構想から実現まで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 15:35 UTC 版)
「尼崎市小田南公園軟式野球場」の記事における「構想から実現まで」の解説
尼崎市による阪神大物駅周辺地区の公園・緑地再整備・機能再編計画では、小田南公園について、「住民の憩いの場」としての機能の補完・拡充や防災機能の向上を図りながら、「にぎわいの創出の場」としての機能を加えることが志向されていた。同市では、この計画や阪神側の事情を踏まえて、阪神の二軍施設を「スポーツ・観光振興施設」として小田南公園へ誘致する構想を新たに立案。タイガースの親会社である阪神電気鉄道(阪神電鉄)との間で、構想の実現に向けて2016年から協議を重ねた。 当初の構想では、二軍施設の建設を伴う公園の再整備に伴って、軟式野球場の配置を変更したうえで面積を若干縮小させることや、多目的グラウンドの面積を建設前の6割程度にまで縮小させることや、ため池広場を廃止することなどが検討されていた。さらに、タイガースが二軍本拠地の移転先として小田南公園を有力候補に挙げていることが2020年10月2日に報じられたことをきっかけに、同年11月4日から近隣住民・公園利用者を対象にアンケート調査を実施。二軍用に新設するナイター照明設備付き球場でのナイトゲームの開催や上記の検討内容を明示したところ、二軍施設の誘致構想に賛成する旨の回答件数が有効回答(2,738件)の過半数(57.3%、「どちらかと言えば賛成」を含めれば75.4%)を占めた一方で、(賛否とは別に)誘致によって公園内の自然環境や市民の利用環境が損なわれることを懸念する意見が多く寄せられた。 尼崎市では、以上の調査結果を2021年2月19日に公表したうえで、二軍施設の誘致計画を修正。小田南公園を大物公園などと一体的に整備する修正案を周辺住民に説明した結果、5月13日開催の市議会で誘致構想が承認された後に、阪神電鉄・タイガースとの間で「小田南公園整備事業に関する基本協定」を5月21日に締結した。これを受けて、市議会がタイガースの二軍施設を公園内へ建設することを正式に承認したため、タイガースは12月22日に二軍施設の移転を正式に発表した。
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