水陸機動団
英語:Amphibious Rapid Deployment Brigade
2018年3月に新たに編成される、陸上自衛隊の島嶼防衛専門部隊。防衛省は当初、水陸機動団を九州・沖縄地方の自衛隊駐屯地または米海兵隊基地に配置する想定。
水陸機動団は、2013年12月に閣議決定された「平成26年度以降に係る防衛計画の大綱について」に基づく中期防衛力整備計画の中で編成を計画された。日本国内の島嶼が侵攻や災害を受けた際、速やかに救助活動と奪還作戦を展開するため、水陸機動隊は海上自衛隊と航空自衛隊と共に投入される。
水陸機動団が新編される陸上自衛隊では、2005年から米海兵隊との合同訓練を実施している。
すいりく‐きどうだん【水陸機動団】
水陸機動団
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水陸機動団(すいりくきどうだん、英称:Amphibious Rapid Deployment Brigade[1])は、陸上自衛隊陸上総隊隷下の部隊で、長崎県佐世保市の相浦駐屯地に団本部が駐屯する水陸両用作戦部隊。略称は水機団[2](すいきだん)。報道等では「日本版海兵隊」とも称される[3][4][5]。
注釈
出典
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- ^ 『平成29年度調達予定品目(中央調達分)』防衛装備庁、2頁。 オリジナルの2018年4月13日時点におけるアーカイブ 。2018年4月13日閲覧。
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- ^ 長崎新聞社 相浦駐屯地に上陸訓練設備 2014年1月10日
- ^ 【外交安保取材】メイド・イン・チャイナで有事対応!? 笑えない陸自の「制服問題」とは…(2/4ページ) - 産経新聞
- ^ 「統合および共同海洋作戦についての米国人の考察」グラント・ニューシャム 日本戦略研究フォーラム
- ^ a b 「日本版海兵隊」が始動、自衛隊初の上陸作戦部隊 - ロイター通信
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