構想から編成とは? わかりやすく解説

構想から編成

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 06:33 UTC 版)

韓国光復軍」の記事における「構想から編成」の解説

朝鮮独立運動金九らによって上海1919年設立され臨時政府である大韓民国臨時政府は、一部秘密結社テロ組織以外には自らの軍事組織持たず満州活躍した独立軍などの抗日パルチザン臨時政府指導下にはなかった。 1937年になって上海臨時政府は独自の軍創設計画したが、日中戦争起こって延期された。臨時政府所在地上海から杭州移動し日本軍の進撃追われるように、1937年11月長沙広州経て1938年柳州1939年四川省綦江転々としていた。1940年9月重慶落ちつき、ここで光復軍総司令部創立された。これはライバル組織ある朝義勇隊の成立に遅れること1年半後であった。 大韓民国臨時政府主席である金九は、光復軍宣言文発表し、「光復軍は韓・中二つの国の独立回復しよう共同の敵・日本帝国主義打倒し連合国一員として抗戦することを目的にする」とその主旨明らかにしたという。 光復軍総司令部創設式典重慶嘉陵賓館で挙行された。兵員確保できなかったため、総司令部だけを組織した創設時編制について明確に知られていないが、8月15日付で発刊された「大韓民國臨時政府広報によれば総司令李青天参謀長李範奭参謀蔡元凱李復源、李俊植金学奎、公震遠、副官に黄学秀、王仲良、趙時元、伝令将校に高一鳴と兪海濬主計に安勲、金毅漢、、閔泳玖、軍医に劉振東、義澤、厳益根が就任する予定であった1940年10月、「韓國光復軍總司令部組織條例」が公布され、これによれば総司令部司令官参謀長中心に秘書処(処長崔用徳)、参謀処(処長蔡元凱)、副官処(処長:黄学秀)、政訓処(処長趙擎韓)、管理処、編練処(処長宋虎聲)、砲工兵処、経理処(処長趙擎韓)、軍法処、衛生処(処長:劉振東)の10個処からなり特務隊と憲兵隊を置くとした。一応の組織体制確立したが、組織運営する人員がいなかった。10個処のうち7個処にしか責任者が居らず、そのうち崔用徳蔡元凱宋虎聲はこの時点では中国軍勤務しており、趙擎韓は政訓処と経理処を兼任していた。 1940年11月総司令部西安移転李青天総司令李範奭参謀長中国との協議のため重慶残り、黄学秀を総司令代理とする西安総司令部暫定部署組織し西安派遣した西安総司令部暫定部署華北地区移住朝鮮人対象兵士募集活動展開した総司令部西安移動するのと同時期に3個の支隊編成した第1支隊支隊長:李俊植)、第2支隊支隊長:公震遠)、第3支隊支隊長:金学奎)の3個支隊編制であったが、1941年1月に、韓国青年戦地工作隊を改編して第5支隊支隊羅月煥)が編成された。 当初中国政府援助に熱心ではなかったが、1941年11月軍事委員会から臨時政府に対して韓国光復軍行動規則箇条』を提案した提案受け入れられた後、軍事委員会は多く中国人将校光復軍総司令部各支隊に派遣して強化した終戦直前には総司令部将校56人のうち、派遣され中国人将校43人を占めた。また10個処あった総司令部参謀処、総務処、政訓処の3個に縮小して副司令と副参謀長増設し1942年10月西安から重慶移転した。 なお、アメリカ政府国務省公式歴史記録1945年2月5日付)によれば極東局長ジョセフ・ウィリアム・バランタイン蔣介石国民党政府要人邵毓麟(中国語版)と面談したときのこととして、当時中国重慶には2,000名もの日本軍朝鮮人部隊朝鮮人日本兵捕虜存在し、これらが韓国光復軍地下工作員の訓練協力していたという。邵はアメリカ軍から韓国光復軍武器供与できないか尋ねているが、バランタイン国防省回答すべきこととし否定的な発言をし、独立運動よりも個人的な利益野心実現に熱心な韓国人朝鮮人リーダー達の態度問題視していた。邵も実際に朝鮮半島潜入してみて、リーダー達の嫉妬協力体制欠如目の当たりにして、中国での活動との協力の必要を説いたという。

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