ねつこうかせい‐じゅし〔ネツカウクワセイ‐〕【熱硬化性樹脂】
熱硬化性高分子
別名:熱硬化性樹脂
【英】A thermosetting high polymer
熱硬化性高分子とは、熱を加えると硬化する合成樹脂のことである。一回だけ熱を加えて固めてしまえば、再び熱を加えても溶けないという性質をもっている。加工性能の点では熱可塑性高分子に劣るが、耐熱性や耐薬品性の点ではおおむね熱硬化性高分子のほうが優れているとされる。また、熱による変形が少ないことも大きな特徴である。
熱硬化性樹脂
熱硬化性をもつ合成樹脂で、ポリマーの重合反応が進むにつれて網状構造になり、硬化状態に変化する。いったん硬化すると熱を加えても軟化せず、機械的強度を増すだけでなく溶剤にも溶けなくなる。熱可塑性に対する分類である。アクリル樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂などがあり、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル、アルキド樹脂、ウレタン樹脂、エボナイトなども硬化反応の段階で高分子鎖間に橋架けが起こるので、熱硬化性樹脂に含める。一般に耐熱性、耐溶剤性がよく、充填剤を入れて強靭な成形物を得ることができるが成形能率が低く、スクラップの再生ができないなどの欠点がある。しかし最近では射出成形も可能となってきている。
熱硬化性
熱硬化性樹脂
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/16 03:40 UTC 版)
熱硬化性樹脂(ねつこうかせいじゅし、英: Thermosetting resin)は加熱により重合する高分子。
- ^ 熱硬化性樹脂のリサイクルへの挑戦、合成樹脂工業協会
- 1 熱硬化性樹脂とは
- 2 熱硬化性樹脂の概要
熱硬化性樹脂
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/22 18:22 UTC 版)
熱硬化性樹脂 (英: Thermosetting resin) は、加熱すると重合を起こして高分子の網目構造を形成し、硬化して元に戻らなくなる樹脂のこと。網化状樹脂、橋かけ形樹脂、三次元化樹脂ともいう。熱硬化性樹脂には縮合重合形と付加重合形がある。
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熱硬化性樹脂
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