連合国陸軍における先住民族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/30 09:04 UTC 版)
「アメリカ連合国陸軍」の記事における「連合国陸軍における先住民族」の解説
詳細は「南北戦争中の先住民族(英語版)」を参照 南北戦争中、インディアンを始めとする先住民族は南北両軍に参加していた。先住民族の多くは、自分たちが暮らす地域が敗北した場合、自分たちの文化や自由、そして祖先から受け継いだ土地が脅かされると考えて軍に志願した。南北戦争中、両軍あわせて28693名の先住民族が従軍した。クリーク族やチョクトー族を始めとするいくつかの部族は奴隷制を採用しており、その点から連合国との政治的・経済的共通性を見出していたという。 1861年2月21日の陸軍省設立に関する法律第2部に基づき、陸軍長官がインディアン部族との間に最も有利な責務の移譲を行うため、インディアン業務局を設置する事が望ましく、議会がこれに同意した場合、私は名誉を持って局長を指名し、一介の事務官として彼の職を支援しなければならない。 —ジェファーソン・デイヴィス、1861年3月、ハウエル・コブ議長に宛てた手紙より。 南北戦争の開戦にあわせて、アルバート・パイクが連合国の先住民特使に任命されている。彼は実際にいくつかの条約に関して交渉を行った。例えば1861年7月に発効したチョクトー及びチカソーとの条約(英語版)(Treaty with Choctaws and Chickasaws)が知られている。この条約は64項から成り、その内容はチョクトー族およびチカソー族の主権の承認、連合国市民権の取得許可、連合国下院の代表団派遣など豊富な内容が含まれていた。インディアンのうち、チェロキー、チョクトー、セミノール、カトーバ、クリークなどは連合国軍側のみで戦った。1862年、連合国はミシシッピ川東側のインディアン部族から志願兵を募集するべく、アラバマ州モビールにて徴兵キャンプを設置した。これに合わせて次のような広告が掲示された。 兵役に就くチャンスだ。陸軍長官はミシシッピ川東の全てのインディアン部族に対し、連合国の偵察兵として従軍する事を承認した。インディアンに加えて、射撃に自信のある全ての白人男性もまた受け入れている。全ての志願者に50ドルの報奨金、衣服、武器、家具を含む野営装備を与える。武器はエンフィールドライフルとなる。 —Jacqueline Anderson Matte、They Say the Wind is Red
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