1988年ベルギーグランプリとは? わかりやすく解説

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1988年ベルギーグランプリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 17:41 UTC 版)

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 1988年ベルギーグランプリ
レース詳細
日程 1988年シーズン第11戦
決勝開催日 8月28日
開催地 スパ・フランコルシャン
ベルギー スパ
コース長 6.940km
レース距離 43周(298.420km)
決勝日天候 晴れのち曇り(ドライ)
ポールポジション
ドライバー
タイム 1'53.718
ファステストラップ
ドライバー ゲルハルト・ベルガー
タイム 2'00.772(Lap 10)
決勝順位
優勝
2位
3位

1988年ベルギーグランプリは、1988年F1世界選手権の第8戦として、1988年8月28日スパ・フランコルシャンで開催された。

予選

予備予選

順位 No ドライバー コンストラクター タイム
1 36 アレックス・カフィ ダラーラフォード 2'01.068
2 31 ガブリエル・タルキーニ コローニフォード 2'02.101 +1.033
3 21 ニコラ・ラリーニ オゼッラ 2'02.347 +1.279
4 33 ステファノ・モデナ ユーロブルンフォード 2'02.933 +1.865
DNPQ 32 オスカー・ララウリ ユーロブルンフォード 2'04.208 +3.140
  • 上位4台が予選に進出

予選

ウィリアムズのナイジェル・マンセルが体調不良で欠場し、代役としてマーティン・ブランドルがウィリアムズの5号車で出場した。

予選2日目(土曜)が雨となった為、ドライだった予選1日目のタイムでグリッドは決まり、マクラーレン・ホンダのアイルトン・セナとアラン・プロストが1列目を分け合うというこのシーズン見慣れた結果となった。その後もフェラーリの2台とベネトンの2台、ロータスの2台というこの年に多く見られた予選順位となったが、エンジンパワーに劣るウィリアムズ・ジャッドリカルド・パトレーゼが5位につけたほか、ロータス・ホンダの中嶋悟が、昨年度のドライバーズ・チャンピオンでチームメイトのネルソン・ピケより上位の8位につけた。

なお、ウェットコンディションだった土曜日の予選では1位がウィリアムズのマーティン・ブランドル、2位にロータスの中嶋悟と言う順位でセッション終了となり[1]、予選グリッドに影響するわけではなかったが、「雨の中嶋」のセッション2位は日本のフジテレビをはじめ各レース専門誌で大きく報じられた。

ミナルディのルイス・ペレス=サラピエルルイジ・マルティニユーロブルンステファノ・モデナティレルジュリアン・ベイリーが予選落ちとなった。

順位 No ドライバー コンストラクター タイム
1 1 アイルトン・セナ マクラーレンホンダ 1'53.718 -
2 2 アラン・プロスト マクラーレンホンダ 1'54.128 +0.410
3 28 ゲルハルト・ベルガー フェラーリ 1'54.581 +0.863
4 27 ミケーレ・アルボレート フェラーリ 1'55.665 +1.947
5 6 リカルド・パトレーゼ ウィリアムズジャッド 1'57.138 +3.420
6 20 ティエリー・ブーツェン ベネトンフォード 1'57.455 +3.737
7 19 アレッサンドロ・ナニーニ ベネトンフォード 1'57.535 +3.817
8 2 中嶋悟 ロータスホンダ 1'57.616 +3.898
9 1 ネルソン・ピケ ロータスホンダ 1'57.821 +4.103
10 17 デレック・ワーウィック アロウズメガトロン 1'57.925 +4.207
11 18 エディ・チーバー アロウズメガトロン 1'57.980 +4.262
12 5 マーティン・ブランドル ウィリアムズジャッド 1'58.206 +4.488
13 15 マウリシオ・グージェルミン マーチジャッド 1'58.361 +4.643
14 16 イヴァン・カペリ マーチジャッド 1'58.439 +4.721
15 36 アレックス・カフィ ダラーラフォード 1'59.736 +6.018
16 30 フィリップ・アリオー ローラフォード 1'59.906 +6.188
17 25 ルネ・アルヌー リジェジャッド 2'00.037 +6.319
18 14 フィリップ・ストレイフ AGSフォード 2'00.410 +6.692
19 22 アンドレア・デ・チェザリス リアルフォード 2'00.521 +6.803
20 26 ステファン・ヨハンソン リジェジャッド 2'00.857 +7.139
21 3 ジョナサン・パーマー ティレルフォード 2'01.078 +7.360
22 31 ガブリエル・タルキーニ コローニフォード 2'01.359 +7.641
23 29 ヤニック・ダルマス ローラフォード 2'01.467 +7.749
24 9 ピエルカルロ・ギンザーニ ザクスピード 2'01.899 +8.181
25 10 ベルント・シュナイダー ザクスピード 2'01.938 +8.220
26 21 ニコラ・ラリーニ オゼッラ 2'02.029 +8.311
DNQ 24 ルイス・ペレス=サラ ミナルディフォード 2'02.129 +8.411
DNQ 23 ピエルルイジ・マルティニ ミナルディフォード 2'02.314 +8.596
DNQ 33 ステファノ・モデナ ユーロブルンフォード 2'02.322 +8.604
DNQ 4 ジュリアン・ベイリー ティレルフォード 2'02.519 +8.801
  • 上位26台が決勝進出

決勝

完走台数がわずか10台というサバイバルレースとなり、予選で1位と2位につけたマクラーレン・ホンダのアイルトン・セナとアラン・プロストがそのままワン・ツー・フィニッシュした。長らく3位を走行していたミケーレ・アルボレートはエンジントラブルによりマシンから白煙を吹きリタイア。母国グランプリであるティエリー・ブーツェンと、アレッサンドロ・ナンニーニのベネトン2台が3位と4位でチェッカーを受けたが後に失格となり(後述)、繰り上がりで5位で終えていたイヴァン・カペリ(予選14位)が公式記録で3位となり、以下繰り上がりで4位はロータスのネルソン・ピケ、5位と6位にはデレック・ワーウィックエディ・チーバーのアロウズ勢がポイントを得ることとなった。

また予選5位と好調だったリカルド・パトレーゼは、決勝でカペリと接触ギリギリの大バトルを繰り広げたがエンジントラブルによりリタイアした。予選でピケの上の8位からスタートし、レース中も5位をキープしピケをリードし続け、国際映像でもピケやナニーニとのバトルを写され続けた中嶋悟はエンジントラブルで22周目にリタイアした。最後の完走者はAGSフィリップ・ストレイフであった。

ベネトンの失格

3位でゴールしレース後表彰台に立っていたブーツェンと、続いて4位でゴールしていたナニーニのベネトン2台は、レース終了から3カ月以上経過した11月末になってFISAから車両規定違反があったとして失格が発表された。ベネトンの2台は公式記録から除外され、完走を果たしていた5位以下のドライバーの順位が全て2つ繰り上がった順位に公式記録が訂正された。これはブーツェンのマシンからレース後採取されたガソリンのオクタン価が、レギュレーション規定の数値を上まわるオクタン価だったため[2]

シーズン終了後だったため各ランキングも修正され、ブーツェンは4ポイント減でもドライバーズランキング4位のまま変化が無かったが、3ポイント減となったナニーニのランキングは7位だったものが9位タイと変動することとなった。

順位 No ドライバー コンストラクター 周回数 タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1 12 アイルトン・セナ マクラーレンホンダ 43 1:28'00.549 1 9
2 11 アラン・プロスト マクラーレンホンダ 43 +30.470 2 6
3 16 イヴァン・カペリ マーチジャッド 43 +1'15.768 14 4
4 1 ネルソン・ピケ ロータスホンダ 43 +1'23.628 9 3
5 17 デレック・ワーウィック アロウズメガトロン 43 +1'25.355 10 2
6 18 エディ・チーバー アロウズメガトロン 42 +1 Lap 11 1
7 5 マーティン・ブランドル ウィリアムズジャッド 42 +1 Lap 12  
8 36 アレックス・カフィ ダラーラフォード 42 +1 Lap 15  
9 30 フィリップ・アリオー ローラフォード 42 +1 Lap 16  
10 14 フィリップ・ストレイフ AGSフォード 42 +1 Lap 18  
11 26 ステファン・ヨハンソン リジェジャッド 39 エンジン 20  
12 3 ジョナサン・パーマー ティレルフォード 39 スロットル 21  
13 10 ベルント・シュナイダー ザクスピード 38 ギアボックス 25  
DSQ 20 ティエリー・ブーツェン ベネトンフォード 43 失格 6  
DSQ 19 アレッサンドロ・ナニーニ ベネトンフォード 43 失格 7  
Ret 31 ガブリエル・タルキーニ コローニフォード 36 ステアリング 22  
Ret 27 ミケーレ・アルボレート フェラーリ 35 エンジン 4  
Ret 6 リカルド・パトレーゼ ウィリアムズジャッド 30 エンジン 5  
Ret 15 マウリシオ・グージェルミン マーチジャッド 29 スピン 13  
Ret 9 ピエルカルロ・ギンザーニ ザクスピード 25 オイル漏れ 24  
Ret 2 中嶋悟 ロータスホンダ 22 エンジン 8  
Ret 21 ニコラ・ラリーニ オゼッラ 14 燃料系 26  
Ret 28 ゲルハルト・ベルガー フェラーリ 11 インジェクション 3  
Ret 29 ヤニック・ダルマス ローラフォード 9 エンジン 23  
Ret 22 アンドレア・デ・チェザリス リアルフォード 2 接触 19  
Ret 25 ルネ・アルヌー リジェジャッド 2 接触 17  

出典

  1. ^ 1988 Belgiam Grand Prix QUALIFYING 2 Formula1.com 28 Aug 1988
  2. ^ ベネトン ベルギーGP失格、罰金も課される F1GPX特別編集 1989カレンダー号 8頁 山海堂

関連項目

前戦
1988年ハンガリーグランプリ
FIA F1世界選手権
1988年シーズン
次戦
1988年イタリアグランプリ
前回開催
1987年ベルギーグランプリ
ベルギーグランプリ 次回開催
1989年ベルギーグランプリ



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