不飽和ポリエステル樹脂
熱硬化性樹脂のひとつ。性状は微黄色、透明で粘調のある樹脂で、原料は多塩基酸類、多過アルコール類、重合性ビニールポリマーなど、用途によっていろいろ分かれる。この液状樹脂に触媒、促進剤を加えて用途に応じて成形する。特徴としては成形時に高圧を必要とせず、また促進剤の使用により常温で成形できるので、比較的大型のものが容易にできる。ガラス繊維で補強された強化プラスチックは引張り強さ、衝撃強さを同一重量で比較すると金属材料のそれに勝るとも劣らないほど強く、かつ比重が小さいので軽量構造材料として重要である。そのほかの用途としては塗料がある。
参照 ガラス繊維強化樹脂、FRP不飽和ポリエステル樹脂
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/23 07:07 UTC 版)
「レジンキャスト」の記事における「不飽和ポリエステル樹脂」の解説
常温で液体の樹脂と硬化剤に分かれており、その二つを攪拌混合することで重合させて固体とする。透明度が高いという特長を持つが、重合硬化時の縮みが大きく、寸法安定性などについては問題がある。しばしば揮発性溶剤が混合された状態で販売されているため、硬化後も溶剤の揮発に伴い、徐々に変形する。
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