警視庁再捜査班
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「再捜査刑事・片岡悠介」の記事における「警視庁再捜査班」の解説
片岡悠介 演 - 寺島進 経歴:警視庁捜査一課・第二特殊班(第1作・第2作) → 警視庁特命捜査対策室(第3作 - ) 本作の主人公。未解決事件の継続捜査を行う刑事。礼儀知らずで横柄だが人情家であり、基本的には女子供には優しい。が、美人に弱く、更に「自分にモテ期が来た」と勘違いして舞い上がり、周囲を呆れさせることも。だが事件そのものに関しては誰よりも真剣に取り組んでおり、「犯人逮捕を願う被害者の家族の思いを一日でも早く成就させる」ために事件解決に奔走する。人呼んで「再捜査の鬼」。バツイチで母と二人暮らしをしており、教育に厳しい母には頭が上がらず敬語で接している。下戸でヘビースモーカー。詰め将棋が趣味で奥村とはよく対局しているが負けそうになると将棋盤をひっくり返す。しかし警視庁将棋大会で決勝戦まで上り詰めており、片岡が弱いというよりは奥村が強いだけの模様。第2作までは警視庁捜査一課・第二特殊班にいたが、第3作で再捜査専門の特命捜査対策室に異動となった。なお、実家はすっかり再捜査班の溜まり場と化している。 高校生の頃は手塚と共に剣道部に入っており、1作目では不良学生3人組を容易くあしらう腕っぷしの強さを見せた。しかし以降の作品では殺陣はなく、体力も奥村より低い(長距離を歩くと音を上げる)。4作目はとりわけ片岡のシリアス要素が強く、ほぼ全編に渡って「刑事らしく」礼節を守って行動していた。しかしシリーズが長期化するにつれてコメディリリーフを担うことが多くなっていった。 言動に反して高い推理力と洞察力の持ち主。 一二三の好意には気づいている節があり、「オレの一二三」「お前に惚れてんだよ」など口説き文句で彼女を篭絡して協力させることが多い。元妻に対しても脈ありとあれば再婚話をするつもりだったりと、美人にはだらしない(脈ありというのは片岡の勘違いで結局フラれるのだが)。 浅野直樹 演 - 金子貴俊 経歴:西青梅警察署(第1作・第2作) → あきる野警察署(第3作・第4作) → 青梅東警察署(第5作) → 警視庁特命捜査対策室(第6作 - ) 第1作では手塚新署長により結成された再捜査班に入り、助っ人に来た片岡と共に事件を解決した。片岡の相棒的な役回りを演じたが、第2作以降はこの役割は奥村が務めている。 第2作までは西青梅署・捜査課にいたが第3作であきる野署の捜査課に転勤となった。第5作では青梅東署の捜査課にいた。署を転々とする形で助っ人に来た片岡・奥村と組んで再捜査に当たっていたが、第6作で警視庁特命捜査対策室に異動となった。その際に住む場所がないことから片岡家に居候させてもらうことに。以後は片岡家の使用人的なポジションとなった(それまでは片岡が家事を担っていた)。 再捜査班の中では最も立場が低いためよく雑用をさせられては愚痴っている。姉川が登場してからは事件の内容をまとめ、整理する役も押しつけられるようになった。片岡を始めに再捜査班の面々から平手打ちなど折檻を受けることが多い。また結婚詐欺に遭うなど悲惨な目にも遭っている。片岡と同様に美人に弱い。 周囲の台詞や状況に流されやすく、的外れな推理をしては片岡に厳しいツッコミを受けたり奥村や姉川に呆れられたりしている。しかし誰もが「どうでもいい」と見落としていた事柄に注目し、そこから閃きを得て事件解決に導くことも少なくない。 第1作ではお調子者で口数が多く、一人称が「俺」だったが第2作からは「僕」に変化し、性格や扱いも上述のものになった。また後輩である奥村に対しては敬語は使わなかったが、後に終始敬語のキャラクターとなった。 奥村澪 演 - 原沙知絵(第2作 - )(少女期:涼香〈第2作〉) 経歴:西青梅警察署(第2作) → 警視庁特命捜査対策室(第3作 - ) 片岡の後輩刑事で相棒的存在。片岡とは趣味の将棋のライバル。第2作では西青梅署捜査課の新人刑事として登場し、自ら署長に頼み込んで父が遣り残した迷宮入り事件の再捜査を請う。その際に片岡と組むが、彼が将棋大会で奥村と対局中、駒をひっくり返して逃げたことから軽蔑しており、当初は互いに険悪だった。しかし片岡の人間性を知ることで見直していき、互いに信頼関係を築き上げながら事件を解決した。第3作で片岡と同じく警視庁特命捜査対策室に異動となり、彼の部下となった。 一見するとクールなように見えるが、実際は気が強く行動的。美人と褒められても気を悪くするタイプ。一方でミーハーなところがありナイスガイには弱い。しかし仕事は仕事と割り切って動くタイプ。第3作目では再会した片岡にいきなり抱きついて喜びを表現したり、警視庁の刑事になったことで浅野に勝ち誇るなど少女らしい面が見られた。登場当初は片岡から「注意力散漫」とコキ下ろされていたが、すぐに片岡に引けを取らない推理力を発揮するようになった。以降のシリーズでも片岡が気づかなかった事柄にピンと来て推理をすることが多い。 片岡に対する恋愛感情は余り描写されておらず、(モテ期が到来したと)調子に乗った片岡から「お前、オレに惚れてんだろ?」と言われた時は苦笑しながら「キモい!」と言い放った。別のシチュエーションで同じような台詞を言われた際は「父親くらいの年齢ですよ」と返しており、片岡のことは異性というよりは「父親のような存在」として見ている。 姉川恵津子 演 - あめくみちこ(第7作 - ) 新任の警視庁特命捜査班長。高校生の娘がいる(11作)。“定時退勤”をモットーとしており、普段は警察の業務が乱れる捜査活動を嫌い、「事件を担当した刑事たちのプライドを傷つける」ことから再捜査に関しては否定的。しかし、ひとたび事件が動くと徹底追及に動き回る。特に「再捜査の必要あり」と判断した時の行動力はすさまじく、これには片岡もたびたび驚かされている。姉川が再捜査を認めないため、片岡たちが独断で捜査を始めたことで事件性が判明し、姉川も乗り気になるというのが定番。ただし11作目では依頼人たちの過去に涙を流して同情し、再捜査を引き受けている。 一方で片岡の捜査方法には否定的で苦言を呈するなど、やや事なかれ主義的な言動が目立つ面もあるが、身勝手な言い訳を繰り返す犯人には毅然とした態度を取るなど、本質的には強い正義感を持ち合わせている。登場当初は再捜査に否定的な面が目立っていたため片岡とは不仲だったが、正義感の強い人物だと判明してからは見直され、たまに「姉(あね)さん」と呼ばれるようになった。 浅野からは「実は片岡と似た者同士」と言われるくらい気が強く行動的。よく捜査一課から事件解決に必要な証拠品などを借りてきては「快く貸してくれた」と笑顔で説明する。実は本田のネクタイを掴んで脅しつけるなど暴力的な手段で貸し出させていたのが真相。片岡には気づかれており、奥村や浅野も知るところとなった。 奥村や浅野と同じく片岡家をたまり場にしており、片岡美知恵とも関係は良好。 コメディパートでは本田のネクタイを掴んで脅し、無理やり再捜査に協力させているので彼から「本気で苦手な人」と思われてしまっている。
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