霊的苦悩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 16:44 UTC 版)
ピオ神父は、神の愛は苦悩と切り離すことができず、神のためにあらゆる苦しみを受けることは、魂が神に達する方法であると信じていた。神父はまるで地獄の最も深い穴の中にいるかのように、自身の魂が混沌とした迷路で迷い、完全な孤独に落ち込んでいると感じていた。霊的に苦悩している間、ピオ神父は、悪魔によって肉体にも魂にも攻撃を受けていたと神父の支持者は信じている。支持者らはまた、悪魔がピオ神父の苦しみを増すために、魔術を使ったと考えている。具体的には、「光の天使」を出現させたり、ピオ神父と霊的指導者との間で交わされた手紙を、書き換えたり破損したりした。オーガスティーン司祭がこのことを確認したのは、ピオ神父が以下のように述べたときである。 ”悪魔は何も着ていない踊る裸の若い女や、磔にされた主、修道士の若い友人、霊的指導者、管区長、教皇ピウス10世、守護天使、聖フランチェスコ、聖母マリアの姿をとって現れました。 悪魔が私に対して怒りをぶちまけることをイエスがお許しになってから、今日で22日が過ぎました。司祭様、今までに我々の敵が私に与えた打撃によって、私の全身にはあざができています。私のむき出しの肉をたたくことができるように、何度か悪魔らは私のシャツさえ引き裂きました。” バチカンにおける上級エクソシストのガブリエーレ・アモルト神父は取材の中で、ピオ神父は、霊が現前したとき、そのさいにもたらされる感情と心理状態を慎重に分析することで、それが本物のイエスや聖母または聖人なのか、あるいは悪魔によって作り出された幻影なのかを区別することができたと述べた。ピオ神父は一通の手紙で、イエス、聖母マリア、守護天使、聖ヨセフ、聖フランチェスコが常に自分の側にいて助けてくれるという堅い信念を持っていたため、試練の間でも忍耐強さを失わなかったと述べている。
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