派生楽器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/25 00:57 UTC 版)
古代ペルシャ地方で生まれたソルナ(スルナ)は後世に東西に伝播していき、各地で改造され呼称も変化する。東方ではまず、インドでシャーナーイやナーガスワラムが作られており、さらに東南アジアではタイのピー・チャモンなどがある。さらに中国にはソーナー(嗩吶、簡体字は唢呐、ピンイン:suǒnà)、朝鮮半島にではテピョンソ(태평소、太平簫)があり、これらは円錐状の開口部(朝顔)が金属製(真鍮など)になっている。 一方西方へは、まずトルコからバルカン半島へ伝播した。ブルガリアやギリシアではトルコ名がほぼそのまま使われズルナ(zurna、ときにzournasとも)と呼ばれ、原型をあまり変えずに現在も演奏され続けている。一方、西欧諸国へも楽器は伝播したが、こちらでは「ソルナ」系統の名前は用いられず、「葦」の意のラテン語 calamus を語源としてチャラメラ(charamela)などと呼ばれ(チャルメラの語源)、フランスではシャルメル(chalemelle)と呼ばれ、この語から英語ではショーム(shawm)、ドイツ語ではシャルマイ(Schalmei)と呼ばれるようになる。これら西欧のショーム(チャラメラ)はズルナに比べ、音色に辛みはずっと少なくむしろ軽く明るい音色がする。しかしやはりズルナと同様に大きな音がしたので室内には向かず、主に屋外で使用され、軍楽などに必須の楽器となった。さらに、これをもとに室内楽に適するようにと、管の内径を細くするなどして音量を抑え、繊細な音色が出せる楽器として発明されたのがオーボエである。
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派生楽器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/05 09:04 UTC 版)
フラットマンドリン - アメリカ発祥の撥弦楽器。ブルーグラスや、カントリーなどで使用される。 エレクトリックマンドリン - ロックやポップ音楽で使われる撥弦楽器。フェンダー社、リッケンバッカー社などエレキギターメーカーが製造。 バンドリン - スペイン・ポルトガル発祥の撥弦楽器。ショーロなどで使われる。南米では「マンドリン」と呼ばれる。
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派生楽器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/22 00:12 UTC 版)
伝統的な楽器と現代的な楽器のいくつかは、ウドゥから派生したものである。これらには、ウドゥを細長く平らにしたディスクのようなものとなっているウタール (utar)、2つのチャンバーと2つの穴があるキムキム (kim-kim)、そして、ペルシャのパーカッショニストであるベナム・サマニ (Benham Samani)によって開発された、開いた穴とともに皮膚状の膜を追加したザーバン・ウドゥ (zarbang-udu)などがある。膜と穴は片手または両手で同時に演奏でき、これはハンド・パーカッションとなっている。
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派生楽器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 07:07 UTC 版)
セルパンからの派生楽器に、行進の際に持ちやすくしたセルパン・ミリテール (仏:Serpent militaire) ミリタリーセルパン(英:Military serpent)があり。そこからバソン・リュス(仏:basson russe)、またはロシアン・バスーン (英:russian bassoon) と呼ばれる現代式のファゴットのように折り曲げられた管に2つか4つのキーがつけられ、竜の形をしたベルを備えたものが1789年にジャック=ジョゼフ・レジボ(Jacques-Joseph Régibo、1725頃-1790)によって開発され、プロイセンやロシアの軍楽隊で使用されていた。ベルが通常の朝顔形のものもあり、それを大型にしたものはチンバッソ (CimBasso) と呼ばれてヴェルディの1840年代-70年代のオペラで使用された(現在チンバッソと呼ばれる楽器が登場する前)。 イギリスで使用されたバスホルン (bass horn) と呼ばれる楽器は、イギリスに亡命したフランス人、ルイ・アレクサンドル・フリショ (Louis Alexandre Frichot)が1790年代に開発したV字型のセルパンで、当初は木製だったがのちに金属製になり、イギリスの軍楽隊で20世紀近くまで使用された。イギリスで使用されたためイングリッシュバスホルン (Engish bass horn) やセルパン・アングレ (仏:serpent anglais) とも呼ばれる。メンデルスゾーンが1824年の手紙で、自筆のイラスト付きで示している「イギリスのバスホルン(corno inglese di basso)」はこれのことで、メンデルスゾーンの『夏の夜の夢』の自筆譜にはこの楽器がオーケストラの中に指定されている(出版譜ではオフィクレイドに変更されている)。 より新しい派生楽器には、1828年にジャン=バティスト・コエフェ(Jean-Baptiste Coeffet) よって開発された、バスホルンのベルの根元に開放型のキーを一つ設置したオフィモノクレイド (ophimonocleide) がある、これはバスホルンの欠点を解消するためのものだが、既にオフィクレイドが開発されていたため、普及することなく消えていった。 1830年代には、非常に大型のコントラバス・セルパンが作られ、その大きさから「アナコンダ」 (anaconda) という冗談めいた名称で呼ばれていた。
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派生楽器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 00:54 UTC 版)
詳細は「アルモニカ」を参照 ベンジャミン・フランクリンによってアルモニカが発明され、一人で多くの音を奏したり、速い楽句や遠い跳躍、広い音程、数の多い和音などが可能になり、また手を常に回しながらこする労力や、絶えず水で指を濡らす必要性がなくなった。アルモニカの出現によって、その表現力は広がり、楽器としての機能が格段に上がったが、個々の音に対する微妙な表情づけに関しては、指の圧力や擦る速度を自由に変化させることのできるこのグラス・ハープのほうがより優れているため、アルモニカに全ての座を譲ったわけではなかった。
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