1987年ベルギーグランプリとは? わかりやすく解説

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1987年ベルギーグランプリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/02 16:11 UTC 版)

 1987年ベルギーグランプリ
レース詳細
日程 1987年シーズン第3戦
決勝開催日 5月17日
開催地 スパ・フランコルシャン
ベルギー リエージュ州スパ
コース長 6.940km
レース距離 43周(298.420km)
決勝日天候 曇り(ドライ)
ポールポジション
ドライバー
タイム 1'52.026
ファステストラップ
ドライバー アラン・プロスト
タイム 1'57.153(Lap 26)
決勝順位
優勝
2位
3位

1987年ベルギーグランプリは、1987年F1世界選手権の第3戦として、1987年5月17日スパ・フランコルシャンで開催された。

概要

予選

予選初日はウェットコンディションとなったため、2日目のタイムでグリッドが決定した。予選上位3台がホンダエンジン使用車となり、以下フェラーリの2台、プロストの順となった。7位のブーツェンまでがコースレコードを記録した。

しかしマクラーレンのヨハンソン、ブラバムのデ・チェザリス、ロータスの中嶋は予選で中盤に落ち込んだが、この3台は荒れた決勝で追い込みを見せることとなる。

決勝

ドライで行われた決勝レースでは、スタート直後にオー・ルージュでフィリップ・ストレイフが大きなクラッシュを起こし、チームメイトのジョナサン・パーマーがかわしきれず接触した。他にもいくつかのクラッシュ(ベルガーとブーツェン、デ・チェザリスとアルヌー)がオープニングラップで発生したため、レースは中断された。

レースを再開するにあたり、パーマー以外の各ドライバーはスペアカーへの乗り換えなども許可され、レース距離も本来の予定どおりの周回数で争われることとなった。

再スタートが切られると、セナが好スタートでトップに立ったが1周目にセナとマンセルがファーニュで接触した。セナはその場でリタイアし、マンセルはその後も走行を続けたが、セナと接触したことによるアンダートレイのダメージによりリタイアした。この接触により、ピケがトップにたった。

ベルガーは2周でエンジンを壊し、アルボレートは9周でギアボックスを壊してリタイアした。ネルソン・ピケは11周で排気系を壊してストップしたことで、予選6位からスタートしたプロストは、10周目には誰一人として追い越すことなくトップに浮上した。

プロストはタイヤ交換を行ってもトップの座を譲ることなく走り切り、F1での通算27勝目を記録した。これは当時ジャッキー・スチュワートが保持していたF1最多勝記録に並ぶものだった。2位にはチームメイトのヨハンソン、3位にはブラバムのデ・チェザリスが入り、5位にはロータスの中嶋が入り2回目のポイントを奪取したことで「グレーデッド・ドライバー」の仲間入りをした。

結果

予選

予選は雨に見舞われたが、上位陣はその中でも安定して好タイムを出した。しかしマクラーレンのヨハンソン、ブラバムのデ・チェザリス、ロータスの中嶋は中盤に落ち込んだ。

順位 No ドライバー コンストラクタ 1回目 2回目
1 5 ナイジェル・マンセル ウィリアムズホンダ 2'06.965 1'52.026
2 6 ネルソン・ピケ ウィリアムズホンダ 2'08.143 1'53.416
3 12 アイルトン・セナ ロータスホンダ 2'08.450 1'53.426
4 28 ゲルハルト・ベルガー フェラーリ 2'06.216 1'53.451
5 27 ミケーレ・アルボレート フェラーリ 2'07.459 1'53.511
6 1 アラン・プロスト マクラーレンTAG 2'11.203 1'54.186
7 20 ティエリー・ブーツェン ベネトンフォード 2'08.752 1'54.300
8 7 リカルド・パトレーゼ ブラバムBMW 2'12.914 1'55.064
9 19 テオ・ファビ ベネトンフォード 2'12.358 1'55.339
10 2 ステファン・ヨハンソン マクラーレンTAG 2'12.063 1'55.781
11 18 エディ・チーバー アロウズメガトロン 2'15.321 1'55.889
12 17 デレック・ワーウィック アロウズメガトロン 2'10.946 1'56.359
13 8 アンドレア・デ・チェザリス ブラバムBMW 2'13.871 1'57.101
14 24 アレッサンドロ・ナニーニ ミナルディモトーリ・モデルニ 2'09.650 1'58.132
15 11 中嶋悟 ロータスホンダ 2'11.441 1'58.649
16 25 ルネ・アルヌー リジェメガトロン 2'15.012 1'59.117
17 26 ピエルカルロ・ギンザーニ リジェメガトロン 2'15.339 1'59.291
18 9 マーティン・ブランドル ザクスピード 2'14.432 2'00.433
19 23 エイドリアン・カンポス ミナルディモトーリ・モデルニ 2'14.945 2'00.763
20 10 クリスチャン・ダナー ザクスピード 2'20.610 2'01.072
21 16 イヴァン・カペリ マーチフォード 2'13.355 2'02.036
22 30 フィリップ・アリオー ローラフォード 2'13.082 2'02.347
23 4 フィリップ・ストレイフ ティレルフォード 2'18.900 2'03.098
24 3 ジョナサン・パーマー ティレルフォード 2'14.931 2'04.677
25 14 パスカル・ファブル AGSフォード 2'26.498 2'07.361
26 21 アレックス・カフィ オゼッラアルファロメオ 2'16.268 2'12.086

決勝

順位 No ドライバー コンストラクタ 周回 タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1 1 アラン・プロスト マクラーレンTAG 43 1:27'03.217 6 9
2 2 ステファン・ヨハンソン マクラーレンTAG 43 + 24.764 10 6
3 8 アンドレア・デ・チェザリス ブラバムBMW 42 +1 Lap 13 4
4 18 エディ・チーバー アロウズメガトロン 42 +1 Lap 11 3
5 11 中嶋悟 ロータスホンダ 42 +1 Lap 15 2
6 25 ルネ・アルヌー リジェメガトロン 41 +2 Laps 16 1
7 26 ピエルカルロ・ギンザーニ リジェメガトロン 40 +3 Laps 17  
8 30 フィリップ・アリオー ローラフォード 40 +3 Laps 22  
9 4 フィリップ・ストレイフ ティレルフォード 39 +4 Laps 23  
10 14 パスカル・ファブル AGSフォード 38 +5 Laps 25  
リタイヤ 19 テオ・ファビ ベネトンフォード 34 エンジン 9  
リタイヤ 9 マーティン・ブランドル ザクスピード 19 オーバーヒート 18  
リタイヤ 20 ティエリー・ブーツェン ベネトンフォード 18 ホイールベアリング 7  
リタイヤ 5 ナイジェル・マンセル ウィリアムズホンダ 17 アクシデント 1  
リタイヤ 16 イヴァン・カペリ マーチフォード 14 エンジン 21  
リタイヤ 6 ネルソン・ピケ ウィリアムズホンダ 11 排気系 2  
リタイヤ 21 アレックス・カフィ オゼッラアルファロメオ 11 燃料漏れ 26  
リタイヤ 27 ミケーレ・アルボレート フェラーリ 9 トランスミッション 5  
リタイヤ 10 クリスチャン・ダナー ザクスピード 9 ブレーキ 20  
リタイヤ 17 デレック・ワーウィック アロウズメガトロン 8 ラジエーター 12  
リタイヤ 7 リカルド・パトレーゼ ブラバム・BMW 5 クラッチ 8  
リタイヤ 28 ゲルハルト・ベルガー フェラーリ 2 エンジン 4  
リタイヤ 24 アレッサンドロ・ナニーニ ミナルディモトーリ・モデルニ 1 ターボ 14  
リタイヤ 12 アイルトン・セナ ロータスホンダ 0 アクシデント 3  
リタイヤ 23 エイドリアン・カンポス ミナルディモトーリ・モデルニ 0 ギヤボックス 19  
リタイヤ 3 ジョナサン・パーマー ティレルフォード 0 アクシデント 24  

記録

  • プロストがF1最多勝記録タイ(27勝)を記録。

脚注

  1. ^ フジテレビ オフィシャル F1 YEARBOOK 87-88. 東京都新宿区: 株式会社フジテレビ出版. (1987年). pp. p.184. ISBN 4-594-00191-2 

関連項目

前戦
1987年サンマリノグランプリ
FIA F1世界選手権
1987年シーズン
次戦
1987年モナコグランプリ
前回開催
1986年ベルギーグランプリ
ベルギーグランプリ 次回開催
1988年ベルギーグランプリ

1987年ベルギーグランプリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 07:44 UTC 版)

ナイジェル・マンセル」の記事における「1987年ベルギーグランプリ」の解説

1周目セナアウト側から強引に抜こうとして接触両者スピンセナリタイアする。その後リタイアしたマンセル激昂してロータスピット向かいセナ殴り合い騒ぎ起こし粗暴な振舞い非難された。

※この「1987年ベルギーグランプリ」の解説は、「ナイジェル・マンセル」の解説の一部です。
「1987年ベルギーグランプリ」を含む「ナイジェル・マンセル」の記事については、「ナイジェル・マンセル」の概要を参照ください。

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