被告企業とは? わかりやすく解説

被告企業

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 12:05 UTC 版)

四日市ぜんそく」の記事における「被告企業」の解説

第二次世界大戦中第二海軍燃料廠が塩浜地区大日本帝国海軍によって建設されたが、海軍燃料廠は四日市空襲により甚大な被害受けて壊滅した戦後国有地である塩浜地区旧海軍燃料跡地660m2を昭和石油昭和シェルグループ三菱グループ払い下げ跡地石油化学コンビナート建設する計画1955年鳩山一郎内閣閣議によって決定された。 1956年に約100万m2の敷地を持つ昭和石油コスモ石油などの製油所建設開始された。翌年1957年には製油所から原料供給をうける四日市コンビナート工場群建設進められた。三菱グループ企業三菱油化三菱化成工業三菱モンサント化成工場建設した埋立地石原町には石原一族経営する石原産業建設された。石原産業1969年塩浜地区付近四日市港強酸性溶液垂れ流していた「石原産業事件」や平成期にはフェロシルト大量不法投棄問題引き起こすなど化学物質汚染事件頻繁におこしている。 昭和四日市石油工場では、重油原料にしてガソリン生産する新し生成技術導入された。昭和石油中部電力石油石炭ガソリンなどを原料として四日市コンビナート内での発電設備石油精製協力していた。中部電力三重火力発電所が、石炭燃料発電をしていた。中部電力発電所からは四日市市内のすぐ南側中部地区・すぐ西側橋北地区西側海蔵地区市内最も南側塩浜地区向けて真っ黒な煙が出て黒いスモッグ発生した昭和四日市石油操業した後は、石炭から重油原料転換した石原産業三菱グループ系の企業からの排煙塩浜地区周辺に白いスモッグ発生した四日市市南部北西風が吹く塩浜地区漁村である磯津地区全域石炭のすすが落下するようになった昭和四日市石油製油所施設であり、中東から四日市港輸送されてきた原油からガソリン灯油重油及び石油化学工業製品基礎原料となるナフサなどを精製していた。三菱油化昭和石油精製されナフサ供給受けて第二次製品となるエチレン・ポリプロピレンなどを製造した第二次製品供給受けて三菱モンサント化成三菱化成工業石原産業などが第三次製品から最終製品生産した液体気体石油化学製品原料輸送するため四日市コンビナート各社パイプによって結合して一体化した操業行った中部電力三重火力発電所昭和四日市石油から重油供給受けて発電行った他、コンビナート製品製造各社製品製造のため重油使用燃料とした。原告暮らしていた磯津地区鈴鹿山脈から吹き下ろす風が塩浜立地する四日市コンビナート各社汚染物質上空通過する際に、亜硫酸ガス硫酸ミスト運び直撃する位置にある。 大気汚染引き替え1956年には約500億円だった四日市工業生産額は10年後の1966年には約5倍になった1960年には7411人だった石油化学産業従事者10年後の1970年代には13699人と倍増した三菱油化石原産業中部電力の3社は株式上場企業であった三菱油化石油化学のトップメーカーとみなされ年間売り上げ320億円を超えた三菱化成石原産業酸化チタン設備能力世界有数呼ばれた中部電力電力業界第3位企業であった株式未上場昭和四日市石油三菱グループオランダ本拠地とするシェルグループ2575比率出資して昭和32年設立した会社であり、昭和石油輸入する原油精油する子会社であった。 「四日市コンビナート」も参照企業名石原産業四日市工場生産製品酸化チタン農薬企業名昭和四日市石油四日市製油所生産製品ガソリン灯油重油企業名三菱化成工業四日市工場生産製品カーボンブラック企業名三菱油化四日市工場生産製品)エチレン・ポリエチレン・ポリプロレン (企業名三菱モンサント化成四日市工場生産製品スチロール樹脂企業名中部電力三重火力発電所生産製品電力企業名日本合成ゴム四日市工場生産製品合成ゴム企業名味の素東海工場生産製品)グルタミン酸ソーダー企業名四日市合成四日市工場生産製品界面活性剤企業名日本ブタノール四日市工場生産製品ブタノール企業名松下電工四日市工場生産製品熱硬化性樹脂企業名三菱江戸川化学四日市工場生産製品)過硬化水素企業名油化バーディッシュ四日市工場生産製品発泡性ポリスチレン

※この「被告企業」の解説は、「四日市ぜんそく」の解説の一部です。
「被告企業」を含む「四日市ぜんそく」の記事については、「四日市ぜんそく」の概要を参照ください。

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