裏新政府
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/24 04:22 UTC 版)
滝丸一蔵(たきまる いちぞう) 滝丸組先代組長。本作における最大最後の敵。政財界などにおいて強い影響力を持ち、新政府を立ち上げ、クーデターを提案した張本人である。岩崎佳織の祖母である岩崎政子に惚れていたらしい。 戦時中の時代は満州で暮らしており、その時に左目を失っている。また、その時、「M(マーケット)」の一員であった神宮路(アクメツのオリジナルで、当時は郷田を名乗り、散髪屋であった)と出会っており、ソ連に捕虜として捕まった義父を助けて欲しいと土下座をしたが、「死ね」という一言で、突っぱねられている。以降神宮路を恨み、彼を探し続けていたが、1960年代にシンジケートのトップにまで登りつめた事を突き止めて以降、情報は得られなかった。しかし、偶然にも神宮寺と瓜二つで既に正気を失っていた生を見つけ、隔離して退行催眠や自白剤等によって記憶を探り、アクメツのクローンプラントの存在を知る事になる。自らの組長の座を継ぎ二代目組長となった鹿取との確執から、権勢の復活を望んでおり、アクメツ事件を利用する事を計画する。 病を患っているらしく、既に余命幾許も無い状態にあり、アクメツのクローンプラントを手に入れて、不老になる事を目論んでいたようだが、迂闊にもクローンプラントの管理者である東を殺してしまったことで、クローンプラントは自爆してしまい、最終的にはクーデターにも失敗、ショックのあまり放心状態のところを諸星率いる警察に逮捕された。 北上友二(きたがみ ゆうじ) 滝丸組幹部若頭。一見、高級スーツを身に纏った若社長風だが、その実は猛獣と変わりない。ライオンのような面影の顔をしている。 警察のエリート官僚たちを一喝の元に萎縮させる程の気迫を持ち、ヤクザが必要悪であると説いた。アクメツの素性を暴くため新倉生を拉致し拷問にかけ、警察では不可能な強硬手段を彼らに見せつけた。 関西系の組に圧され、滝丸組そのものが存続の危機に陥っており、大量の政官財が虐殺され国家基盤が揺らいだ隙に乗じ、先代組長である滝丸と共に裏の新政府を組織。政官とのパイプの強化によって巻き返しを行い、滝丸組の掌握を狙う。 新政府メンバーは旧体制のヒヨッコ官僚で構成され、彼らに「アクメツの情報」を提供することで大きな貸しを作る。また、メンバー全員の親族・家族構成、財産・交友関係、性癖までも調べ上げ反抗できないよう釘を打つ狡猾さも見せる。 クーデター失敗を悟り、縦浜高にいるアクメツ(迫間生)を生徒のいる教室もろとも爆破し証拠隠滅を謀るが、指示を出す刹那、アクメツに殺害される。 保坂陸将(ほさか りくしょう) 自衛隊陸上幕僚監部の陸将。他のヒヨッコ官僚とは違い、平和に飼い馴らされ過ぎてまともな国防体制のとれない日本を憂いており、国防の士に敬意を表することのできる社会を目指し、滝丸の陰謀に加担した。かなり以前より滝丸組との関わりがあったようで、父が滝丸の戦友でもある。北上と結託して、自衛隊から日本愛国者のみを選抜した非正規部隊と、海外にて実践訓練を行わせた特殊精鋭部隊を編成、総理官邸や縦浜北高校占拠の指揮を行う。アクメツ軍団の攻勢にクーデター軍の指揮を執り防戦するが、ものの数分で300名からなる精鋭部隊を失い、自身も瀕死のアクメツの1人に撃たれ死亡した。 岩崎佳織(いわさき かおり) 岩崎昭三の孫娘。愛国心から新政府の一員となっていたと言っているが、実際はただアクメツへの復讐に拘っていただけであった。クーデター時に、アクメツ(早坂生)を射殺するが、その場で諸星ら警官隊の一斉射で死亡。 五六四太蔵(仮名)(ころし たいぞう) クーデター軍の縦浜北高校を占拠した部隊のリーダー。曲がった愛国心の持ち主で、目的のためなら無差別殺人という非情な手段も厭わない。占拠した教室内で教師や生徒を銃撃し、平和な学び舎を戦場へと変えた。またその際、アクメツマスクを被り一連の行為をアクメツの仕業に見立てた。クーデター首謀者たち(裏新政府)が壊滅したことを知り、自棄になって教室ごと自爆する。 クーデター軍 滝丸・北上・保坂が集めた、総数が500人近くにも上る自衛隊の戦闘部隊。特に、総理官邸を占拠した300人の部隊は、北上と保坂が海外での戦闘経験を積ませた精鋭部隊であった。 中隊単位で行動し、縦浜北高校、総理官邸、クローンプラントを占拠した。部隊は特に愛国心の強い者を選んで編成されており、命令であれば民間人であろうと躊躇なく殺害する非情な集団。しかし彼らの無慈悲な行動も国を慮る故であり、動揺を隠せない者もいる。総理官邸を占拠した約300名の部隊は北上と保坂によって海外で鍛え上げられた実践経験豊富の兵士達であったが、それでも死を恐れないアクメツ軍団の攻撃で数分のうちに壊滅した。ただし、ほぼ相打ちである。クローンプラント制圧に向かった部隊はアクメツ軍団の返り討ちに遭い全滅した。縦浜北高校を占拠した約100名の部隊は、クーデター首謀者たち(裏新政府)が壊滅した後、警官隊に包囲されほとんどが武装解除し投降。五六四率いる3-B教室の分隊のみが残ったが迫間生との対峙の末、五六四の自爆により爆死した。
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