霊的な知識とは? わかりやすく解説

霊的な知識(精神科学/霊学)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 03:05 UTC 版)

ルドルフ・シュタイナー」の記事における「霊的な知識(精神科学/霊学)」の解説

詳細は「人智学」を参照アカシックレコード」も参照 シュタイナーによれば人間持っている通常の五感では事物表面しか捉えることができず、五感超えた高次感覚霊的感覚超感覚認識)によって初め事物の本性把握することができるという。シュタイナー透視能力持っていたといわれ、それによって得た超感覚世界実相基づいて人智学創始して、人類霊的向上を促そう啓蒙行ったシュタイナーは、物質偏重傾きすぎた今の文明在り方正すために、古代から受け継がれ秘教的・霊的知識総合し万人公開し、それを近代的認識批判立場からも受け入れられる言葉で語ることが必要と考えた近代神智学から受け継いだ伝統的な東西秘教教義バックボーンに、整合性合理性のある体系作り上げたミドルセックス大学ピーター・ワシントンは、人智学についてこう解説している。 人間存在とは感覚的な存在感覚超越した世界統合されている存在で、この点で人間動物天使違っている。感覚超越した領域には客観的な実体があり、現象世界も同様である。人智学はその二つの間の人間位置研究する学問である。これは絶対に我々が持つことのできない神々知恵ではなく人間慎ましい知恵であり、むしろ人間についての知恵というべきものである。 彼は近代神智学創始者ヘレナ・P・ブラヴァツキーのような純粋な霊媒ではなく、見霊能力者透視能力者)であると同時に、「自然科学者の目と哲学者論理的思考能力、それに芸術家文章構築構築力」を備えており、神秘学学問として成立させようとした。そのために、神智学協会の「マハトマのような教祖にしか把握できず、教祖を介さなければ接触できないような神秘的存在遠ざけた霊媒降霊術等の、理性的な思考から離れて感情没入する“神秘主義”については、科学的でなく、まちがった道であると警鐘鳴らしていた。 人智学一つ学問になるためには、全ての人が彼の言う「超感覚認識」を持つ必要があるが、シュタイナーはそれが誰にでも獲得できる能力であると考え霊的な教師のための精神教育確立重視し人智学方法従った修行、特にその「瞑想」と「集中」の行を毎日15分間行いさえすれば自然と霊能力発現する主張した。この点によって、シュタイナー従来神秘主義一線を画している。霊的な事柄についても、理性的な思考伴った科学的な態度探求するということ重要視していた。人智学神智学から心霊科学という概念受け継いでおり、シュタイナーの言う科学は、一連の知識明確なひとつの方法論意味している。自著いかにして超感覚世界認識獲得するか』では、具体的な霊的体験を得るための修行法について記しているが、第二部作る前に世を去った神智学の「ロード・オブ・ダーク・フェイス(黒い顔の主)」という、「グレート・ホワイト・ブラザーフッド・オブ・マスターズ(大いなる白き同胞団)」と闘争続け悪霊という漠然とした概念明確に定義づけし、人類主な敵傲慢の霊ルシファー物質主義の霊アフリマンで、ルシファー人間努力すれば人間限界超え霊的能力持てるという身の程知らず考え陥らせる霊で、アフリマンは、現代科学・技術最高神で、人類精神五感領域だけを信じ霊的な面を拒むように仕向ける考えた1914年戦争が起こると、シュタイナー戦争起こしたのはダーク・フォースだと主張したまた、国家運命宇宙計画一部してあらかじめ定まっており、各国には世界進化のために果たすべき役割があり、ドイツ人はその最も高度な点に関わっていると考えていた。国家それぞれ天が遣わした大天使導いており、大天使はその国の民族精神とも言うべき存在だという。

※この「霊的な知識(精神科学/霊学)」の解説は、「ルドルフ・シュタイナー」の解説の一部です。
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