身体面に関する特徴・評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 16:34 UTC 版)
「ナリタブライアン」の記事における「身体面に関する特徴・評価」の解説
前述のように、ナリタブライアンの初期調教を担当した其浦三義は、バネや背中の柔らかさ、敏捷性において半兄のビワハヤヒデをはるかに超える素質を感じたと述べている。競走馬時代に主治医を務めていた獣医師の富岡義雄は、筋肉の柔らかさを特徴として挙げている。 岡田繁幸はナリタブライアンの馬体について「20年に一頭の馬体と筋肉の持ち主」と評し、パドックで初めて見たときに「背筋が寒くなったことを覚えているよ」と語っている。吉川良によると第55回菊花賞の前日、岡田は吉川に対し「ナリタブライアンは理想の馬だな。ああいう馬を作りたくて苦労してるわけさ。馬体のバランスも、筋肉の質も、走り方も、すべて理想にかなってる」と語ったという。 ナリタブライアンの装蹄を担当していた山口勝之によると、ナリタブライアンの4つの蹄は大きさがほぼ同じで、装着した蹄鉄が4つとも同じように擦り減っていったという(通常は減り方が蹄によって異なる)。山口は、4つの蹄の大きさが同じなのは身体のバランスがとれている証だと述べている。なお5歳時に右股関節炎を発症したあと、函館競馬場で山口が蹄を見ると、右後脚の蹄だけがほかの3つよりも小さくなっていたという。山口は、股関節炎の痛みを庇ってそうなったのだろうと推測している。蹄は2か月ほどで元に戻ったという。大久保厩舎の関係者によると、通常サラブレッドの蹄は縦に長い楕円形の形が多いが、ナリタブライアンの蹄は幅が広い球型に近く、土踏まずの部分が広くて内側がくぼんでいたという。そのため土にあたることが少ないため、不良馬場での勝負になっても不利がなかったという。
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身体面に関する特徴・評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 08:35 UTC 版)
「ハイセイコー」の記事における「身体面に関する特徴・評価」の解説
関係者の証言によるとハイセイコーの馬体は生まれた時から大きく、デビュー前の時点ですでに他の幼い馬とは「大人と子供」ほどに異なる馬体の大きさと風格を備え、4歳の時点で古馬のように完成されていた。加えてハイセイコーはバランスの取れた体型をしていたことで故障に強く、関係者からも馬体について高く評価されている。一方でその馬体は膝下が短く、洗練された気品にはやや欠けていたとも評されている。体格の大きなハイセイコーの走りは重戦車にたとえられた。1974年12月21日に測定されたハイセイコーの馬体のサイズは、体長163センチメートル、体高(キ甲=首と背の境から足元まで)171センチメートル、尻高169センチメートル、胸囲188センチメートル、管囲21.5センチメートルであり、種牡馬としてのハイセイコーの馬体重は1990年の時点で650kgを超えていた。 鈴木康弘によると、ハイセイコーは心臓をはじめとする内臓が強く、調教を終えると厩舎に戻る前に息が整ったといい、食欲も旺盛であった。サラブレッドの安静時の心拍数は毎分30ないし35拍で一流の競走馬は毎分25ないし30拍といわれるところ、ハイセイコーの心拍数は毎分28拍であった。大井競馬場時代のハイセイコーに騎乗したことのある高橋三郎によると、1971年11月のある日、ハイセイコーが調教後に疲れた様子を見せたのでリンゲル液を注射したところ、リンゲル液が寒さで冷えており、ハイセイコーが体を震わせてショック状態に陥ったことがあった。そのまま倒れると死亡する可能性があったため関係者が10人がかりで支えたところ、崩れ落ちそうになりながらも持ちこたえたという。高橋は「普通の馬だったら保たなかったと思う。よっぽど心臓が強かったんだろうね」と語っている。 厩務員の大場によると、ハイセイコーは皮下脂肪がつきやすい体質で、冬場を苦手としていた。大型馬であるため減量が必要だったハイセイコーの調教は通常でも厳しいものであったが、冬場はいっそう厳しさを増し、「見ているほうが辛くなるときもあるほどだった」と述懐している。逆に暑さには強く、夏が近づくと水を大量に飲み、大量に汗をかいた。
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身体面に関する特徴・評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 18:10 UTC 版)
「オグリキャップ」の記事における「身体面に関する特徴・評価」の解説
オグリキャップはパドックで人を引く力が強く、中央競馬時代は全レースで厩務員の池江と調教助手の辻本が2人で手綱を持って周回していた。さらに力が強いことに加えて柔軟性も備えており、「普通の馬なら絶対に届かない場所」で尻尾の毛をブラッシングしていた厩務員の池江に噛みついたことがある。南井克巳と武豊は共に、オグリキャップの特徴として柔軟性を挙げている。 笠松在籍時の厩務員の塚本勝男は3歳時のオグリキャップを初めて見たとき、腿の内側に力があり下半身が馬車馬のようにガッシリしているという印象を受けたと述べている。最も河内洋によると、中央移籍当初のオグリキャップは前脚はしっかりしていたというものの、後脚がしっかりとしていなかった。河内はその点を考慮して後脚に負担をかけることを避けるためにゆっくりとスタートする方針をもって騎乗したため、後方からレースを進めることが多かったが、ニュージーランドT4歳Sに出走した際には後脚がかなりしっかりとしていたという。河内は後に「小さな競馬場でしか走ることを知らなかったオグリに、中央の広いコースで走ることを教え込んだのはワシや」と述べている。 オグリキャップの体力面について、競馬関係者からは故障しにくい点や故障から立ち直るタフさを評価する声が挙がっている。輸送時に体重が減りにくい体質でもあり、通常の競走馬が二時間程度の輸送で6キロから8キロ体重が減少するのに対し、1988年の有馬記念の前に美浦トレーニングセンターと中山競馬場を往復した上に同競馬場で調教を行った際に2キロしか体重が減少しなかった。オグリキャップは心臓や消化器官をはじめとする内臓も強く、普通の馬であればエンバクが未消化のまま糞として排出されることが多いものの、オグリキャップはエンバクの殻まで隈なく消化されていた。安藤勝己は、オグリキャップのタフさは心臓の強さからくるものだと述べている。獣医師の吉村秀之は、オグリキャップは中央競馬へ移籍してきた当初からスポーツ心臓を持っていたと証言している。
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身体面に関する特徴・評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 10:15 UTC 版)
「テンポイント」の記事における「身体面に関する特徴・評価」の解説
テンポイントは額から真っ直ぐに伸びた流星と美しい栗毛の馬体を持つことで知られる。テンポイントの栗毛は日光を浴びると特に美しさを増し、「日の光に煌めいて黄金色に見える」といわれた。競馬関係者の中にもテンポイントの馬体の美しさを評価する声は多い。厩務員の山田はテンポイントの流星が常に見えるように決してメンコを装着させなかった。 体力面では若い頃は華奢で脆弱な面があり、デビュー前はしばしば腹痛や発熱を発症し、デビュー後もレースに出走すると1週間ほど食欲が落ちてなかなか疲労が取れなかった。しかしデビュー後徐々に逞しさを増し、デビュー戦で456kgだった馬体重は第22回有馬記念出走時には498kgに増加した。 テンポイントの一番の長所について、吉田牧場の吉田晴雄は心肺機能の高さであるとしている。主戦騎手の鹿戸は背中が柔らかかったことと皮膚が非常に薄かったことを挙げており、また体重以上に大きく見せる走り方をする馬だったと述べている。
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