1987年オーストラリアグランプリとは? わかりやすく解説

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1987年オーストラリアグランプリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/17 09:14 UTC 版)

 1987年オーストラリアグランプリ
レース詳細
日程 1987年シーズン第16戦
決勝開催日 11月15日
開催地 アデレード市街地コース
オーストラリア アデレード
コース長 3.778km
レース距離 82周(309.796km)
決勝日天候 晴(ドライ)
ポールポジション
ドライバー
タイム 1'17.267
ファステストラップ
ドライバー ゲルハルト・ベルガー
タイム 1'20.416(Lap 72)
決勝順位
優勝
2位
3位

1987年オーストラリアグランプリ (1987 Australian Grand Prix)は、1987年F1世界選手権の第16戦として、1987年11月15日アデレード市街地コースで開催された。

概要

ナイジェル・マンセルが前戦日本GPのクラッシュの影響で欠場したため、エントリーに変更があった。ウィリアムズは1988年からの加入が決定しているリカルド・パトレーゼをエントリーした。パトレーゼにとって、ホンダエンジンを搭載したマシンで参戦した唯一のF1レースだった。

シーズンを通じパトレーゼをエントリーしていたブラバムは、この年の国際F3000チャンピオンを獲得したステファノ・モデナにシートを与えデビューさせた。

予選

決勝

フェラーリゲルハルト・ベルガーがオープニングラップを制し、そのまま独走したが、2位以下は荒れた。ウィリアムズの2台はいずれもマシントラブルによりゴールまで到達することができず、マクラーレンの2台もともにブレーキトラブルで姿を消した。

もう1台のフェラーリに乗るアルボレートは中盤以降セナに次ぐ3位にポジションを上げ、そのままゴールまで走りきった。2位でゴールしたセナは表彰式の終了後にブレーキダクトのサイズ違反により失格となり、最終結果から除外された[1]。このため記録が訂正され公式記録上フェラーリが1-2フィニッシュとなり、以下完走者の順位は1つ繰り上がった。4位となったジョナサン・パーマーはこのグランプリが生涯のキャリアベストの結果となった。

結果

予選結果

順位 No ドライバー コンストラクタ 1回目 2回目
1 28 ゲルハルト・ベルガー フェラーリ 1'17.267 1'18.142
2 1 アラン・プロスト マクラーレンTAG 1'18.200 1'17.967
3 6 ネルソン・ピケ ウィリアムズホンダ 1'18.017 1'18.176
4 12 アイルトン・セナ ロータスホンダ 1'18.508 1'18.488
5 20 ティエリー・ブーツェン ベネトンフォード 1'18.943 1'18.523
6 27 ミケーレ・アルボレート フェラーリ 1'18.578 1'19.612
7 5 リカルド・パトレーゼ ウィリアムズホンダ 1'19.507 1'18.813
8 2 ステファン・ヨハンソン マクラーレンTAG 1'19.761 1'18.826
9 19 テオ・ファビ ベネトンフォード 1'19.461 1'20.301
10 8 アンドレア・デ・チェザリス ブラバムBMW 1'19.768 1'19.590
11 18 エディ・チーバー アロウズメガトロン 1'20.187 1'21.592
12 17 デレック・ワーウィック アロウズメガトロン 1'20.638 1'20.837
13 24 アレッサンドロ・ナニーニ ミナルディモトーリ・モデルニ 1'20.701 1'21.523
14 11 中嶋悟 ロータスホンダ 1'21.708 1'20.891
15 7 ステファノ・モデナ ブラバムBMW 1'21.887 1'21.104
16 9 マーティン・ブランドル ザクスピード 1'22.224 1'21.483
17 30 フィリップ・アリオー ローラフォード 1'21.888 1'22.846
18 4 フィリップ・ストレイフ ティレルフォード 1'21.971 1'22.434
19 3 ジョナサン・パーマー ティレルフォード 1'22.315 1'22.087
20 25 ルネ・アルヌー リジェメガトロン 1'24.833 1'22.303
21 29 ヤニック・ダルマス ローラフォード 1'25.021 1'22.650
22 26 ピエルカルロ・ギンザーニ リジェメガトロン 1'22.689 1'24.652
23 16 イヴァン・カペリ マーチフォード 1'22.698 1'22.704
24 10 クリスチャン・ダナー ザクスピード 1'23.046 1'22.736
25 14 ロベルト・モレノ AGSフォード 1'23.659 1'24.149
26 23 エイドリアン・カンポス ミナルディモトーリ・モデルニ 1'25.760 1'24.121
DNQ 21 アレックス・カフィ オゼッラアルファロメオ 1'25.872 1'27.331

決勝結果

順位 No. ドライバー コンストラクタ 周回 タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1 28 ゲルハルト・ベルガー フェラーリ 82 1:52'56.144 1 9
2 27 ミケーレ・アルボレート フェラーリ 82 +1'07.884 6 6
3 20 ティエリー・ブーツェン ベネトンフォード 81 +1 Lap 5 4
4 3 ジョナサン・パーマー ティレルフォード 80 +2 Laps 19 3
5 29 ヤニック・ダルマス ローラフォード 79 +3 Laps 21 0*
6 14 ロベルト・モレノ AGSフォード 79 +3 Laps 25 1
7 10 クリスチャン・ダナー ザクスピード 79 +3 Laps 24  
8 8 アンドレア・デ・チェザリス ブラバムBMW 78 +4 Laps 10  
9 5 リカルド・パトレーゼ ウィリアムズホンダ 76 オーバーヒート 7  
DSQ 12 アイルトン・セナ ロータスホンダ 82 失格 4  
リタイヤ 6 ネルソン・ピケ ウィリアムズホンダ 58 ブレーキ 3  
リタイヤ 16 イヴァン・カペリ マーチフォード 58 スピンオフ 23  
リタイヤ 1 アラン・プロスト マクラーレンTAG 53 ブレーキ 2  
リタイヤ 18 エディ・チーバー アロウズメガトロン 53 オーバーヒート 11  
リタイヤ 2 ステファン・ヨハンソン マクラーレンTAG 48 ブレーキ 8  
リタイヤ 19 テオ・ファビ ベネトンフォード 46 ブレーキ 9  
リタイヤ 23 エイドリアン・カンポス ミナルディモトーリ・モデルニ 46 トランスミッション 26  
リタイヤ 30 フィリップ・アリオー ローラフォード 45 電気系 17  
リタイヤ 25 ルネ・アルヌー リジェメガトロン 41 点火系 20  
リタイヤ 7 ステファノ・モデナ ブラバムBMW 31 身体 15  
リタイヤ 26 ピエルカルロ・ギンザーニ リジェメガトロン 26 点火系 22  
リタイヤ 11 中嶋悟 ロータスホンダ 22 サスペンション 14  
リタイヤ 17 デレック・ワーウィック アロウズメガトロン 19 トランスミッション 12  
リタイヤ 9 マーティン・ブランドル ザクスピード 18 エンジン 16  
リタイヤ 4 フィリップ・ストレイフ ティレルフォード 6 スピンオフ 18  
リタイヤ 24 アレッサンドロ・ナニーニ ミナルディモトーリ・モデルニ 0 アクシデント 13  
  • 予選、決勝順位は、公式サイト[2]およびF1イヤーブック[3]より。

記録

  • 最終F1グランプリ:テオ・ファビ
  • 初F1グランプリ:ステファノ・モデナ
  • 初ポイント獲得(チーム):AGS
  • 初ポイント獲得(ドライバー):ロベルト・モレノ
  • ヤニック・ダルマスは5位でゴールしたが、ラルースチームの年間エントリーが1カーだったため、2台目となるダルマスのポイントは認められなかった。

脚注

  1. ^ 気温34度と炎天が予測されたこのGP用に直径3cmのパイプを追加で取り付けたロータスのブレーキダクトは14.5cmあった。あまりに大きいため、空力可動物とみなされ規定違反となった。 F1GPX 1987年オーストラリアGP号 7頁 山海堂 1987年12月5日発行
  2. ^ The Official Formula 1 website”. 2008年11月17日閲覧。
  3. ^ 「フジテレビオフィシャルF1イヤーブック 87-88」昭和62年12月21日刊 ISBN 4-594-00191-2

関連項目

前戦
1987年日本グランプリ
FIA F1世界選手権
1987年シーズン
前回開催
1986年オーストラリアグランプリ
オーストラリアグランプリ 次回開催
1988年オーストラリアグランプリ



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