華道家元夫人時代
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曙 輝之(あけぼの てるゆき) 全国に500万人の門弟を有する華道曙流宗家の家元。名取名は「華虹(かこう)」。プリンスとして女性に人気が高かった。女癖が悪く芸能人に手出しをする事もあったが(人気アイドルのマンションの一室で、ベッドを共にしている場面がある)、曙流の広報部員として採用された業子の誘惑に乗り結婚を決意。しかし業子に対して激怒した篠崎の陰謀による交通事故で負傷し、長らく意識が戻らなかった時期がある。誤解から時折、口論となったりもしたが、良い妻になろうとする業子を心から愛していた。 その後、跡継ぎを望む周囲の企みと、自らの失敗で業子に去られ、自分の子を妊娠した妙と望まぬ再婚をする事になった直後、華道で使用する花を採集に出かけ、その間に華栄に放火されて屋敷が全焼した(恵などからは「火災の後、離婚した」と誤解されている)。離婚直前に業子が伝えた「地位と財産目当てだった」が、実は妊娠した妙を庇う為に彼女のついた嘘であると見抜いており、業子に愛情を抱き続ける事と屋敷の再建、曙流の飛躍を決意。趣味はレーシング。 曙 増子(あけぼの ますこ) 家元夫人で輝之の母。45代目の当主でもある。曙流を守ってゆく事を優先しており、息子の気持ちをあまり考えてない部分がある。業子を毛嫌いした事もあるが、息子の熱意と彼女の偽装妊娠などで結婚を認める。 家から10億円を持ち出したとして業子を追い出そうし、輝之の熱意と業子が曙流への寄付という形で返して来た事もあり一旦は復縁を認めるが、篠崎らの策略で懐妊の兆しのみられない業子を追放。輝之の子を身ごもった妙を後妻に迎え入れるが、彼女の容姿に対して暴言を吐いている。火災発生時、妙とともに消防隊員に救出されている。 篠崎 弦一郎(しのざき げんいちろう) 華道曙流の理事長で学院の経営にも携わる。自分に接近して来た業子を華道曙流の広報部に採用し、愛人関係になる。高校中退や大企業を退職などの経歴を不審に思うが、業子の素行調査もおこなった上で経歴詐称に協力。 業子の正体を訴えて来た恵に辛辣な態度を取った事があり、彼女から「感じが悪い」と評される。後に業子が自分を踏み台にしたと知って激怒し、輝之の車に細工をさせ、事故を起こさせた後、曙家を追放されたばかりの華栄に「輝之の子を妊娠した」と偽証させた上で、自分の子を孕ませようとするなど乗っ取りを企てたり、曙流を脱退して貴志と共に新曙流を設立するが業子と輝之の反撃に遭い失敗。一ノ森と手を組み、業子が妙に同情する様に仕向けて離婚の方向に向かわせ、一ノ森に強請りを掛ける。 広岡(ひろおか) 曙流の門下生だが、実態は篠崎の手先で悪辣な行為も多い。貴志と行動を共にしていたが、業子が殺人事件を起こしたと思い込み、強請を思わせる発言をして貴志を怒らせて殺害され、遺体を埋められる。 曙 華栄(あけぼの かえい) 華道曙流宗家の内弟子、華栄は名取名のため本名は不明。輝之より6歳年上。16歳の頃から輝之のお目付役、22歳で彼と肉体関係を持つ様になるが、彼が業子と結婚したのに対して嫉妬し、騙して避妊ピルを飲ませていた事が発覚し、増子と輝之を怒らせ、破門されてしまう。その直後に篠崎と結託。彼の子を輝之の子と偽るが、増子が業子に妊婦役をする様に命じて、自分は日陰者扱いをしたといらだつ。偽遺書を書いて業子を自殺に見せかけて殺害しようとしたり、自身が流産した時に業子に濡れ衣を着せようとするが失敗。殺人事件まで起こしてしまう。 現実を認める事が出来ず、周囲から何を言われても「 輝之が業子と離婚さえすれば後妻になれる」と思い込んでいた節があるが、実際に離婚しても受け入れられる事はなかった事へのショックと、後妻となった妙の容姿への軽蔑心などから精神を病み、屋敷に放火。輝之の名を呼びながら燃え盛る炎の中に入ってゆき、落下したシャンデリアの下敷きになり身動きが取れなくなる。業子との人違いで救出に飛び込んで来た貴志に抱きつかれるが生死については不明。他にも業子と見間違えられた為に発生した事件が多くある。 高柳 峰子(たかやなぎ みねこ) 資産家の娘で輝之と見合いをする予定だったが、見合い前日にエステに出かけた美容院のパッククリームに業子が毒を混入させた為に顔に炎症が発生。見合いに行く事が出来なくなり話が立ち消えになる。 古賀 英雄(こが ひでお) 一流大卒のエリートで将来を有望視されている。大学卒業後に実家に戻り、結婚を前提に恵と交際していたが、良い縁談に目が眩んだ母に逆らえずマザコンの面を表出させてしまい恵に振られる。眼鏡を掛けている。 古賀の母 根津家の近くで曙流華道教室を主宰。夫と死別してから息子を女手ひとつで育ててきた。恵を嫁に迎え入れるつもりだったが、曙家が個展に訪れた事に浮き足立ち、同時に家元夫人として訪れた業子が紹介した縁談に飛びついて、恵を踏みつけにする。 一ノ森(いちのもり) 旧華族の末裔で曙家と繋がりを持つ。業子を追放したい篠崎の手先となり、輝之を罠に掛けて自分の娘の妙が彼の子を妊娠する様に仕向け、家元に脅しを掛ける。娘を嫁がせる事は成功したが、業子から仕返しを受けた上に篠崎からも強請られる理由を作ってしまう。 舌を切らせて従わせた下僕がいた(業子に救出され、宝石を持たされて逃がされている)。 一ノ森 妙(いちのもり たえ) 父達の策略で輝之と関係を持ち妊娠。父共々業子から仕返しを受けるも、幼少期から顔の痣で嘲られていたこと、輝之への想いが本物だということ、望まれない子を産むのは嫌と業子に訴え、彼女の心を動かす。 輝之の後妻となったが、容姿を理由に姑から拒否反応を示されたり、業子を忘れられない輝之からも、顔に能面を被せられるなどの屈辱を受ける。しかしそれでも彼の妻でいたいと願い続けた。火災発生時、姑に救出されている。
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