第二世代: トランジスタ式とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 第二世代: トランジスタ式の意味・解説 

第二世代: トランジスタ式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 10:11 UTC 版)

計算機の歴史」の記事における「第二世代: トランジスタ式」の解説

詳細は「トランジスタ・コンピュータ」を参照 1947年バイポーラトランジスタ発明された。1955年ごろからコンピュータ素子真空管からトランジスタ移っていった。個別部品トランジスタ作られ世代指してコンピュータの「第二世代」と呼ぶ。 最初トランジスタゲルマニウム点接触型トランジスタしかなく、真空管よりも信頼性低くて利点は低消費電力けだった点接触型トランジスタ作られコンピュータは、日本ETL Mark IIIなど、わずかしかない。すぐに信頼性の高い、合金型や成長型の接合型トランジスタにとって代わられたが、速度の点では当初は点接触型のほうが上であった。 世界初トランジスタ式コンピュータマンチェスター大学開発したもので、1953年稼働開始した2号機同大学で1955年4月完成している。2号機200個のトランジスタ1300個の半導体ダイオード使い消費電力は150Wだった。ただし、125kHzのクロック波形発生磁気ドラムメモリ読み書き真空管を必要とした。1955年2月稼働開始した Harwell CADET動作周波数を58kHzと低く設定したため、真空管使わず構成されている。初期トランジスタ故障しやすく、コンピュータ平均故障間隔は約90分だったが、トランジスタ信頼性はどんどん向上していった。初期商用機としては、フィルコ Transac S-2000(1957)がある。 真空管比較としたとき、トランジスタには様々な長所がある。まず小さく消費電力少なく結果として発熱量少ない。シリコン接合型トランジスタ登場する真空管よりも信頼性高く長寿命になった(ただしその最初期は点接触型より速度遅かった)。トランジスタ式コンピュータでは、より小さな空間数十倍、数千倍の論理回路詰め込むことが可能になった。トランジスタによってコンピュータの小型化低価格化が進んだ第二世代トランジスタ式コンピュータ一般に多数プリント基板構成されている。例えば、IBM Standard Modular System では1枚基板4つ論理ゲートフリップフロップ実装している。 第二世代コンピュータ1つ IBM 1401全世界コンピュータ市場3分の1占めたことがあるIBM1960年から1964年までに10万台以上の1401(正確にIBM 1400シリーズ)を販売したトランジスタ使った電子工学CPU中央処理装置)を改善しただけでなく、周辺機器改善にも寄与した世界初磁気ディスク記憶装置は、IBM1956年発表した IBM 350 だが、第二世代磁気ディスク装置数千文字数字記録できるようになったCPU高速データ転送可能な固定磁気ディスク記憶装置加えて着脱可能な磁気ディスクパック登場記憶容量固定磁気ディスク装置より小さいが、磁気ディスクパック短時間(数秒から数十秒)で交換可能で、データ大量に保管し必要に応じて即座に使えるようになった。さらにデータ長期保管用には、より安価な磁気テープ使われるようになった第二世代CPUは、周辺機器との通信処理を補助プロセッサ任せようになった例えば、パンチカード読み取り装置やさん孔装置との通信補助プロセッサ任せCPUプログラム実行したまた、第二世代のころバスCPU主記憶装置を結ぶ高速バス周辺機器接続するバス分離している。これによって演算性能向上した例えPDP-1 では磁気コアメモリサイクル時間は5マイクロ秒で、CPU演算命令2サイクル命令読み取りに1サイクルデータ読み取りに1サイクル)で実行できるため、10マイクロ秒で1命令実行できた(1秒間10万命令)。 第二世代では、遠隔端末テレタイプ端末多かった)の利用急激に増加した当時端末との通信電話回線で十分であり、数百km離れた場所にある端末計算センターを結ぶことができた。そういった個別コンピュータネットワーク相互接続始めたことをきっかけとしてインターネット誕生繋がった

※この「第二世代: トランジスタ式」の解説は、「計算機の歴史」の解説の一部です。
「第二世代: トランジスタ式」を含む「計算機の歴史」の記事については、「計算機の歴史」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「第二世代: トランジスタ式」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「第二世代: トランジスタ式」の関連用語

第二世代: トランジスタ式のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



第二世代: トランジスタ式のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの計算機の歴史 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS