16年に渡る封印
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 03:27 UTC 版)
「ぶりぶりざえもん」の記事における「16年に渡る封印」の解説
2000年における塩沢の急逝から、神谷が後任に起用されるまでの16年間に渡り、アニメ・劇場版いずれにも台詞付きで登場しなかった。3代目監督のムトウユージもクレヨンしんちゃんのオールナイトイベントで「ぶりぶりざえもんの声は塩沢さんの声以外考えられません。代役を立てたり声をサンプリングしたりするのは塩沢さんに失礼なので以後永久に封印します」と宣言していた。これに伴い、塩沢の死後も発表されていた台詞付きでぶりぶりざえもんが登場する原作エピソードのアニメ化は中断されている。テレビアニメでは「大河時代劇スペシャル!春日部黄門」(2000年5月19日放送、塩沢の死去から9日後)が、この作品における塩沢の最後の出演であり、自身の遺作となった。 また、スペシャル作品「トレジャーハンターみさえ」(2000年9月29日放送、塩沢の死去から4ヶ月後)では、エンディングに放送された映画『プロジェクトA』をパロディとしたNG集の最後に塩沢出演なしのぶりぶりざえもんが撮影中に乱入していた。 塩沢の死後、テレビアニメにぶりぶりざえもんが登場したのは再放送を除いて2002年に1回、2003年の「トレジャーハンターみさえ」と2004年に1回、2005年(8月26日、9月16日、12月16日)に3回、2006年の「ロード・オブ・ザ・イカリング」、2007年の「仮面ライダー電王+しん王」、2008年に2回(2月1日、8日。ただし本編ではなくエンディングに登場)、2010年8月20日放送分の計11回、以下のように容姿だけで頻繁に登場することが多い(いずれも台詞なしでの登場)。劇場版では『嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード』の終盤で大量のぶりぶりざえもんが登場(地球上の生物が全てこの姿になった)。『伝説を呼ぶブリブリ 3分ポッキリ大進撃』にも出演したが、紙に描かれた絵として登場していた為、声はなかった。 なお、2007年放送の『仮面ライダー電王』とのクロスオーバー作品である「仮面ライダー電王+しん王」では「声を出そうとすると消滅する伝説のイマジン」という、こうした事情を考慮した設定で登場を果たしている。 ゲーム版においては、2004年4月16日に発売されたゲームボーイアドバンス用ソフト『嵐を呼ぶ シネマランドの大冒険!』と、そのリメイク版に当たる2008年3月20日に発売されたニンテンドーDS用ソフト『嵐を呼ぶ シネマランド カチンコガチンコ大活劇!』ではライブラリ出演として登場した。ゲームボーイアドバンス版では台詞は少なかったが、ニンテンドーDS版は映画から音声がサンプリングされ、台詞が増えた。 OPにおいても登場しており、10代目OP『ハピハピ』では、円の中でダンスするという形で登場しており、11代目OP以降も引き続き登場している。 「SHIN-MEN」では悪の組織TON-MEN(トンメン)として登場。中田譲治(赤ぶりぶり)、小杉十郎太(黒ぶりぶり)、辻親八(青ぶりぶり)、拡森信吾(金ぶりぶり)、楠見尚己(白ぶりぶり)とそれぞれの声を担当しており、10年ぶりに声を出した(ただし、厳密にはぶりぶりざえもんとまた異なるキャラクターになっている)。舞台となる「しん次元」を作り出す要因となった出番の減少も塩沢の死去の影響が関与している。 2011年7月22日にはぶりぶりざえもんが塩沢の台詞付きで登場した話を全て収録したDVD『クレヨンしんちゃん ぶりぶりざえもん ほぼこんぷりーと』が発売された。 2015年4月28日にはLINEスタンプ「しゃべるゾ!クレヨンしんちゃんスタンプ」にスタンプの1つとして、ぶりぶりざえもんが登場した過去の作品からの音声を使用し、声付きのものが販売された。2015年10月9日放送分からスタートした東西南北HIPでホイ!に登場しているが後述の担当回を除いて台詞は無し。 しかし、アニメ放送が25年目に突入した2016年4月29日放送分において、「ぶりぶりざえもん覚醒」というキャッチコピーのもと、翌週5月6日放送分では約16年ぶりにぶりぶりざえもんが台詞付きで登場する新作の放送が次回予告内で告知され、同年5月12日にはテレビ朝日のアニメ公式サイトで、後任が神谷に決定したことが正式に発表された。ストーリーも神谷版ぶりぶりざえもん初登場作である『覚醒編』と『閃光編』は『雷鳴編』と『風雲編』を基にしつつも、現代要素を取り入れる形で5月13日と5月20日に放送、更に2週連続で東西南北HIPでホイ!を担当するという破格の扱いでの再登場だった。同年7月29日にもぶりぶりざえもんの冒険初のアニメオリジナル作品『天下統一編』が放送されたが、同年11月18日からは『ぶりぶりざえもんの冒険』や『クレヨンしんちゃん』本編とは異なる世界観で野原家の面々と共演する番外編が不定期に放送されている。 ムトウは、神谷を後任に迎えてぶりぶりざえもんを再登場させた経緯について、ムトウを含む『クレヨンしんちゃん』スタッフが制作に携わったアニメに出演していた関係で元々神谷と交流があったこと、声優の封印による影響でぶりぶりざえもんへの知名度がファンの間でも低くなっていたことを懸念して、封印にこだわる自分たちスタッフの方針へ疑問を持つようになっていたことをインタビューで語っている。
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