現存する君主国での君主制廃止議論
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「君主制廃止」の記事における「現存する君主国での君主制廃止議論」の解説
国種類歴史・議論 イギリス 英連邦王国 清教徒革命(イングランド内戦)で王政廃止後に王政復活。共和制支持者や、少数政党のイングランド・ウェールズ緑の党、共和主義労働党等が王制廃止を主張。またスコットランドではスコットランド社会党、スコットランド緑の党等、ウェールズではウェールズ共和運動などが共和制を主張。北アイルランドではシン・フェイン党や社会民主労働党などがアイルランド共和国との統一による共和制を主張。 カナダ 英連邦王国 1837年の反乱でカナダ共和国を宣言。カナダ自由党は君主制是非の議論を実施。なおケベック州のブロック・ケベコワはカナダからの独立と共和制を主張。 オーストラリア 英連邦王国 1980年代に活発化、1999年国民投票で共和制案を否決(反対 54.87%)、2007年労働党政権が共和制議論。 ニュージーランド 英連邦王国 1994年に共和主義者の組織New Zealand Republic設立、少数政党等が共和制を主張。 ツバル 英連邦王国 1986年国民投票で共和制案を否決(賛成5%、反対95%)。2008年国民投票で再び否決(賛成35%、反対64%)。 アンティグア・バーブーダ 英連邦王国 パプアニューギニア 英連邦王国 ソロモン諸島 英連邦王国 セントルシア 英連邦王国 19世紀中葉以前に複数の人物が共和制を主張。 セントクリストファー・ネイビス 英連邦王国 民主共和党が共和制を主張。君主制廃止を含む2009年国民投票は有効投票率に達せず不成立。 セントビンセント・グレナディーン 英連邦王国 グレナダ 英連邦王国 少数政党の統一労働党、統一共和党等が共和制を主張。 ジャマイカ 英連邦王国 2012年1月5日にポーシャ・シンプソン=ミラー首相が共和制への移行を表明。 ベリーズ 英連邦王国 バハマ 英連邦王国 ノルウェー王国 王国 1905年以後のノルウェー・スウェーデン連合構想の中で共和制主張あり。2016年と2019年に議会で君主制賛否投票。社会主義左翼党は共和制を主張。 スウェーデン王国 王国 主要政党のスウェーデン社会民主労働党は1911年より共和制を主張。1999年Swedish Republican Association設立。2009年のイエーテボリ大学による世論調査では6年前と比較して王政存続派は68%から56%に減少、廃止派は16%から22%に増加。 オランダ王国 王国 16-18世紀にネーデルラント連邦共和国。少数政党の社会党、フルンリンクス等は共和制を主張。 デンマーク王国 王国 1944年にアイスランドが国民投票で独立し共和国に。Republik nuが欧州共和主義運動連盟に参加。 ベルギー王国 王国 フランデレン地域の右翼政党フラームス・ベランフが、国王を「外国人」と拒否して共和制を主張、また新フラームス同盟の党首のバルト・デウェーフェル(オランダ語版)は「私は民主主義者なので、共和制主義者だ。出自のおかげで権力を持つ人物は信用しない」と発言。Republican Circleが欧州共和主義運動連盟に参加。 スペイン王国 王国 19世紀のスペイン第一共和政、20世紀のスペイン第二共和政あり。統一左翼は共和制復帰を主張、スペイン社会労働党は共和主義者が多数。またカタルーニャ独立運動を支持するカタルーニャの各政党は共和国としての独立を主張。 モナコ公国 公国 1910年のモネガスク革命で共和制要求あり。 リヒテンシュタイン公国 公国 ルクセンブルク大公国 大公国 1919年の国民投票で元首選択(シャルロット 79%、共和制 19%)。 バチカン市国 教皇国 アンドラ公国 共同大公 カンボジア王国 王国 クメール共和国(ポルポト政権)の後、王制復活。 タイ王国 王国 タイ国共産党のほかに複数の人物が共和制を主張。不敬罪規定により王室批判は困難だが、2020年の反政府デモで国王権限縮小や不敬罪廃止などの王室改革要求。 日本国 - 日本共産党は将来的に「民主共和制」を主張。天皇制廃止論も参照。 ブータン王国 王国 非合法のブータン共産党マルクス・レーニン・毛沢東主義派が君主制打倒を主張。 ブルネイ・ダルサラーム国 王国(スルターン) 事実上の絶対君主制。スルターン制反対のブルネイ人民党による1962年アザハリの反乱以降は非常事態宣言下。議論は困難。 マレーシア 王国 不敬罪があり議論困難だが、一部野党は王室改革を主張。 モロッコ王国 王国 17世紀にサレ共和国、20世紀のリーフ共和国、1971年クーデターでの共和国宣言、2011年-2012年モロッコ騒乱内の共和制主張など。詳細はen:Republicanism in Morocco。 アラブ首長国連邦 首長国連邦 絶対君主制で政党禁止、参政権限定のため議論は困難。 オマーン国 王国(スルターン) 絶対君主制で政党禁止、選挙限定のため議論は困難。 カタール国 首長国 議会(諮問評議会)に立法権なし。議論は困難。 クウェート国 首長国 1990年のイラクによるクウェート侵攻中のクウェート共和国宣言。議論は困難。 サウジアラビア王国 王国 歴史的にはナセル主義者、共産党、Arab Socialist Action Party – Arabian Peninsula等が共和制を主張。ただし絶対君主制で政党禁止、国政選挙禁止のため議論は困難。 バーレーン王国 王国 バーレーン自由運動、イスラム行動社会、National Liberation Front等が共和制を主張。 ヨルダン・ハミシテ王国 王国 立憲君主制だが国王が強い権力を持ち、議論は困難。 エスワティニ王国 王国 事実上の絶対君主制で国王が強い権力を持ち、議論は困難。 レソト王国 王国 トンガ王国 王国
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