連合国首脳との会談とは? わかりやすく解説

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連合国首脳との会談

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 04:22 UTC 版)

フランクリン・ルーズベルト」の記事における「連合国首脳との会談」の解説

ルーズベルトは、大戦中に数度にわたり他の連合国首脳会談している。1943年1月14日には、イギリスチャーチル首相会談するためフロリダ州マイアミからモロッコカサブランカ出発した。彼は飛行機外国訪問した最初アメリカ大統領になった会合1月24日終えたが、会談最終日ルーズベルト第二次世界大戦趨勢重大な影響を及ぼすことになる「枢軸国との一切和平交渉拒絶し無条件降伏唯一の戦争終結とする。」という原則表明した。 これは戦争の終結において条件付き講和という方法遮断され無条件降伏しかないならば枢軸国敗戦濃厚となって休戦という決断取らない必然的に破れかぶれ戦争の継続突き進む可能性が高いと考えられ実際にドイツはそうなった)、弊害の方が大きいとしてチャーチルはじめ反対意見少なくなかった。またチャーチルイタリア枢軸国側から離脱するよう誘うためにも、枢軸国一律に無条件降伏要求することは同意していなかった。しかしこうした重大な政治的軍事的要素をはらむ問題にもかかわらずルーズベルト事前に国務省から意見聞いたり、チャーチルから承諾得たりすることも無しに、独断連合国首脳総意あるかのように記者会見コメントした。 これは当時アメリカ世論がルーズベルト政権に対して戦争早期終結のため枢軸国勢力安易に取引するのでは?」と不信感抱いており、ルーズベルトはこの疑惑払拭する何らかの意思表示をする必要性から無条件降伏原則発表したルーズベルト政権疑惑生じた背景には、その前年1942年米英軍が実施したドイツ姿勢ヴィシー・フランス支配する北アフリカの上作戦トーチ作戦)がある。自国内でナチス・ドイツが行ユダヤ人迫害政策加担したヴィシー・フランス軍司令官フランソワ・ダルランと、ルーズベルト政府秘密裏休戦交渉していたことが露見アメリカマスコミに「ルーズベルトファシズム勢力妥協した」と激しく非難される経緯があった。 同年11月にはエジプト行われたカイロ会談において、中国蔣介石総統チャーチル首相アジアにおける戦後理について話し合ったその後チャーチル首相とともにイランテヘラン移動してソ連ヨシフ・スターリン書記長会談1944年10月14日ルーズベルト日本の降伏早めるために駐ソ大使W・アヴェレル・ハリマンを介してスターリン対日参戦提案した。同12月14日スターリン武器の提供と南樺太千島列島領有要求ルーズベルト千島列島ソ連引き渡すことを条件に、日ソ中立条約一方的破棄促したまた、このときの武器提供合意はマイルポスト合意といい、翌45年米国は、中立国だったソ連の船を使って日本海抜けウラジオストク80トン武器弾薬陸揚げした。 翌1945年2月4日から11日にかけて、ソビエト連邦クリミア半島ヤルタで、ルーズベルトチャーチルスターリンによるヤルタ会談開かれ大戦後国際秩序発足議論されていた国際連合についての協議が行われた。また、日本の領土分割などについても話されヤルタ会談ではこれが秘密協定としてまとめられた。 「ヤルタ会談#極東密約ヤルタ協定)」も参照 この会期中2月9日に開かれた英米軍事会議においてルーズベルトは、チャーチルから「戦争1年でも半年でも短縮されるならば意味がある。」としてドイツ日本との戦争終結に際して降伏条件いくらか緩和するように提言された。それに対しルーズベルトは「そうした考えは、世界情勢無知であり、今なお自国有利な譲歩得られる考え日本人に、そのような条件緩和を行うことが有効だとは思えない。」と一蹴しあくまでも無条件降伏要求し続けるとの姿勢固持した。 そしてヤルタ会談においてルーズベルトは、ドイツ降伏後も当分の継続予想され対日戦を、降伏条件緩和することなし早期終結させるため、スターリン対し千島列島南樺太ソ連への割譲条件ドイツ降伏後3ヶ月以内対日参戦要求した。後にソ連満州侵攻する。

※この「連合国首脳との会談」の解説は、「フランクリン・ルーズベルト」の解説の一部です。
「連合国首脳との会談」を含む「フランクリン・ルーズベルト」の記事については、「フランクリン・ルーズベルト」の概要を参照ください。

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