長谷川一夫の時代とは? わかりやすく解説

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長谷川一夫の時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/07 15:44 UTC 版)

藤林甲」の記事における「長谷川一夫の時代」の解説

日本の映画人 - 日映画創造者たち』では、1935年昭和10年6月27日公開され林長二郎主演作雪之丞変化 第一篇』(監督衣笠貞之助撮影杉山公平)を「技師一本作品」としており、日本映画データベースでも「藤林甲名義最古作品位置づけている。この時期に手がけた他の作品については、現状データベース等では明らかにはされていない林長二郎とは、のちの長谷川一夫1908年 - 1984年1938年改名)であり、長谷川対す照明技師としての仕事は、戦後新東宝初期までつづいた1937年昭和12年11月林長二郎長谷川一夫)が松竹キネマ退社東宝映画現在の東宝)に移籍する際、藤林行動をともにしている。藤林との同時移籍は、東宝へ移籍条件であったとされる同月同社京都撮影所(かつてのゼーオースタヂオ現存せず)で準備され移籍第1作源九郎義経』(監督渡辺邦男)はへの傷害事件起きて流れ移籍後および改名後最初作品同社東京撮影所現在の東宝スタジオ)で製作された『藤十郎の恋』(監督山本嘉次郎撮影三浦光雄)であり、同作は翌1938年昭和13年5月1日公開されている。同作への藤林クレジットは、記録には残されていないが、熊谷秀夫は同作はもちろん、一連の長谷川主演作品を手がけたと述べている。記録の上では、移籍後藤林の名が初め現れる作品は、1939年昭和14年1月11日公開され長谷川主演作浪人吹雪』(監督近藤勝彦撮影伊藤武夫)である。この時代同社少女スターだった高峰秀子回想によれば高峰からみれば長谷川は「美男子とはほど遠い人」であるのに、藤林設計した照明当てると「もの凄く綺麗」であり、「オジサンこんなに変わるのか」と感じ、「藤やんなくては長谷川さんの人気は、あれほどには上らなかったのではないでしょうか」という。「藤やん」は藤林愛称である。長谷川とは公私ともに親しくしており、藤林結婚した際の仲人務めたのは、長谷川夫妻であった。「長さん」こと石井長四郎1918年 - 1983年)は当時藤林ライヴァルであったといい、高峰によれば藤やん温和そのもの長さんは常に戦闘的」な性格であり、「藤やんライティングは、あくまで美しく、かつ繊細長さんライティングはあくまでシャープ意欲的であったという。 1940年昭和15年4月3日公開され長谷川主演作蛇姫様』(監督衣笠貞之助)は、撮影技師三村明1901年 - 1985年)と組んだ作品であり、戦前代表作とされる同社東京撮影所中華電影公司提携し長谷川李香蘭(のちの山口淑子1920年 - 2014年)と共演した支那の夜』(監督伏水修前篇同年6月5日公開後篇・同15日公開)、同じく華北電影公司提携し長谷川李香蘭共演した熱砂の誓ひ』(監督渡辺邦男前篇同年12月25日公開後篇・同28日公開)にも参加し前者では三村明後者では友成達雄(1900年 - 没年不詳)と組んだ1941年昭和16年)の同社正月映画のために、森岩雄マキノ正博呼び長谷川主演山田五十鈴相手役急遽製作することになったのが『昨日消えた男であった撮影期間撮影技師伊藤武夫照明技師藤林照明応援西川鶴三が加わるが、マキノ藤林を「この人マキノプロダクション以来映画同級生である」と言い、「応援西川鶴三も、同級生だ」と言うマキノは「長谷川一夫の顔の傷を出来るだけまともに見せないコンテ」を書きスタッフ・キャスト協力得て9日間で同作完成、脇で演じた川田義雄は「藤林君と西川君ライトお蔭で、とても傷跡のある人とも見えませんでした」と評す同作同年1月9日公開され大ヒット記録した。 やがて同年末、日本第二次世界大戦突入していくが、藤林は、戦時中長谷川主演作関わり続け1945年昭和20年6月28日公開され長谷川主演作三十三間堂通し矢物語』(監督成瀬巳喜男撮影鈴木博)を最後に同年8月15日終戦迎えた

※この「長谷川一夫の時代」の解説は、「藤林甲」の解説の一部です。
「長谷川一夫の時代」を含む「藤林甲」の記事については、「藤林甲」の概要を参照ください。

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