ジル・ヴィルヌーヴ カナダ モントリオール |
||
コース長 | 4.410km | ||
レース距離 | 70周(308.700km) | ||
決勝日天候 | 曇り | ||
ポールポジション | |||
ドライバー | |||
タイム | 1'27.509 | ||
ファステストラップ | |||
ドライバー | ![]() |
||
タイム | 1'28.323(Lap 66) | ||
決勝順位 | |||
優勝 |
|
||
2位 | |||
3位 |
1982年カナダグランプリは、1982年F1世界選手権の第8戦として、1982年6月13日にサーキット・ジル・ヴィルヌーヴで開催された。
第5戦ベルギーGP予選で事故死したジル・ヴィルヌーヴの業績を称えるためサーキット名が「サーキット・イル・ノートルダム」から「サーキット・ジル・ヴィルヌーヴ」に変更された。
BMWターボエンジンを搭載したブラバムをドライブするネルソン・ピケが優勝、BMWエンジンにF1初優勝をもたらした。
スタート直後の事故
決勝スタート前のフォーメーションラップ終了後、後方の集団がグリッドに付くのに手間取りレッドシグナルの点灯が遅れた[1]。この影響で、レッドシグナルが点灯した瞬間にポールポジションのディディエ・ピローニ(フェラーリ)がエンジンストールを起こした。スタート後、グリッド上に止まったピローニを後続車が避けていったが、予選21番手からスタートしたラウル・ボーセル(マーチ)がピローニと接触、さらにその後方からリカルド・パレッティ(オゼッラ)が160km/hのスピード[2][3][4]でフェラーリの後部に正面から衝突した。この衝撃でパレッティのマシンはフロント部がめり込む形で大破した[4]。
レースは中断されピローニやコースマーシャルらが救助活動を開始したが、パレッティは潰れたシャシーに挟まれた状態にあったため救助は難航。さらに大破したマシンから流れ出したガソリンが引火しその消火に追われたこともあり、パレッティが救助されるまで30分が経過していた[4][5]。その後ヘリコプターで病院に搬送されたが、内臓破裂(ステアリングが胸部を圧迫したことによる胸郭破裂とも[4])により2時間後に死亡した[5]。この事故を受け、オゼッラは再スタートに出走せず決勝レースから撤退した。
予選
順位 | No | ドライバー | コンストラクター | 1日目 | 2日目 | タイム差 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 28 | ![]() |
フェラーリ | 1'31.332 | 1'27.509 | - |
2 | 16 | ![]() |
ルノー | 1'31.494 | 1'27.895 | +0.386 |
3 | 15 | ![]() |
ルノー | 1'32.258 | 1'28.563 | +1.054 |
4 | 1 | ![]() |
ブラバム・BMW | 1'32.105 | 1'28.663 | +1.154 |
5 | 23 | ![]() |
アルファロメオ | 1'33.136 | 1'28.740 | +1.231 |
6 | 7 | ![]() |
マクラーレン・フォード | 1'35.027 | 1'28.822 | +1.313 |
7 | 6 | ![]() |
ウィリアムズ・フォード | 1'30.963 | 1'28.874 | +1.365 |
8 | 2 | ![]() |
ブラバム・フォード | 1'31.343 | 1'28.999 | +1.490 |
9 | 22 | ![]() |
アルファロメオ | 1'30.286 | 1'29.183 | +1.674 |
10 | 11 | ![]() |
ロータス・フォード | 1'33.242 | 1'29.228 | +1.719 |
11 | 8 | ![]() |
マクラーレン・フォード | 1'32.246 | 1'29.544 | +2.035 |
12 | 25 | ![]() |
リジェ・マトラ | 1'32.969 | 1'29.590 | +2.081 |
13 | 5 | ![]() |
ウィリアムズ・フォード | 1'31.757 | 1'29.883 | +2.374 |
14 | 12 | ![]() |
ロータス・フォード | 1'33.023 | 1'30.048 | +2.539 |
15 | 3 | ![]() |
ティレル・フォード | 1'32.792 | 1'30.146 | +2.637 |
16 | 29 | ![]() |
アロウズ・フォード | 1'36.428 | 1'30.518 | +3.009 |
17 | 30 | ![]() |
アロウズ・フォード | 1'38.956 | 1'30.599 | +3.090 |
18 | 31 | ![]() |
オゼッラ・フォード | 1'41.588 | 1'30.717 | +3.208 |
19 | 26 | ![]() |
リジェ・マトラ | 1'33.664 | 1'30.946 | +3.437 |
20 | 14 | ![]() |
エンサイン・フォード | 1'36.524 | 1'31.235 | +3.726 |
21 | 18 | ![]() |
マーチ・フォード | 1'35.573 | 1'31.759 | +4.250 |
22 | 17 | ![]() |
マーチ・フォード | 1'33.756 | 1'31.861 | +4.352 |
23 | 32 | ![]() |
オゼッラ・フォード | 1'41.020 | 1'31.901 | +4.392 |
24 | 10 | ![]() |
ATS・フォード | 1'39.542 | 1'32.203 | +4.694 |
25 | 33 | ![]() |
セオドール・フォード | 1'36.359 | 1'32.205 | +4.696 |
26 | 4 | ![]() |
ティレル・フォード | 1'39.211 | 1'32.325 | +4.816 |
DNQ | 9 | ![]() |
ATS・フォード | - | 1'32.359 | +4.850 |
DNQ | 19 | ![]() |
マーチ・フォード | 1'37.409 | 1'34.045 | +6.536 |
DNQ | 20 | ![]() |
フィッティパルディ・フォード | 1'37.678 | 1'42.730 | +10.169 |
出典:[6]
|
- 上位26台が予選通過
- 太字は予選通過タイム
決勝
順位 | No | ドライバー | コンストラクター | 周回数 | タイム/リタイヤ | グリッド | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | ![]() |
ブラバム・BMW | 70 | 1:46'39.577 | 4 | 9 |
2 | 2 | ![]() |
ブラバム・フォード | 70 | +13.799 | 8 | 6 |
3 | 7 | ![]() |
マクラーレン・フォード | 70 | +1'01.836 | 6 | 4 |
4 | 11 | ![]() |
ロータス・フォード | 69 | +1 Lap | 10 | 3 |
5 | 29 | ![]() |
アロウズ・フォード | 69 | +1 Lap | 16 | 2 |
6 | 22 | ![]() |
アルファロメオ | 68 | 燃料切れ | 9 | 1 |
7 | 5 | ![]() |
ウィリアムズ・フォード | 68 | 燃料切れ | 13 | |
8 | 30 | ![]() |
アロウズ・フォード | 68 | + 2 Laps | 17 | |
9 | 28 | ![]() |
フェラーリ | 67 | +3 Laps | 1 | |
10 | 25 | ![]() |
リジェ・マトラ | 66 | 燃料切れ | 12 | |
11 | 17 | ![]() |
マーチ・フォード | 66 | +4 Laps | 22 | |
NC | 4 | ![]() |
ティレル・フォード | 59 | 周回数不足 | 26 | |
Ret | 6 | ![]() |
ウィリアムズ・フォード | 52 | ギアボックス | 7 | |
Ret | 18 | ![]() |
マーチ・フォード | 47 | エンジン | 21 | |
Ret | 3 | ![]() |
ティレル・フォード | 41 | エンジン | 15 | |
Ret | 15 | ![]() |
ルノー | 30 | エンジン | 3 | |
Ret | 16 | ![]() |
ルノー | 28 | スピン | 2 | |
Ret | 10 | ![]() |
ATS・フォード | 20 | エンジン | 24 | |
Ret | 8 | ![]() |
マクラーレン・フォード | 17 | クラッチ | 11 | |
Ret | 26 | ![]() |
リジェ・マトラ | 8 | 燃料系 | 19 | |
Ret | 14 | ![]() |
エンサイン・フォード | 2 | クラッチ | 20 | |
Ret | 23 | ![]() |
アルファロメオ | 1 | 接触 | 5 | |
Ret | 12 | ![]() |
ロータス・フォード | 1 | 接触 | 14 | |
Ret | 31 | ![]() |
オゼッラ・フォード | 0 | 棄権 | 18 | |
Ret | 32 | ![]() |
オゼッラ・フォード | 0 | 事故死 | 23 | |
Ret | 33 | ![]() |
セオドール・フォード | 0 | 接触 | 25 |
- スタート直後に多重クラッシュが発生したため、レースは一時中断、後に再スタート
- No.32がクラッシュにより死亡したため、No.31は再スタートに参加せず
- No.33は再スタート時にスペアカーがなかったため再スタートできず
第8戦終了時点でのランキング
|
|
- 注:ドライバー、コンストラクター共にトップ5のみ表示。
脚注
外部リンク
前戦 1982年アメリカ東グランプリ |
FIA F1世界選手権 1982年シーズン |
次戦 1982年オランダグランプリ |
前回開催 1981年カナダグランプリ |
![]() |
次回開催 1983年カナダグランプリ |
「1982 Canadian Grand Prix」の例文・使い方・用例・文例
- 太郎は1982年に生まれました。
- フランス人の作家で、文学に超現実主義を広めた(1897年−1982年)
- スウェーデンの映画女優(1915年−1982年)
- ソ連の政治家で、ソビエト連邦の大統領になった(1906年−1982年)
- 米国の小説と短編小説の作家(1912年−1982年)
- 1982年から2005年までのサウジアラビアの王(1923年−2005年)
- 米国の映画俳優(1905年−1982年)
- オーストリア人の動物学者で、ミツバチの研究で知られる(1886年−1982年)
- 米国の生理学者(1899年−1982年)
- 米国の言語学者(ロシア生まれ)で、音韻論の普遍概念の説明で知られる(1896年−1982年)
- 米国の映画女優で、モナコの皇族と結婚して引退した(1928年−1982年)
- 米国の詩人(1892年−1982年)
- ニュージーランドの探偵小説の筆者(1899年−1982年)
- 米国のジャズピアニストで、ビバップスタイル(1917年−1982年)の創設者の1人
- ドイツの音楽家で、子供たちに音楽を教えるために広く使われている方法を開発した(1895年−1982年)
- 米国の作家(ロシア生まれ)で、論争小説と政治的保守主義で知られる(1905年−1982年)
- 米国のピアニスト(ポーランド生まれ)で、ショパン音楽の解釈で知られる(1886年−1982年)
- 米国の俳優、映画監督(オーストリア生まれ)で、米国におけるメソッド・アクティングのリーダー(1901年−1982年)
- フランスの映画製作者(1908年−1982年)
- アイコノスコープを発明した米国物理学者(1889年−1982年)
- 1982 Canadian Grand Prixのページへのリンク