連合国遠征軍最高司令官とは? わかりやすく解説

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連合国遠征軍最高司令官

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 22:19 UTC 版)

ドワイト・D・アイゼンハワー」の記事における「連合国遠征軍最高司令官」の解説

イギリスの首相ウィンストン・チャーチルは、ヨーロッパ反攻作戦における連合国遠征軍最高司令官にアイゼンハワーではなく陸軍参謀総長マーシャル大将希望し大統領ルーズベルトもそれに傾いていたが、統合参謀本部メンバーである大統領参謀長ウィリアム・リーヒ大将アメリカ合衆国艦隊司令長官アメリカ海軍作戦部長アーネスト・キング大将陸軍航空軍総司令官ヘンリー・アーノルド大将は、統合参謀本部マーシャル不可欠であるとして反対し、ルーズベルトカイロ会談テヘラン会談終えて帰国する直前に、アイゼンハワーを連合国遠征軍最高司令官とすることに決定した連合国遠征軍最高司令部ヨーロッパ反攻作戦として「オーバーロード作戦ノルマンディー上陸作戦)」の計画行いアイゼンハワーはその計画の実行1944年6月6日D-デイ)とする決断行った上陸作戦成功しその後順調に戦線拡大した12月20日アイゼンハワー陸軍元帥昇進した1920年少佐になってから中佐昇進するまで16年要し第二次世界大戦勃発時には一介中佐にすぎなかったが、その後わずか5年3ヶ月元帥昇進した1941年3月大佐昇進同年9月准将昇進1942年3月少将昇進同年11月中将昇進1944年大将昇進)。これはアメリカ陸軍史上空前記録であった1945年末までヨーロッパ戦線における450万人連合軍全軍最高司令官であったアイゼンハワーはこれらの地位リーダーシップ外交才能示したアイゼンハワーオマル・ブラッドリー将軍パットン将軍のような前線指揮官尊敬勝ち取りチャーチルモントゴメリーシャルル・ド・ゴールのような一筋縄ではいかない協力者巧みに取り引きした。戦略上、チャーチルおよびモントゴメリーとは基本的に相容れないものがあったが、彼らとの関係を転覆することはなかった。またアイゼンハワーは、ゲオルギー・ジューコフのようなソ連司令官や、しばしばヨシフ・スターリン直接交渉することさえあったが、それはルーズベルト大統領彼に対して信頼抱いていたからであり、ソ連からもアイゼンハワー高く評価され勝利勲章贈られた。彼はサインに「アイク」と署名することを好み一般兵士たちにも気を配って不正を根絶しようとしたこのため一般将兵からも高い人気を得、彼らは後の大統領選挙においてもアイゼンハワー支持することになる。 1945年5月8日ドイツの降伏後、アイゼンハワーフランクフルト本拠に、アメリカによる占領地帯の軍政長官就任したものの、ほどなくパットンにこの地位委任した。彼は1945年11月陸軍参謀総長任命され1948年2月まで在任した冷戦中1950年12月には北大西洋条約機構NATO)軍の最高司令官になった元帥であるアイゼンハワー終身現役陸軍軍人留まる資格有していたが、大統領選挙当たって1952年7月アメリカ陸軍退役している。そして大統領2期8年務めた後、次のケネディ大統領はただちにアイゼンハワーを「1944年12月20日溯って現役陸軍元帥再任」している(「現役復帰」ではない)。

※この「連合国遠征軍最高司令官」の解説は、「ドワイト・D・アイゼンハワー」の解説の一部です。
「連合国遠征軍最高司令官」を含む「ドワイト・D・アイゼンハワー」の記事については、「ドワイト・D・アイゼンハワー」の概要を参照ください。

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