エボナイトとは? わかりやすく解説

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エボナイト【ebonite】

読み方:えぼないと

生ゴム多量硫黄をまぜ、加熱して得られる黒色角質状の物質化学的に安定で、電気絶縁性にすぐれる。万年筆の軸や電気器具などに使用硬化ゴム硬質ゴム

「エボナイト」に似た言葉

エボナイト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/16 00:05 UTC 版)

エボナイト製品の例

エボナイト英語: ebonite)は、ゴムの一形態である。光沢をもった硬質な素材で、外観がコクタン英語: ebony)に似ていることからエボナイトと呼ばれる。開発者はチャールズ・グッドイヤーであり、生ゴムを長時間加硫して硬化させたものである。含硫率は30 % - 40 %に及ぶ[1]

エボナイトは耐酸性、耐アルカリ性に優れ、また、機械的強度が高い。ボウリングの球や、万年筆の軸・インク供給部フィード、サクソフォーンクラリネットといった楽器のマウスピース喫煙用パイプの吸い口に用いられている。絶縁性も極めて高く、かつては電材として絶縁体に用いられていたが、より加工の容易な他の材料に取って代わられている。黒い色の製品が多いが、マーブル柄などの色エボナイトも存在する[2]。見た目や質感はいわゆるプラスチック(合成樹脂)に似ているが、あくまでゴムの一種であり、天然樹脂に分類されるものである。合成樹脂のような経年劣化が無く、耐候性や耐久性に優れるが、紫外線湿気による表面の艶落ちや変色がある[3] [4]

万年筆の軸に使われる素材は他にもレジンやセルロイドがあるが、エボナイトで作られた物が最も製品的に優れていると言われている[誰によって?]。材質が稀少であるため、 現在では[いつ?]エボナイトでレギュラー品を制作するメーカーは少なく、一部のメーカーが軸などにエボナイトを使用する程度である[要出典]

脚注

注釈

出典

  1. ^ 生ゴムに橋を架けて作られるエボナイト”. masahiro万年筆製作所. 2024年10月4日閲覧。
  2. ^ エボナイトの種類”. masahiro万年筆製作所. 2024年10月4日閲覧。
  3. ^ 特許「ラッカナイト」 万年筆の品質向上から生まれた蒔絵万年筆”. パイロットコーポレーション. 2024年10月4日閲覧。
  4. ^ 曇り現象”. masahiro万年筆製作所. 2024年10月4日閲覧。

関連項目

外部リンク


エボナイト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 03:05 UTC 版)

ボールペン」の記事における「エボナイト」の解説

上記に同じ。紫外線劣化する漆黒美し光沢呈する

※この「エボナイト」の解説は、「ボールペン」の解説の一部です。
「エボナイト」を含む「ボールペン」の記事については、「ボールペン」の概要を参照ください。

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