オーケストラの総譜
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/02 09:47 UTC 版)
オーケストラの総譜では、次のように木管楽器、金管楽器、打楽器、挿入楽器・独奏・独唱、弦楽器の順に並べる。管楽器は、同じ楽器ならば2本ないしそれ以上を1段の楽譜に書く。また、声楽では独唱を上に、合唱を下にする。 木管楽器フルート(ピッコロはフルートの派生楽器という理由で下に書く場合と、フルートよりも音が高いという理由でフルートの上に書く場合がある。アルトフルートなどは前者の理由で下に書く。) オーボエ(イングリッシュホルンは派生楽器として下に書く) クラリネット(バスクラリネット、サクソフォーンは派生楽器として下に書く。しかし小クラリネットは上に書かれることも、下に書かれることもある。) ファゴット(コントラファゴットは派生楽器として下に書く) 金管楽器ホルン(トランペットより音が低いが木管楽器との共同が多いので上に書く) トランペット(D管、E♭管などの楽器を上に書き、バストランペットを下に書く傾向が強い。) コルネット(トランペットが主であることが多いため下に書く) トロンボーン(テナー2で1段、バス1で1段と分けるのが標準である。) チューバ(バストロンボーンと同じ段に書かれることがある) 打楽器ティンパニ その他の打楽器 挿入楽器・独奏・独唱・合唱声楽、ハープ、ピアノ、チェレスタなど、協奏曲などにおける独奏楽器 弦楽器第1ヴァイオリン 第2ヴァイオリン ヴィオラ チェロ コントラバス(Bassi等として、チェロと同じ段に書かれることがある。この場合、チェロとオクターブで重なることになる) なお、声楽や挿入楽器をチェロの上に置くことがある。 歴史的な楽譜では、ファゴットやチェロ、コントラバス等低音楽器を下にまとめたものがある。プロコフィエフやショスタコーヴィチはしばしばトランペットの下にホルンを入れていた。
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